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君の世界は森で華やぐ 〜2〜
空の秘密 2
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ギャラリー・シエルのエントランスは、以前よりも工事が進んでいた。
改めて、ギャラリーを眺める。パンフレットで見たシエルはシンプルモダンな建物だったが、こちらは木のぬくもりが感じられる和風の建物だった。
店主ひとりで、余生を美術品に囲まれて穏やかに過ごすにはじゅうぶんな造りになっているように見えた。
今日は日曜日だからか、工事は休みみたい。小野寺も空さんの姿も見当たらない。
出直そう。そう思って、歩き出したとき、こちらへやってくる空さんが目に入った。
「マネージャーさんっ、先日はすみませんでした」
「え……?」
「私、来れなくて。連絡もしないで申し訳ありませんでした」
空さんは頭を深くさげる。
逃げ帰ってしまったのは、私の方。なのに、空さんはここへ来てないという。あのあと、彼女も帰ってしまったのだろうか。だから、私が来なかったことを知らず、謝るのだ。
「あ、ううん。連絡先も知らないから仕方ないわよね」
「今日、お会いできてよかったです。さっき、ボワに寄らせてもらったら、春宮先生、大作を書かれてるとか。ぜひ、完成したら見せていただきたいと思っていたんです」
「あー、どうかしら。あんまり見せたがらないから」
「そうですか……。でも、私、めげませんから。海の虹も、ぜひ、シエルにと思ってます」
空さんはまっすぐな目で私を見つめる。
彼女は本気なのだろう。ギャラリストになることも、春宮寛人の作品を世に知らしめたいという思いも。
「空さん、これから寛人さんちに行くの?」
「はいっ、そのつもりです。契約が取れるまでは何度でも行きます」
「そう。……じゃあ、一緒に行きましょうか」
行っても無駄だから帰ってほしい。そう言おうか迷ったけれど、無駄かどうかは私が決めることじゃないと、誘うことにした。
私が歩き出すと、「いいんですかっ?」と、うれしそうに彼女はついてきた。
「ダメって言っても、また違う日に来るだろうって思って」
「そうですよね……、すみません」
「小野寺さん、今度はいつこちらにいらっしゃるのかしら」
気まずそうに肩をすぼめる彼女へ尋ねる。
「あっ、たぶん、今日は来てるはずなんです。それでギャラリーに来てみたんですけど、いらっしゃらなかったですよね?」
「そうね。誰もいない感じだったわ。ねー、空さん。小野寺さんも寛人さんの作品に価値があると思ってるのかしら」
ボワの佳奈子さんの話だと、寛人さんの作品は知ってる程度だったけれど。でも、なぜ知ってるのだろうと、引っかかってもいた。
「価値も何も、小野寺さんは春宮先生の作品を切望してるんです」
「どこで、寛人さんの作品を知ったのかしら」
「海の虹です」
「え?」
「前にお話しましたよね、海の虹を応募されたコンクールの話」
「ええ」
「あのコンクールの審査員に小野寺さんもいたんです」
「そうなの?」
「小野寺さんも昔は画家でしたから。あのコンクールで、小野寺さんは海の虹を推したそうです。でも結果は……、お話した通りです」
「じゃあ、コンクールで、空さんは小野寺さんを知ったのね?」
ふたりの出会いは3年前。そのときから、ただならぬ関係を続けているのだろうか。
先日の、抱き合うかのように寄り添うふたりを思い出したら、やっぱり不倫関係にあるんじゃないかと胸が騒ぐ。
「そうです」
うなずいた空さんは、しばらく地面を見つめながら無言で歩いていたが、急に足を止めると、大きな深呼吸をした。
「小野寺さんに初めてお会いしたとき、強い衝撃を受けたんです。海の虹を見たときと同様の。すごく惹かれました。私が見惚れた海の虹を強く推した小野寺さん。運命の出会いだと思いました」
「運命の……、そう」
「おかしいですよね。全然年上の人なのに。その違和感は、私の中にもありました」
私が当惑顔をしたからだろうか、空さんも苦く笑う。
「だから、調べちゃったんです」
「小野寺さんのこと?」
「はい。小野寺さんは父でした」
「え……、お父さん?」
意外な事実に驚いた。
「両親は私が生まれる前に離婚していて、父の写真は一枚もなかったんです。でも、母からは、父は画家だと聞かされていて……。それが、私に画家の道を歩ませたきっかけだったかもしれません」
「画家をあきらめて、ギャラリストになろうという夢も?」
「意図してないんですけど、同じ道を歩んでます。おかしいですよね、小野寺さんは私のことなんか少しも愛してないのに」
「それは……、わからないけれど」
「わかるんです、私には。でも、私は惹かれるんです」
空さんはさみしそうに目を伏せたけれど、強い思いを抱えているような声音だった。
「小野寺さんは、空さんが実の娘だと、ご存知なのよね?」
「半年前、母が亡くなって、葬式に来ました。私が娘だと知って驚いてたみたいですけど、ギャラリストとしての私を受け入れる気がないのは、知る前も知った後も変わらないです」
「空さんは本気なのね?」
「はい。小野寺天秀のような、立派なギャラリストになりたい。その夢は変わりません」
やはり、彼女は力強くそう言った。
森の家の入り口の前に、見慣れないシルバーの自動車が停められていた。
「小野寺さんの車です」
空さんはそう言うと、小走りでアプローチを駆けていく。
私もあわてて追いかける。寛人さんは庭先に出ていて、小野寺の話に耳を傾けているようだった。
「小野寺さんっ、こちらにいらしてたんですね」
「朝野くん……、君はまあ……」
しつこい、と顔に書いてあるが、私と寛人さんを交互に見やった小野寺は、それを口にすることなく、話を続けた。
「海の虹がこちらにあるとうかがいましてね。お見せいただけないでしょうか」
「あれはもう、あげたから」
寛人さんは興味なさそうに言って、縁側に腰を下ろす。
「あげた?」
空さんがびっくりした声をあげる。それを小野寺はたしなめるが、すぐに寛人さんに尋ねた。
「どなたにですか? できることなら、うちで買い取らせていただきたいのですが」
「好きにしたらいいよ。絵の保有者は彼女だから、彼女に聞いて」
「えっ?」
次に驚くのは私の番だ。寛人さんの指は、私を指し示しているのだから。
「そうなんですか? マネージャーさんっ」
空さんが詰め寄ってくる。
「あー、まあ……」
確かに、寛人さんは私にすべての絵をくれると言ったけれど。だからって、譲り受けたつもりはない。
「マネージャーの方でしたか。はじめまして、小野寺天秀と申します」
「紺野ゆかりです。すみません、今は名刺がなくて」
小野寺の差し出す名刺を受け取るが、正直、途方にくれている。
絵画の値段なんて全然わからないし、ギャラリストとの駆け引きも皆無だ。
「あ、海の虹でしたら、こちらにありますので、ご覧いただくことはできるんですが」
「そうでしたか。いやはや、春宮先生はいたずらがお好きなようで、楽しませてくださいますね」
「ええ、まあ」
そうかもしれない。寛人さんは少し意地悪なところがあるけど、それは少年のようないたずら心のなせる技なのかも。
私も、少しは見習ったらいいのかもしれない。ふと、そんな魔がさして、小野寺に提案する。
「海の虹は売約済ですので、ご覧いただくことはできますが、売買に関してはそちらで交渉いただくということでよろしいでしょうか?」
「売約済ですか?」
「はい。こちらの朝野空さんが、ぜひにと、何度もこちらに足を運んでくださってるんですよ」
「えっ、マネージャーさん」
平然とうそをつく私に空さんは驚くが、私は続けた。
「どうですか? 朝野さん。こちらの小野寺さんが、海の虹を買い取りたいとおっしゃってるのですが」
「どうって……、どう……」
「今こそ、朝野さんの願いが叶うときではないの?」
私がそう言うと、空さんはハッとして、私と寛人さんにぺこりと頭を下げて、小野寺に対峙する。
「海の虹をお譲りする気持ちはあります。でも一つだけ、条件があります。どうか、私をシエルのギャラリストとして雇ってください。小野寺さんが認めるギャラリストに、必ずなりますから」
ギャラリー・シエルのエントランスは、以前よりも工事が進んでいた。
改めて、ギャラリーを眺める。パンフレットで見たシエルはシンプルモダンな建物だったが、こちらは木のぬくもりが感じられる和風の建物だった。
店主ひとりで、余生を美術品に囲まれて穏やかに過ごすにはじゅうぶんな造りになっているように見えた。
今日は日曜日だからか、工事は休みみたい。小野寺も空さんの姿も見当たらない。
出直そう。そう思って、歩き出したとき、こちらへやってくる空さんが目に入った。
「マネージャーさんっ、先日はすみませんでした」
「え……?」
「私、来れなくて。連絡もしないで申し訳ありませんでした」
空さんは頭を深くさげる。
逃げ帰ってしまったのは、私の方。なのに、空さんはここへ来てないという。あのあと、彼女も帰ってしまったのだろうか。だから、私が来なかったことを知らず、謝るのだ。
「あ、ううん。連絡先も知らないから仕方ないわよね」
「今日、お会いできてよかったです。さっき、ボワに寄らせてもらったら、春宮先生、大作を書かれてるとか。ぜひ、完成したら見せていただきたいと思っていたんです」
「あー、どうかしら。あんまり見せたがらないから」
「そうですか……。でも、私、めげませんから。海の虹も、ぜひ、シエルにと思ってます」
空さんはまっすぐな目で私を見つめる。
彼女は本気なのだろう。ギャラリストになることも、春宮寛人の作品を世に知らしめたいという思いも。
「空さん、これから寛人さんちに行くの?」
「はいっ、そのつもりです。契約が取れるまでは何度でも行きます」
「そう。……じゃあ、一緒に行きましょうか」
行っても無駄だから帰ってほしい。そう言おうか迷ったけれど、無駄かどうかは私が決めることじゃないと、誘うことにした。
私が歩き出すと、「いいんですかっ?」と、うれしそうに彼女はついてきた。
「ダメって言っても、また違う日に来るだろうって思って」
「そうですよね……、すみません」
「小野寺さん、今度はいつこちらにいらっしゃるのかしら」
気まずそうに肩をすぼめる彼女へ尋ねる。
「あっ、たぶん、今日は来てるはずなんです。それでギャラリーに来てみたんですけど、いらっしゃらなかったですよね?」
「そうね。誰もいない感じだったわ。ねー、空さん。小野寺さんも寛人さんの作品に価値があると思ってるのかしら」
ボワの佳奈子さんの話だと、寛人さんの作品は知ってる程度だったけれど。でも、なぜ知ってるのだろうと、引っかかってもいた。
「価値も何も、小野寺さんは春宮先生の作品を切望してるんです」
「どこで、寛人さんの作品を知ったのかしら」
「海の虹です」
「え?」
「前にお話しましたよね、海の虹を応募されたコンクールの話」
「ええ」
「あのコンクールの審査員に小野寺さんもいたんです」
「そうなの?」
「小野寺さんも昔は画家でしたから。あのコンクールで、小野寺さんは海の虹を推したそうです。でも結果は……、お話した通りです」
「じゃあ、コンクールで、空さんは小野寺さんを知ったのね?」
ふたりの出会いは3年前。そのときから、ただならぬ関係を続けているのだろうか。
先日の、抱き合うかのように寄り添うふたりを思い出したら、やっぱり不倫関係にあるんじゃないかと胸が騒ぐ。
「そうです」
うなずいた空さんは、しばらく地面を見つめながら無言で歩いていたが、急に足を止めると、大きな深呼吸をした。
「小野寺さんに初めてお会いしたとき、強い衝撃を受けたんです。海の虹を見たときと同様の。すごく惹かれました。私が見惚れた海の虹を強く推した小野寺さん。運命の出会いだと思いました」
「運命の……、そう」
「おかしいですよね。全然年上の人なのに。その違和感は、私の中にもありました」
私が当惑顔をしたからだろうか、空さんも苦く笑う。
「だから、調べちゃったんです」
「小野寺さんのこと?」
「はい。小野寺さんは父でした」
「え……、お父さん?」
意外な事実に驚いた。
「両親は私が生まれる前に離婚していて、父の写真は一枚もなかったんです。でも、母からは、父は画家だと聞かされていて……。それが、私に画家の道を歩ませたきっかけだったかもしれません」
「画家をあきらめて、ギャラリストになろうという夢も?」
「意図してないんですけど、同じ道を歩んでます。おかしいですよね、小野寺さんは私のことなんか少しも愛してないのに」
「それは……、わからないけれど」
「わかるんです、私には。でも、私は惹かれるんです」
空さんはさみしそうに目を伏せたけれど、強い思いを抱えているような声音だった。
「小野寺さんは、空さんが実の娘だと、ご存知なのよね?」
「半年前、母が亡くなって、葬式に来ました。私が娘だと知って驚いてたみたいですけど、ギャラリストとしての私を受け入れる気がないのは、知る前も知った後も変わらないです」
「空さんは本気なのね?」
「はい。小野寺天秀のような、立派なギャラリストになりたい。その夢は変わりません」
やはり、彼女は力強くそう言った。
森の家の入り口の前に、見慣れないシルバーの自動車が停められていた。
「小野寺さんの車です」
空さんはそう言うと、小走りでアプローチを駆けていく。
私もあわてて追いかける。寛人さんは庭先に出ていて、小野寺の話に耳を傾けているようだった。
「小野寺さんっ、こちらにいらしてたんですね」
「朝野くん……、君はまあ……」
しつこい、と顔に書いてあるが、私と寛人さんを交互に見やった小野寺は、それを口にすることなく、話を続けた。
「海の虹がこちらにあるとうかがいましてね。お見せいただけないでしょうか」
「あれはもう、あげたから」
寛人さんは興味なさそうに言って、縁側に腰を下ろす。
「あげた?」
空さんがびっくりした声をあげる。それを小野寺はたしなめるが、すぐに寛人さんに尋ねた。
「どなたにですか? できることなら、うちで買い取らせていただきたいのですが」
「好きにしたらいいよ。絵の保有者は彼女だから、彼女に聞いて」
「えっ?」
次に驚くのは私の番だ。寛人さんの指は、私を指し示しているのだから。
「そうなんですか? マネージャーさんっ」
空さんが詰め寄ってくる。
「あー、まあ……」
確かに、寛人さんは私にすべての絵をくれると言ったけれど。だからって、譲り受けたつもりはない。
「マネージャーの方でしたか。はじめまして、小野寺天秀と申します」
「紺野ゆかりです。すみません、今は名刺がなくて」
小野寺の差し出す名刺を受け取るが、正直、途方にくれている。
絵画の値段なんて全然わからないし、ギャラリストとの駆け引きも皆無だ。
「あ、海の虹でしたら、こちらにありますので、ご覧いただくことはできるんですが」
「そうでしたか。いやはや、春宮先生はいたずらがお好きなようで、楽しませてくださいますね」
「ええ、まあ」
そうかもしれない。寛人さんは少し意地悪なところがあるけど、それは少年のようないたずら心のなせる技なのかも。
私も、少しは見習ったらいいのかもしれない。ふと、そんな魔がさして、小野寺に提案する。
「海の虹は売約済ですので、ご覧いただくことはできますが、売買に関してはそちらで交渉いただくということでよろしいでしょうか?」
「売約済ですか?」
「はい。こちらの朝野空さんが、ぜひにと、何度もこちらに足を運んでくださってるんですよ」
「えっ、マネージャーさん」
平然とうそをつく私に空さんは驚くが、私は続けた。
「どうですか? 朝野さん。こちらの小野寺さんが、海の虹を買い取りたいとおっしゃってるのですが」
「どうって……、どう……」
「今こそ、朝野さんの願いが叶うときではないの?」
私がそう言うと、空さんはハッとして、私と寛人さんにぺこりと頭を下げて、小野寺に対峙する。
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