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愛なんてなくてもいい
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とっさに辺りを見回す。
蓮が私を『佳澄さん』と呼んだから、つい、『蓮くん』なんて言ってしまったけど、知り合いがいたら大変だと思ったのだ。
それを見透かしてか、蓮はくすりと笑う。
「みんな、一本前の電車に乗ったよ。三浦主任が、企画にまだ誰か残ってたみたいだって話してたから、佳澄さんかなって待ってた」
昼間のお礼を直接言うために待っててくれたのだろう。メールでじゅうぶんだったのに、律儀なところがあるのだ。
「わざわざ待ってなくてよかったのに」
「線路沿いの道は危ないから、遅くなる時は送るよ」
まるで、そっちがメインとばかりに言う。
「あっ、あれから、道を変えるようにしたの。蓮くんのマンションの方から帰ってる。ちょっと遠回りになるんだけど」
「へえー、いいこと聞いたな」
蓮はにやにやする。
何がいいことなんだろう。
待ち伏せして、マンションに連れ込み放題とか思ってるんだろうか。
そりゃ、私だって、蓮に抱いてもらいたい気分の時だってあるけれど……って、なに考えてるの。
「あっ……と、三浦主任って、三浦隆輝さんだっけ? 前に、アプリの件で相談した人が三浦さんって方だったの」
話をそらす。
蓮に告白するタイミングは今じゃない。
「そう、その三浦さん。佳澄さんの2期上だって言ってたかな。アプリの動作検証担当だから、これから佳澄さんとも仕事するって言ってたよ」
「そうだったの。前は、企画で考えた機能を追加できるのか、相談に乗ってもらったんだけど。動作確認も三浦さんが担当なの」
「工学部卒のエリートらしいよ。来年には人事に異動じゃないかってうわさがあるみたいだ」
「人事に? うちの会社、開発から人事って、出世コースって言われてるのよ。すごいのね」
「って言っても、うわさ話だけどね」
「それにしても、うわさが出るぐらいなんだから、優秀な方なのね。開発はほとんど行かないからよく知らないんだけど」
今でこそ、第三企画の中心メンバーだけれど、第二企画に配属されていた頃は雑務に追われる毎日で、開発部に顔を出すようになったのは、最近の話だった。
「開発じゃ、結構佳澄さんの話、聞くけどね」
「そうなの? なんでだろう」
「なんでだろうね」
蓮がはぐらかすように笑ったとき、電車がホームに入ってくる。
ふと周りを見回すと、スーツ姿のサラリーマンが後ろに行列をつくっていた。私が知らないだけで、サク美の社員がいるかもしれない。
「れ……、あっ、黒瀬くん。やっぱり、電車降りるまでは花村さんって呼んで」
今さらだけど、電車に乗り込みながら、お願いする。
細かいことだけど、オンオフの切り替えがうまく出来てないみたいな居心地の悪さを感じてしまうのだ。
「俺たちの仲、知られたら困るよね」
意地悪そうに笑む蓮にどきりとする。
「変なこと言わないで」
苦言して、沈黙する。静かな車内では会話が筒抜けになりそうだ。
下車駅に到着し、ドアが開くと逃げるように外へ飛び出した。
蓮に告白しようかなって思ってた気持ちまで逃げ出しそうになって、こんなんじゃいけないと、歩をゆるめる。
「今日はありがとう、佳澄さん」
足取り軽く私を追いかけてきた蓮は、唐突に礼を言う。
「お礼なんていいのに」
「オヤジの話、あんまりしたくなくてさ。俺は関係ないのに、オヤジの功績で騒がれるのは苦手でさ」
すんなりと、彼は告白した。
優秀なのはお父さんだけ、って思ってるんだろうか。東崎大学の教授を父に持つ彼の苦労なんて、私には想像もつかないけれど。
「七光みたいに言われるのが嫌だったの? 蓮くんは立派に働いてるんだから、気にしなくていいと思う」
「七光か。そうかもね」
「あかりちゃんだって、それほどどうこう思ってないと思う。あの子、話好きなだけだから」
そう言うと、蓮は少しの間、沈黙した。そして、意外なことを口にする。
「三島さんって、いつもあの調子なんだよね? 佳澄さんから話聞いてたときは楽しい職場なんだろうなって思ってたけど、たまに無神経な話したりもするよね。恋人がいないなんて、何かあるんじゃないかとかさ」
「無神経……か」
そうかもしれない。でも、それが場を盛り上げる彼女の持ち味だったりもするのだ。
「佳澄さんはそういう無責任な言葉に傷ついて、俺にあんなこと頼んだんだよね。自信が持てたのはよかったと思ったけど、彼女が余計なこと言わなきゃ、傷つく必要もなかったよ」
蓮は話を蒸し返した。
私が処女を捨てたいと思った理由が、あかりちゃんにあると思ったみたい。
「それは……あかりちゃんじゃなくて、私の問題だから」
「気にする必要なんてなかったと思うよ。好きな人が初めてだったら、俺はうれしいし」
うそ。
めんどくさいって言ったくせに。
そう思ったけど、黙っていた。
私を好きじゃないから、めんどくさいって言ったんだってことも気づいたから。
「まあ、俺はおいしい思いしたし、佳澄さんが後悔してないならいいよ」
蓮の笑顔には迷いがなくて、澄んでいる。
今なら言えるかもと思った。
私も後悔してないよ、って。
蓮でよかった、って。
蓮だから、そういう気持ちになれたんだよ、って。
「ねー、蓮くん」
「なに?」
「あの、わ、私ね……」
ちょっと声が震えてしまった。どうしよう。すごく緊張してる。
男の人に告白するなんて、考えてみたら経験ない。
話そうと思ってたこと全部、忘れちゃったみたいに何も出てこない。
頭が真っ白とは、このことだ。
こうなったらもう、好き、って言えばいい。
きっとそれだけ。
深呼吸して、ふしぎそうに首をかしげている蓮を見上げる。
「あのね……」
「蓮っ!」
女性の声が蓮の後ろから聞こえた。
私を見つめていた蓮の表情が、サッと強ばったのを見逃さなかった。
「奈緒……」
振り返りざまに、彼はそう言った。声だけで、彼女が誰であるか気づけたのだと思った。
私が蓮の声を聞き間違えないのと同じで、彼にも記憶した声がある。
特別な関係の女性だろう。
とっさにそう思ったのは、女の直感だったかもしれない。
「蓮っ! あ……、一人じゃなかった?」
蓮に駆け寄ってきた奈緒さんというらしい女性は、私と目が合うなり、気まずそうな表情をした。しかし、その目はまるで値踏みするみたいに私を眺めている。
「急に来て、何?」
特別な女性に向けたものにしては、冷たい声音だった。
奈緒さんも、遊び相手?
私と同じ……。
私より年上に見えるけれど、とてもきれいな人だし、割り切ったお付き合いができそうな安心感はある。
そうと決まったわけでもないのに、私もいつか、蓮に飽きられたら、こんな風に冷たくされるのかと考えてしまって、居ても立ってもいられなくなる。
「会いたいから会いにきたの」
「何それ。誤解されるようなこと言わないでくれる?」
「誤解されたら困る関係なんだぁ?」
茶化すような奈緒さんの視線が、ちらりと私に移る。
「同僚だよ。変な風に思われるようなこと言わないでくれって言ったんだ」
同僚、って響きにどきりとした。
蓮は何も間違ったこと言ってないのに、胸が痛くなった。何をショック受けてるんだろう。
彼女だ、って言ってくれるなんて期待してた? 言うわけないのに。
「あの、じゃあ、私はここで。おつかれさま」
蓮は物言いたげな顔をした。だけど、そそくさと逃げ去る私を引き止めたりはしなかった。
蓮が私を『佳澄さん』と呼んだから、つい、『蓮くん』なんて言ってしまったけど、知り合いがいたら大変だと思ったのだ。
それを見透かしてか、蓮はくすりと笑う。
「みんな、一本前の電車に乗ったよ。三浦主任が、企画にまだ誰か残ってたみたいだって話してたから、佳澄さんかなって待ってた」
昼間のお礼を直接言うために待っててくれたのだろう。メールでじゅうぶんだったのに、律儀なところがあるのだ。
「わざわざ待ってなくてよかったのに」
「線路沿いの道は危ないから、遅くなる時は送るよ」
まるで、そっちがメインとばかりに言う。
「あっ、あれから、道を変えるようにしたの。蓮くんのマンションの方から帰ってる。ちょっと遠回りになるんだけど」
「へえー、いいこと聞いたな」
蓮はにやにやする。
何がいいことなんだろう。
待ち伏せして、マンションに連れ込み放題とか思ってるんだろうか。
そりゃ、私だって、蓮に抱いてもらいたい気分の時だってあるけれど……って、なに考えてるの。
「あっ……と、三浦主任って、三浦隆輝さんだっけ? 前に、アプリの件で相談した人が三浦さんって方だったの」
話をそらす。
蓮に告白するタイミングは今じゃない。
「そう、その三浦さん。佳澄さんの2期上だって言ってたかな。アプリの動作検証担当だから、これから佳澄さんとも仕事するって言ってたよ」
「そうだったの。前は、企画で考えた機能を追加できるのか、相談に乗ってもらったんだけど。動作確認も三浦さんが担当なの」
「工学部卒のエリートらしいよ。来年には人事に異動じゃないかってうわさがあるみたいだ」
「人事に? うちの会社、開発から人事って、出世コースって言われてるのよ。すごいのね」
「って言っても、うわさ話だけどね」
「それにしても、うわさが出るぐらいなんだから、優秀な方なのね。開発はほとんど行かないからよく知らないんだけど」
今でこそ、第三企画の中心メンバーだけれど、第二企画に配属されていた頃は雑務に追われる毎日で、開発部に顔を出すようになったのは、最近の話だった。
「開発じゃ、結構佳澄さんの話、聞くけどね」
「そうなの? なんでだろう」
「なんでだろうね」
蓮がはぐらかすように笑ったとき、電車がホームに入ってくる。
ふと周りを見回すと、スーツ姿のサラリーマンが後ろに行列をつくっていた。私が知らないだけで、サク美の社員がいるかもしれない。
「れ……、あっ、黒瀬くん。やっぱり、電車降りるまでは花村さんって呼んで」
今さらだけど、電車に乗り込みながら、お願いする。
細かいことだけど、オンオフの切り替えがうまく出来てないみたいな居心地の悪さを感じてしまうのだ。
「俺たちの仲、知られたら困るよね」
意地悪そうに笑む蓮にどきりとする。
「変なこと言わないで」
苦言して、沈黙する。静かな車内では会話が筒抜けになりそうだ。
下車駅に到着し、ドアが開くと逃げるように外へ飛び出した。
蓮に告白しようかなって思ってた気持ちまで逃げ出しそうになって、こんなんじゃいけないと、歩をゆるめる。
「今日はありがとう、佳澄さん」
足取り軽く私を追いかけてきた蓮は、唐突に礼を言う。
「お礼なんていいのに」
「オヤジの話、あんまりしたくなくてさ。俺は関係ないのに、オヤジの功績で騒がれるのは苦手でさ」
すんなりと、彼は告白した。
優秀なのはお父さんだけ、って思ってるんだろうか。東崎大学の教授を父に持つ彼の苦労なんて、私には想像もつかないけれど。
「七光みたいに言われるのが嫌だったの? 蓮くんは立派に働いてるんだから、気にしなくていいと思う」
「七光か。そうかもね」
「あかりちゃんだって、それほどどうこう思ってないと思う。あの子、話好きなだけだから」
そう言うと、蓮は少しの間、沈黙した。そして、意外なことを口にする。
「三島さんって、いつもあの調子なんだよね? 佳澄さんから話聞いてたときは楽しい職場なんだろうなって思ってたけど、たまに無神経な話したりもするよね。恋人がいないなんて、何かあるんじゃないかとかさ」
「無神経……か」
そうかもしれない。でも、それが場を盛り上げる彼女の持ち味だったりもするのだ。
「佳澄さんはそういう無責任な言葉に傷ついて、俺にあんなこと頼んだんだよね。自信が持てたのはよかったと思ったけど、彼女が余計なこと言わなきゃ、傷つく必要もなかったよ」
蓮は話を蒸し返した。
私が処女を捨てたいと思った理由が、あかりちゃんにあると思ったみたい。
「それは……あかりちゃんじゃなくて、私の問題だから」
「気にする必要なんてなかったと思うよ。好きな人が初めてだったら、俺はうれしいし」
うそ。
めんどくさいって言ったくせに。
そう思ったけど、黙っていた。
私を好きじゃないから、めんどくさいって言ったんだってことも気づいたから。
「まあ、俺はおいしい思いしたし、佳澄さんが後悔してないならいいよ」
蓮の笑顔には迷いがなくて、澄んでいる。
今なら言えるかもと思った。
私も後悔してないよ、って。
蓮でよかった、って。
蓮だから、そういう気持ちになれたんだよ、って。
「ねー、蓮くん」
「なに?」
「あの、わ、私ね……」
ちょっと声が震えてしまった。どうしよう。すごく緊張してる。
男の人に告白するなんて、考えてみたら経験ない。
話そうと思ってたこと全部、忘れちゃったみたいに何も出てこない。
頭が真っ白とは、このことだ。
こうなったらもう、好き、って言えばいい。
きっとそれだけ。
深呼吸して、ふしぎそうに首をかしげている蓮を見上げる。
「あのね……」
「蓮っ!」
女性の声が蓮の後ろから聞こえた。
私を見つめていた蓮の表情が、サッと強ばったのを見逃さなかった。
「奈緒……」
振り返りざまに、彼はそう言った。声だけで、彼女が誰であるか気づけたのだと思った。
私が蓮の声を聞き間違えないのと同じで、彼にも記憶した声がある。
特別な関係の女性だろう。
とっさにそう思ったのは、女の直感だったかもしれない。
「蓮っ! あ……、一人じゃなかった?」
蓮に駆け寄ってきた奈緒さんというらしい女性は、私と目が合うなり、気まずそうな表情をした。しかし、その目はまるで値踏みするみたいに私を眺めている。
「急に来て、何?」
特別な女性に向けたものにしては、冷たい声音だった。
奈緒さんも、遊び相手?
私と同じ……。
私より年上に見えるけれど、とてもきれいな人だし、割り切ったお付き合いができそうな安心感はある。
そうと決まったわけでもないのに、私もいつか、蓮に飽きられたら、こんな風に冷たくされるのかと考えてしまって、居ても立ってもいられなくなる。
「会いたいから会いにきたの」
「何それ。誤解されるようなこと言わないでくれる?」
「誤解されたら困る関係なんだぁ?」
茶化すような奈緒さんの視線が、ちらりと私に移る。
「同僚だよ。変な風に思われるようなこと言わないでくれって言ったんだ」
同僚、って響きにどきりとした。
蓮は何も間違ったこと言ってないのに、胸が痛くなった。何をショック受けてるんだろう。
彼女だ、って言ってくれるなんて期待してた? 言うわけないのに。
「あの、じゃあ、私はここで。おつかれさま」
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