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旅路編
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その言葉が、レオナの警戒心をさらに強くする。
「どんなうわさでしょうか」
「バルター王子と敵対したのは、セリオス王子と恋仲であったから……。どこからか、そんな声が漏れ聞こえてきましたよ。まさか本当に、セシェ島へ渡っていたとは驚きました」
「私たちの結婚は公になっています。本日ともに帰還することはお父さまもご承知です。驚かれる方が失礼でしょう」
「公になっていると……そう聞かされているのですか? いやはや、これは……」
不安をあおるようにわざとらしく、ダリウスは言葉を濁した。レオナは焦りから、その話術の罠に自らつかまりにいくように言ってしまう。
「セリオス様との結婚は、お父さまと宰相閣下の許可を得ています。決して、内密などではありません」
「本当に、ご存知ない?」
ダリウスは愉快そうに目を細め、あごをなでた。何か企んでいるようなしぐさに、レオナは一気に冷静さを失い、感情的になってしまう。
「私が何も知らないとおっしゃるのですか」
「殿下の結婚となれば、簡単な話ではありませんよ」
ダリウスはぴしゃりと言い、レオナを黙らせた。
「陛下不在の中、枢密院の者たちで話し合いが行われたことはご承知でしょう。あまりに突然に浮上した話ですから、当然ながら、重鎮たちの中には不満を持つものがいたと言います。しかし、皆が納得する結論が出ないまま、フロスト閣下は独断で裁可を下したのです。ですから、国民は何も知らされていないのですよ」
「それは本当ですか?」
「お疑いなら、そこにいる船員たちに聞いてみてはどうですか? 国民に知らせていないということの意味がおわかりなら、うかつなことは聞かれない方が身のためだと思いますがね」
まるで、レオナが……いや、ベネット公爵が笑い者にならないように親切に教えてやったとばかりの言い方に、レオナは怒りが湧いた。
しかし、その怒りをどう表したらいいかわからない。内心では、ダリウスの話に納得していたからかもしれない。フロストが結婚を許したのは、セリオスが急かしたから一時的に認めただけで、正式には誰にも祝福などされていないと。
「バルター王子の言うことを聞いていれば、今ごろは王太子妃として優雅にお暮らしになれたものを」
ダリウスはレオナに同情するかのようだった。彼がそのようなことを言うのは意外だった。しかし、彼の瞳には失望の悔しさがわずかににじんでいるようにも見えた。バルターが王になる日を夢見ていたのだろうか。そのために、レオナをあの男のもとへ向かわせたのだろうか。レオナが王妃になったあかつきには、あの日の行為が勲功となり、自らの地位が確かなものになると……。
「では、私はそろそろ失礼いたします。旅のご無事をお祈りいたしております」
ダリウスはレオナの心をさんざんかき乱したあと、マントをなびかせながら立ち去った。
ぼんやりとその背中を見送っていたレオナは、イリスに顔をのぞかれて、ハッとする。イリスは長いまつ毛を揺らしてまばたきをした。まるで、心配してくれたみたいだ。
ダリウスの話なんて気にしなくていいわよね。そう心に言い聞かせながら、イリスをなでるが、どうにも頭の中はそのことでいっぱいだった。
枢密院の一員にはベネット公爵もいるが、あのとき父は屋敷にいて、バルターの監視下にいたはずだ。どんな話し合いがされたかは知らないだろう。
果たして、セリオスはどこまで知っているのだろう。それを確かめたくて、レオナはセリオスの姿を探した。しかし、どこへ行ってしまったのか、すぐには見つからない。
レオナはイリスのそばを離れた。そして、波止場に立つ見知った男を見つけるなり、走り出していた。彼なら知っているはずだ。セリオス王子の結婚は国民に祝福されていると。
「ガルドさんっ」
「おおー、お嬢さん。久しぶりだなぁ。心配してたが、元気そうじゃないか」
ガルドはレオナに気づくなり、半年前とまったく変わらない豪快な笑顔を見せた。
「セリオス王子に会わせていただいたおかげです」
「そりゃあ、よかったなぁ。公爵の迎えがないから、正直、心配してたぜ」
「お父さまは王宮で忙しくしているそうです」
国王の葬儀は、次期国王に指名されたルカ・ストークスの王都到着を待って行われると、セリオスから聞いた。それまでは、国王の遺骸は王宮の奥に運ばれ、神官に守られているという。ベネット公爵も枢密院での役目に追われ、レオナにかまってはいられないだろう。
「それじゃあ、お嬢さんは公爵領へどうやって帰るんだ? セリオス王子はこのまま南へ向かうと聞いたが、迎えがないなら、俺が腕のいい御者を紹介してやろうか」
にやにやとガルドは笑うが、レオナをからかっているわけではない。だからこそ、その人の良い顔を見ながら、レオナは言葉を失った。
「そんな顔しないでくれよ、なあ。冗談に決まってるじゃねぇか。公爵令嬢が帰るってぇーのに、迎えがないわけないよなぁ」
バツが悪そうにガルドは豪胆に笑い飛ばすが、レオナはますます何も言えずに口をつぐんだ。
本当に、セリオスと結婚したことを知らないのだ。船長であるガルドには、航路や気候に関する情報が日々入るだろう。港に集まる商人や船乗りたちから、王都のうわさがまったく耳に入らないわけがない。まして、罪人であるセリオスの結婚だ。大陸中にまたたく間に広がってもおかしくない話なのに。
「レオナ様っ、団長がお呼びです」
遠くから、ベリウスの声がした。ガルドはホッとしたような顔を見せた。暗い顔をするレオナの対応に困っていたのだろう。
レオナはガルドに礼を言うと、こちらへ走ってくるベリウスのもとへ、はやる胸を抑えて向かう。気になることがあった。『奥様』と呼んでくれていたベリウスが、なぜ今さら、『レオナ様』と呼んだのか。
「どちらへ行かれたのかと心配しました。今後はどこへ行くにも、団長の許可を得るか、俺をお連れください」
苦言を言われ、レオナは落ち込んだ。セシェ島にいたときよりも迷惑をかけてしまっている。
「どんなうわさでしょうか」
「バルター王子と敵対したのは、セリオス王子と恋仲であったから……。どこからか、そんな声が漏れ聞こえてきましたよ。まさか本当に、セシェ島へ渡っていたとは驚きました」
「私たちの結婚は公になっています。本日ともに帰還することはお父さまもご承知です。驚かれる方が失礼でしょう」
「公になっていると……そう聞かされているのですか? いやはや、これは……」
不安をあおるようにわざとらしく、ダリウスは言葉を濁した。レオナは焦りから、その話術の罠に自らつかまりにいくように言ってしまう。
「セリオス様との結婚は、お父さまと宰相閣下の許可を得ています。決して、内密などではありません」
「本当に、ご存知ない?」
ダリウスは愉快そうに目を細め、あごをなでた。何か企んでいるようなしぐさに、レオナは一気に冷静さを失い、感情的になってしまう。
「私が何も知らないとおっしゃるのですか」
「殿下の結婚となれば、簡単な話ではありませんよ」
ダリウスはぴしゃりと言い、レオナを黙らせた。
「陛下不在の中、枢密院の者たちで話し合いが行われたことはご承知でしょう。あまりに突然に浮上した話ですから、当然ながら、重鎮たちの中には不満を持つものがいたと言います。しかし、皆が納得する結論が出ないまま、フロスト閣下は独断で裁可を下したのです。ですから、国民は何も知らされていないのですよ」
「それは本当ですか?」
「お疑いなら、そこにいる船員たちに聞いてみてはどうですか? 国民に知らせていないということの意味がおわかりなら、うかつなことは聞かれない方が身のためだと思いますがね」
まるで、レオナが……いや、ベネット公爵が笑い者にならないように親切に教えてやったとばかりの言い方に、レオナは怒りが湧いた。
しかし、その怒りをどう表したらいいかわからない。内心では、ダリウスの話に納得していたからかもしれない。フロストが結婚を許したのは、セリオスが急かしたから一時的に認めただけで、正式には誰にも祝福などされていないと。
「バルター王子の言うことを聞いていれば、今ごろは王太子妃として優雅にお暮らしになれたものを」
ダリウスはレオナに同情するかのようだった。彼がそのようなことを言うのは意外だった。しかし、彼の瞳には失望の悔しさがわずかににじんでいるようにも見えた。バルターが王になる日を夢見ていたのだろうか。そのために、レオナをあの男のもとへ向かわせたのだろうか。レオナが王妃になったあかつきには、あの日の行為が勲功となり、自らの地位が確かなものになると……。
「では、私はそろそろ失礼いたします。旅のご無事をお祈りいたしております」
ダリウスはレオナの心をさんざんかき乱したあと、マントをなびかせながら立ち去った。
ぼんやりとその背中を見送っていたレオナは、イリスに顔をのぞかれて、ハッとする。イリスは長いまつ毛を揺らしてまばたきをした。まるで、心配してくれたみたいだ。
ダリウスの話なんて気にしなくていいわよね。そう心に言い聞かせながら、イリスをなでるが、どうにも頭の中はそのことでいっぱいだった。
枢密院の一員にはベネット公爵もいるが、あのとき父は屋敷にいて、バルターの監視下にいたはずだ。どんな話し合いがされたかは知らないだろう。
果たして、セリオスはどこまで知っているのだろう。それを確かめたくて、レオナはセリオスの姿を探した。しかし、どこへ行ってしまったのか、すぐには見つからない。
レオナはイリスのそばを離れた。そして、波止場に立つ見知った男を見つけるなり、走り出していた。彼なら知っているはずだ。セリオス王子の結婚は国民に祝福されていると。
「ガルドさんっ」
「おおー、お嬢さん。久しぶりだなぁ。心配してたが、元気そうじゃないか」
ガルドはレオナに気づくなり、半年前とまったく変わらない豪快な笑顔を見せた。
「セリオス王子に会わせていただいたおかげです」
「そりゃあ、よかったなぁ。公爵の迎えがないから、正直、心配してたぜ」
「お父さまは王宮で忙しくしているそうです」
国王の葬儀は、次期国王に指名されたルカ・ストークスの王都到着を待って行われると、セリオスから聞いた。それまでは、国王の遺骸は王宮の奥に運ばれ、神官に守られているという。ベネット公爵も枢密院での役目に追われ、レオナにかまってはいられないだろう。
「それじゃあ、お嬢さんは公爵領へどうやって帰るんだ? セリオス王子はこのまま南へ向かうと聞いたが、迎えがないなら、俺が腕のいい御者を紹介してやろうか」
にやにやとガルドは笑うが、レオナをからかっているわけではない。だからこそ、その人の良い顔を見ながら、レオナは言葉を失った。
「そんな顔しないでくれよ、なあ。冗談に決まってるじゃねぇか。公爵令嬢が帰るってぇーのに、迎えがないわけないよなぁ」
バツが悪そうにガルドは豪胆に笑い飛ばすが、レオナはますます何も言えずに口をつぐんだ。
本当に、セリオスと結婚したことを知らないのだ。船長であるガルドには、航路や気候に関する情報が日々入るだろう。港に集まる商人や船乗りたちから、王都のうわさがまったく耳に入らないわけがない。まして、罪人であるセリオスの結婚だ。大陸中にまたたく間に広がってもおかしくない話なのに。
「レオナ様っ、団長がお呼びです」
遠くから、ベリウスの声がした。ガルドはホッとしたような顔を見せた。暗い顔をするレオナの対応に困っていたのだろう。
レオナはガルドに礼を言うと、こちらへ走ってくるベリウスのもとへ、はやる胸を抑えて向かう。気になることがあった。『奥様』と呼んでくれていたベリウスが、なぜ今さら、『レオナ様』と呼んだのか。
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