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本当の恋人になれる日
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「週末彼氏が、とうとう本命彼氏になったのー?」
お盆明けの初出勤。ランチを楽しむ絵美をつかまえて、大知くんとの進展を報告した。人はのろけと言うだろうけれど、彼女だけは素直に驚き、素直に喜んでくれると知っていた。
「これからは、会いたいときに会いましょうってだけ」
「その、だけがうれしいのよね。千秋を落とした彼に会ってみたい」
「そのうちね。勉強頑張ってるみたいだから」
「じゃあ、彼が会いたい時だけ会うの? 結局、会えるのは週末だけ? お互いに遠慮しちゃって、いままでと変わらなさそうー」
「私もそう思う」
顔を見合わせて、笑っちゃう。
「でも、彼にとっては中途半端な関係じゃないって思えて、精神的にも良さそうね。あ、千秋にとっても」
うん、ってうなずいて、私も尋ねる。
「絵美の方はどう? マッチングアプリの彼」
「ショウさん?」
「そうそう。何か進展あった?」
「週末、会わないかってメールは来たんだけど」
「だけど?」
「大丈夫かな? って心配で」
「あー、変な勧誘とか?」
彰さんを思い浮かべる。
彼にはじめて会うときも、勧誘じゃないかって心配した。大丈夫だったから何回か会ったけど、結局、新手の勧誘か、結婚相手のキープ探しなんじゃないかって疑いは今でもある。
そうじゃなきゃ、彼氏ができたって報告した私と、まだ連絡取りたいなんて言わないだろう。
「ホテルのロビーで会えば大丈夫じゃない? 絶対ふたりきりになる場所はダメよ」
絵美はしっかりしてるから大丈夫と思うけど、意外と気に入った男に弱いところがあるし、心配はある。
「千秋、土曜日の午前、時間ある?」
申し訳なさそうに、絵美は尋ねてくる。
「あるよ」
「大知くんは?」
「そんな心配しないでよ。土曜日に会う約束したの?」
「うん、そう。まだ場所は決めてないんだけどね。私が決めていいって言うから」
「じゃあ、よく食事する駅のレストランにしたら? 心配なら、私も行くよ。離れた席で、見守る」
絵美の不安な気持ちもわかるから、申し出る。彼女はパッと表情を明るくする。
「ほんと? 千秋が来てくれるなら、会おうかな。変な男だったら、助けてね」
「リンクスってアプリ、審査が厳しいから杞憂だと思うけどね。疑い出すと全部疑わしくなっちゃう気持ちもわかるし。場所と時間、決まったらまた教えて」
「オッケー。ありがと、千秋」
「うまくいくといいね」
そう言うと、両手を合わせて感謝する絵美は、晴々とした笑顔でうなずいた。
「週末彼氏が、とうとう本命彼氏になったのー?」
お盆明けの初出勤。ランチを楽しむ絵美をつかまえて、大知くんとの進展を報告した。人はのろけと言うだろうけれど、彼女だけは素直に驚き、素直に喜んでくれると知っていた。
「これからは、会いたいときに会いましょうってだけ」
「その、だけがうれしいのよね。千秋を落とした彼に会ってみたい」
「そのうちね。勉強頑張ってるみたいだから」
「じゃあ、彼が会いたい時だけ会うの? 結局、会えるのは週末だけ? お互いに遠慮しちゃって、いままでと変わらなさそうー」
「私もそう思う」
顔を見合わせて、笑っちゃう。
「でも、彼にとっては中途半端な関係じゃないって思えて、精神的にも良さそうね。あ、千秋にとっても」
うん、ってうなずいて、私も尋ねる。
「絵美の方はどう? マッチングアプリの彼」
「ショウさん?」
「そうそう。何か進展あった?」
「週末、会わないかってメールは来たんだけど」
「だけど?」
「大丈夫かな? って心配で」
「あー、変な勧誘とか?」
彰さんを思い浮かべる。
彼にはじめて会うときも、勧誘じゃないかって心配した。大丈夫だったから何回か会ったけど、結局、新手の勧誘か、結婚相手のキープ探しなんじゃないかって疑いは今でもある。
そうじゃなきゃ、彼氏ができたって報告した私と、まだ連絡取りたいなんて言わないだろう。
「ホテルのロビーで会えば大丈夫じゃない? 絶対ふたりきりになる場所はダメよ」
絵美はしっかりしてるから大丈夫と思うけど、意外と気に入った男に弱いところがあるし、心配はある。
「千秋、土曜日の午前、時間ある?」
申し訳なさそうに、絵美は尋ねてくる。
「あるよ」
「大知くんは?」
「そんな心配しないでよ。土曜日に会う約束したの?」
「うん、そう。まだ場所は決めてないんだけどね。私が決めていいって言うから」
「じゃあ、よく食事する駅のレストランにしたら? 心配なら、私も行くよ。離れた席で、見守る」
絵美の不安な気持ちもわかるから、申し出る。彼女はパッと表情を明るくする。
「ほんと? 千秋が来てくれるなら、会おうかな。変な男だったら、助けてね」
「リンクスってアプリ、審査が厳しいから杞憂だと思うけどね。疑い出すと全部疑わしくなっちゃう気持ちもわかるし。場所と時間、決まったらまた教えて」
「オッケー。ありがと、千秋」
「うまくいくといいね」
そう言うと、両手を合わせて感謝する絵美は、晴々とした笑顔でうなずいた。
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