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初恋との再会
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「そう。花野井さんはあいかわらずなんだね」
どことなく虚しさを感じさせる声音で瑛士はそう言って、薄く苦笑いする。
「お堅いね、ってよく言われます」
「あぁ、別にそういう意味じゃないよ。いつも一つのことに一生懸命で、なかなか両立が難しそうに見えるって思ってね」
だから、高校時代も恋愛と学業の両立ができなかったというのだろうか。
確かに器用ではないけど、私だって、瑛士と同じ大学に入りたくて勉強を頑張ったこともあった。
「別れようって言ったのは、高輪さんですよ」
嫌味っぽく言ってしまって、ため息が出た。
瑛士の顔が見れない。涙が出てきそうでまぶたを伏せたら、背中にあたたかな手が触れた。
「ごめん。あの時はそうする方がいいって思ったし、花野井さんが傷つくことは何にもないよ」
優しく背をなでられた。まるで子どもをあやすようだ。
彼が飲みに誘った理由は、贖罪だった。それを知ってしまった今は、以前よりも虚しい。
「高輪さんのこと、嫌ったり憎んだりしたことないです」
「憎めばよかったのに。花野井さんはかわいいから、俺と付き合わなきゃ、引く手あまただったと思うよ」
「高輪さんと付き合ったことがマイナスになんてなってないです」
「そうかな。俺の周りじゃ、瑛士の元カノだからなって敬遠してるやつ、結構いたよ。俺は手が早いって思われてたし」
背に触れていた手がさりげなく肩に乗る。後れ毛に触れられた気がして、顔を上げる。想像以上に近い距離の瑛士と目が合い、動揺してしまう。
「キスもしたことなかったのにね」
「……」
たったそれだけの一言で、急激にほおが紅潮する。お酒のせいにできないぐらいに。
「かわいいね、花野井さんは。あのときからずっと変わってない」
「私だって、キスぐらい……」
「彼氏のひとりやふたりはいたよね」
嘘じゃないけど、嘘みたいなものだ。
なんとごまかしていいのかわからなくて、混乱してしまう。
結局、私は気の利いた嘘もつけない、不器用な女だ。
「新入社員の頃に飲み会の席で、ちょっとしたはずみでされたことはあって。でも、相手の方は本気だったみたいで……」
「なにそれ」
瑛士の目に鋭い光が宿る。怒ってる。もうすっかり過去のこととして割り切ってる私よりも、きっと怒ってくれてる。
「ちょっといいなって思ってた人だったから大丈夫です」
今度は落ち着いて嘘がつけた。
「それでも看過できないけどね。花野井さんはなんていうか、こう、汚しちゃいけない高嶺の花って感じだから」
「だから、お堅いって言われるんです」
瑛士の言い方は優しすぎる。
あまりに隙がなくて、女性としての魅力に欠けてる、って言われても、傷ついたりしないのに。
「でも、お兄さんの前だと自然体だなって思ったことあるよ」
「兄?」
急に兄の話が出るから、首をかしげる。
瑛士が肩に触れていたことを忘れて動いたから、ほおに彼の指が触れた。
どきっとして身を引いたら、彼もスッと手を引っ込めた。
「お兄さん、今はどうしてる?」
「兄に会ったことありました?」
「たまにね。学校帰りの花野井さんをつかまえようと思って迎えに行くと、お兄さんが迎えに来てたりしてさ」
「そういえば、あの頃はまだ兄も大学院生で、私が病院に行く日は迎えに来てくれてて」
そういうときに、瑛士が迎えに来てくれてたなんて初耳だった。
「病院? どっか良くなかった?」
「あ、全然。ちょっと肌荒れとかで……。高輪さんにあんまり知られたくなかったから言わなくて」
「そっか。ごめん。今も話したくなかったよね」
申し訳なさそうにする瑛士を見ていたら、全部正直に話していたらよかったのかなと思えてくる。
でも、高校生だったあの頃の私は、瑛士の前ではかわいいお人形のような女の子でいたかったのだ。
「兄は高校教師してます。私立の女子校なんですけど、堅い堅いって女子生徒にからかわれるってぼやいたりしてますけど」
「兄妹だから似てるんだ?」
「血はつながってないですけど」
くすくす笑う瑛士の横顔から、笑みが消えた。だけど、すぐに彼は「そうだったね」と、やんわり微笑んだ。
「兄のこと話したの、高輪さんだけですけど、別に隠したい話じゃないし、気にしないでください」
「そうなんだね」
「どこまで話したんでしたっけ、私」
私たち兄妹は、もしかしたら普通の兄妹よりも仲が良かったかもしれない。血のつながりがないから余計に、兄は私を気遣ってくれている。
「ご両親が連れ子再婚で、お兄さんは8歳も年上なんだって言ってたね」
「私が2歳のときに母は再婚したんです。お相手の方……、父ですけど。父と前の奥さまの間の子が兄です」
「年が離れてるから、妹がかわいくて仕方ないのかなって思ったよ」
「今でも私のことは気にかけてくれてて、知り合いの男紹介しようかー、なんて言ってきます」
にこっとしたら、瑛士も安堵したように微笑む。
「もしかしたら、お兄さんと結婚するのかな、って思ってたよ。かわいいのに彼氏いないなんて言うから」
「兄と結婚? まさかです。仲がいいって言っても、そんなんじゃないですよ。それに兄は結婚してて、ふたり子どもいますから。兄の奥さまもすごくいい方で、結婚っていいなーって思います」
「結婚に憧れる?」
そう問われると、首をかしげてしまう。
「結婚して、子どもも欲しい。そう思うこともありましたけど、仕事やめなきゃいけないのかなって思うと、いま仕事がんばってるのはなんのためかなって、ふんぎりつかなさそうで。いろいろ考えるうちに、悩むのが嫌になっちゃって。あ、でも、彼氏もいないのに不毛な悩みですよね」
何言ってるんだろって、照れ笑いしてしまう。
いつも理想だけは高くて、足元が浮ついてる。それが私みたい。
「やっぱり、花野井さんは俺が知ってる花野井さんのままだね」
「そう言ってくれる高輪さんも、きっと」
離れていた時間が、私たちを変えてしまったこともあるだろう。
それでもきっと、私が惹かれた瑛士の芯の部分は変わってない。女性に不誠実なことがあったとしても、彼はやっぱり気遣いができて優しい。
「また会えてよかったです」
心の底からこの言葉が出た。
ただ残念なのは、昔のように瑛士を好きでいてはいけないと、気付いてしまったことだ。
「学生時代に戻りたいなんて思わないんですけど」
「そう。俺もそうだよ。今の花野井さんに再会できて、俺もよかったと思うよ」
私たちはふたたび見つめ合った。
瑛士の眼差しに恋愛感情はない。それでも温かい気持ちになれたのは、彼がすべてを包み込むような優しさで私を見守ってくれているからだ。
私が瑛士を好きになったのは、いつだっただろう。
そんなことを思いながら、マスターが差し出すカンパリソーダを受け取る。隣では、「ジンライムか」と、瑛士が苦笑している。
私たちはもう一度、乾杯する。
瑛士の心はあの頃と変わらず見えないけれど、私は淡い初恋との再会を、ひそかに祝福していた。
どことなく虚しさを感じさせる声音で瑛士はそう言って、薄く苦笑いする。
「お堅いね、ってよく言われます」
「あぁ、別にそういう意味じゃないよ。いつも一つのことに一生懸命で、なかなか両立が難しそうに見えるって思ってね」
だから、高校時代も恋愛と学業の両立ができなかったというのだろうか。
確かに器用ではないけど、私だって、瑛士と同じ大学に入りたくて勉強を頑張ったこともあった。
「別れようって言ったのは、高輪さんですよ」
嫌味っぽく言ってしまって、ため息が出た。
瑛士の顔が見れない。涙が出てきそうでまぶたを伏せたら、背中にあたたかな手が触れた。
「ごめん。あの時はそうする方がいいって思ったし、花野井さんが傷つくことは何にもないよ」
優しく背をなでられた。まるで子どもをあやすようだ。
彼が飲みに誘った理由は、贖罪だった。それを知ってしまった今は、以前よりも虚しい。
「高輪さんのこと、嫌ったり憎んだりしたことないです」
「憎めばよかったのに。花野井さんはかわいいから、俺と付き合わなきゃ、引く手あまただったと思うよ」
「高輪さんと付き合ったことがマイナスになんてなってないです」
「そうかな。俺の周りじゃ、瑛士の元カノだからなって敬遠してるやつ、結構いたよ。俺は手が早いって思われてたし」
背に触れていた手がさりげなく肩に乗る。後れ毛に触れられた気がして、顔を上げる。想像以上に近い距離の瑛士と目が合い、動揺してしまう。
「キスもしたことなかったのにね」
「……」
たったそれだけの一言で、急激にほおが紅潮する。お酒のせいにできないぐらいに。
「かわいいね、花野井さんは。あのときからずっと変わってない」
「私だって、キスぐらい……」
「彼氏のひとりやふたりはいたよね」
嘘じゃないけど、嘘みたいなものだ。
なんとごまかしていいのかわからなくて、混乱してしまう。
結局、私は気の利いた嘘もつけない、不器用な女だ。
「新入社員の頃に飲み会の席で、ちょっとしたはずみでされたことはあって。でも、相手の方は本気だったみたいで……」
「なにそれ」
瑛士の目に鋭い光が宿る。怒ってる。もうすっかり過去のこととして割り切ってる私よりも、きっと怒ってくれてる。
「ちょっといいなって思ってた人だったから大丈夫です」
今度は落ち着いて嘘がつけた。
「それでも看過できないけどね。花野井さんはなんていうか、こう、汚しちゃいけない高嶺の花って感じだから」
「だから、お堅いって言われるんです」
瑛士の言い方は優しすぎる。
あまりに隙がなくて、女性としての魅力に欠けてる、って言われても、傷ついたりしないのに。
「でも、お兄さんの前だと自然体だなって思ったことあるよ」
「兄?」
急に兄の話が出るから、首をかしげる。
瑛士が肩に触れていたことを忘れて動いたから、ほおに彼の指が触れた。
どきっとして身を引いたら、彼もスッと手を引っ込めた。
「お兄さん、今はどうしてる?」
「兄に会ったことありました?」
「たまにね。学校帰りの花野井さんをつかまえようと思って迎えに行くと、お兄さんが迎えに来てたりしてさ」
「そういえば、あの頃はまだ兄も大学院生で、私が病院に行く日は迎えに来てくれてて」
そういうときに、瑛士が迎えに来てくれてたなんて初耳だった。
「病院? どっか良くなかった?」
「あ、全然。ちょっと肌荒れとかで……。高輪さんにあんまり知られたくなかったから言わなくて」
「そっか。ごめん。今も話したくなかったよね」
申し訳なさそうにする瑛士を見ていたら、全部正直に話していたらよかったのかなと思えてくる。
でも、高校生だったあの頃の私は、瑛士の前ではかわいいお人形のような女の子でいたかったのだ。
「兄は高校教師してます。私立の女子校なんですけど、堅い堅いって女子生徒にからかわれるってぼやいたりしてますけど」
「兄妹だから似てるんだ?」
「血はつながってないですけど」
くすくす笑う瑛士の横顔から、笑みが消えた。だけど、すぐに彼は「そうだったね」と、やんわり微笑んだ。
「兄のこと話したの、高輪さんだけですけど、別に隠したい話じゃないし、気にしないでください」
「そうなんだね」
「どこまで話したんでしたっけ、私」
私たち兄妹は、もしかしたら普通の兄妹よりも仲が良かったかもしれない。血のつながりがないから余計に、兄は私を気遣ってくれている。
「ご両親が連れ子再婚で、お兄さんは8歳も年上なんだって言ってたね」
「私が2歳のときに母は再婚したんです。お相手の方……、父ですけど。父と前の奥さまの間の子が兄です」
「年が離れてるから、妹がかわいくて仕方ないのかなって思ったよ」
「今でも私のことは気にかけてくれてて、知り合いの男紹介しようかー、なんて言ってきます」
にこっとしたら、瑛士も安堵したように微笑む。
「もしかしたら、お兄さんと結婚するのかな、って思ってたよ。かわいいのに彼氏いないなんて言うから」
「兄と結婚? まさかです。仲がいいって言っても、そんなんじゃないですよ。それに兄は結婚してて、ふたり子どもいますから。兄の奥さまもすごくいい方で、結婚っていいなーって思います」
「結婚に憧れる?」
そう問われると、首をかしげてしまう。
「結婚して、子どもも欲しい。そう思うこともありましたけど、仕事やめなきゃいけないのかなって思うと、いま仕事がんばってるのはなんのためかなって、ふんぎりつかなさそうで。いろいろ考えるうちに、悩むのが嫌になっちゃって。あ、でも、彼氏もいないのに不毛な悩みですよね」
何言ってるんだろって、照れ笑いしてしまう。
いつも理想だけは高くて、足元が浮ついてる。それが私みたい。
「やっぱり、花野井さんは俺が知ってる花野井さんのままだね」
「そう言ってくれる高輪さんも、きっと」
離れていた時間が、私たちを変えてしまったこともあるだろう。
それでもきっと、私が惹かれた瑛士の芯の部分は変わってない。女性に不誠実なことがあったとしても、彼はやっぱり気遣いができて優しい。
「また会えてよかったです」
心の底からこの言葉が出た。
ただ残念なのは、昔のように瑛士を好きでいてはいけないと、気付いてしまったことだ。
「学生時代に戻りたいなんて思わないんですけど」
「そう。俺もそうだよ。今の花野井さんに再会できて、俺もよかったと思うよ」
私たちはふたたび見つめ合った。
瑛士の眼差しに恋愛感情はない。それでも温かい気持ちになれたのは、彼がすべてを包み込むような優しさで私を見守ってくれているからだ。
私が瑛士を好きになったのは、いつだっただろう。
そんなことを思いながら、マスターが差し出すカンパリソーダを受け取る。隣では、「ジンライムか」と、瑛士が苦笑している。
私たちはもう一度、乾杯する。
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