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強欲な甘い過去
朝でも触れたい
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佑磨さんより先に起きる朝が好きだ。
カーテンからすり抜けた朝の日差しを受ける佑磨さんの黒髪が、ほんの少し淡い茶色に見えて、とてもきれい。
伏せた長いまつ毛、鼻筋の通った美しい面立ち。気を抜いた寝顔まで整っていて、ずるいぐらいカッコいい。
本当に、こんなに素敵な人の妻になったんだって実感するのは、何度目だろう。
触れたくなって、指を伸ばすと、パッと手首を握られた。
ゆっくりと、佑磨さんのまぶたがあがる。その奥に現れる澄んだ黒い瞳に魅入られる。
「起こしちゃいました?」
形の良い唇が、おはようの挨拶がわりに私の唇に触れてくる。
「ん……、まだ起きる気はないが」
眠たそうに私の首筋に顔をうずめ、彼はくぐもった声でそう言う。
今日は、リトルグレイスの定休日に合わせて、彼が有給休暇を取ってくれた。いつもよりゆったりとした朝を迎えている。
美梨さんはアルバイトを雇うから、土日も休んで構わないと言ってくれたけど、年内はこれまで通り働くと決めたから、ふたりでゆっくり過ごせる休日は初めてだった。
「朝ごはん、用意してきますね」
「……まだいい」
体を起こそうとすると、肩を軽くつかまれて、ベッドに引き戻された。
「佑磨さん?」
仰向けになる私のほおを、枕に頭をうずめたまま、スルスルとなでてくる。寝ぼけてるみたい。
仕方ないから、彼の胸に頭を寄せて目を閉じようとしたとき、ほおをなでていた手がパジャマの中へすべり込んできた。
驚いて身をすくませる。そうしてる間にも、彼の指先はいたずらに、胸のふくらみに触れてくる。こうなった佑磨さんを止められないのはわかってる。
ぎゅっと目を閉じて、されるままになっていると、手のひらがだんだんお腹の方へ下がっていく。
どうしよう。止められないってわかってるけど、朝からこんなことするなんて……。
たまらずパッと目を開けると、うっすら笑みを浮かべた佑磨さんの顔が目の前にあった。
「起きないと……」
「休みだから、いいだろ?」
「でも、今日は天ヶ瀬さんが来るって……」
三人でゆっくり話せるいい機会だから、結婚式の段取りをしようと言い出したのは、佑磨さんなのに。
「和希も、そのぐらい計算して来るさ」
「え……」
どんな計算?
目を丸くしただろう私が面白かったのか、彼はくすっと笑う。
「無粋な真似はしない男だってことだよ」
佑磨さんはそう言うと、私の上にまたがり、パジャマを脱がせてくる。
「佑磨さん、もう朝ですよ……」
「だから?」
「だからって……。こういうことは……」
「誰が朝はしちゃいけないなんて決めた? つばさと過ごせる時間はずっと抱いてたい」
「……困ります」
本当にしそうだから手に負えないし、体力が持ちそうにない。
「つばさだって、すぐにその気になるさ。いつもみたいに」
彼は意地悪そうに笑って、私の足首をつかむと、左右に大きく広げた。
「あっ、待っ……」
「聞き飽きた」
そうあきれて、足の間に顔をうずめてくる。
ピンと足先が伸びる。緊張と恥ずかしさのあまり、彼を見ていられなくて顔を背けた。
「ずいぶん、慣れてきたな。はやくして欲しそうだ」
「そんなこと……っ」
「ない?」
私の顔をのぞき込んでくる。
「聞かないで」
「つばさの言葉で聞きたい。俺がほしいって」
「……佑磨さん」
言え、というように、下腹部を押し付けてくる。
昨夜の感覚がよみがえってくる。はやくしてほしいって、一気に脳が求め出す。
「して……」
小さくつぶやく。
「ん?」
いじわるな笑みを浮かべ、口もとに耳を近づけて来る。
「して、ください」
「俺がほしい?」
「……佑磨さんがほしいの」
「かわいいな、つばさは」
顔は真っ赤だろう。ほてるほおにキスしてくる彼は、唇を軽く合わせたあと、こめかみや耳たぶ、鎖骨にキスをして、体をつないだ。
「ああ、……いいな。最高だよ、つばさは」
彼はつぶやいて、ゆっくり腰を揺らす。
お互いの甘いため息がベッドルームに満ちていく。
佑磨さんを感じられる時間は愛おしい。でも、私が感じてるのと同じぐらい、彼も私を愛おしがってる。
「佑磨さん、……好き」
「俺も好きだ」
こんな朝は素直になって、彼の首に腕を回す。
「もっと、して」
甘い吐息とともに、そうささやくと、私の中で彼が大きくなる。
「やばいな、かわいすぎだ。激しくするぞ」
うん、とうなずいたかどうかの間に、身体が反転する。
「佑磨さ……ん?」
「最高の気分にさせてやる」
彼は腰をつかむと、後ろから突いてきた。今までにない感覚が貫いた。
やだ、なに……。
枕にひたいを押し付けて、シーツをぎゅっと握りしめる。腰に力が入らない。
「待っ……て、や……」
「気持ちいいか?」
「あ……」
背中に、彼の胸が当たる。胸元を大きな手が覆い、感触を楽しんでいる。
もう、乱れた息しか出ない。
それは佑磨さんも一緒みたいだった。呼吸を荒くして、何度も何度も突き上げてくる。
「つば……さ、……愛してる。愛してるよ」
息も絶え絶えに彼が言う。こんなに乱れた声を聞くのは初めてだった。
うなずくことで、私も愛してる、と答える。
こうやって、普段言えない愛情を確かめ合って、私たちは夫婦になっていくのだと思う。
きっと、これまでもたくさんの女性とこうやって愛を確かめてきたのだろうけれど、佑磨さんは私を選んでくれた。だから、何も心配はいらない。
佑磨さんより先に起きる朝が好きだ。
カーテンからすり抜けた朝の日差しを受ける佑磨さんの黒髪が、ほんの少し淡い茶色に見えて、とてもきれい。
伏せた長いまつ毛、鼻筋の通った美しい面立ち。気を抜いた寝顔まで整っていて、ずるいぐらいカッコいい。
本当に、こんなに素敵な人の妻になったんだって実感するのは、何度目だろう。
触れたくなって、指を伸ばすと、パッと手首を握られた。
ゆっくりと、佑磨さんのまぶたがあがる。その奥に現れる澄んだ黒い瞳に魅入られる。
「起こしちゃいました?」
形の良い唇が、おはようの挨拶がわりに私の唇に触れてくる。
「ん……、まだ起きる気はないが」
眠たそうに私の首筋に顔をうずめ、彼はくぐもった声でそう言う。
今日は、リトルグレイスの定休日に合わせて、彼が有給休暇を取ってくれた。いつもよりゆったりとした朝を迎えている。
美梨さんはアルバイトを雇うから、土日も休んで構わないと言ってくれたけど、年内はこれまで通り働くと決めたから、ふたりでゆっくり過ごせる休日は初めてだった。
「朝ごはん、用意してきますね」
「……まだいい」
体を起こそうとすると、肩を軽くつかまれて、ベッドに引き戻された。
「佑磨さん?」
仰向けになる私のほおを、枕に頭をうずめたまま、スルスルとなでてくる。寝ぼけてるみたい。
仕方ないから、彼の胸に頭を寄せて目を閉じようとしたとき、ほおをなでていた手がパジャマの中へすべり込んできた。
驚いて身をすくませる。そうしてる間にも、彼の指先はいたずらに、胸のふくらみに触れてくる。こうなった佑磨さんを止められないのはわかってる。
ぎゅっと目を閉じて、されるままになっていると、手のひらがだんだんお腹の方へ下がっていく。
どうしよう。止められないってわかってるけど、朝からこんなことするなんて……。
たまらずパッと目を開けると、うっすら笑みを浮かべた佑磨さんの顔が目の前にあった。
「起きないと……」
「休みだから、いいだろ?」
「でも、今日は天ヶ瀬さんが来るって……」
三人でゆっくり話せるいい機会だから、結婚式の段取りをしようと言い出したのは、佑磨さんなのに。
「和希も、そのぐらい計算して来るさ」
「え……」
どんな計算?
目を丸くしただろう私が面白かったのか、彼はくすっと笑う。
「無粋な真似はしない男だってことだよ」
佑磨さんはそう言うと、私の上にまたがり、パジャマを脱がせてくる。
「佑磨さん、もう朝ですよ……」
「だから?」
「だからって……。こういうことは……」
「誰が朝はしちゃいけないなんて決めた? つばさと過ごせる時間はずっと抱いてたい」
「……困ります」
本当にしそうだから手に負えないし、体力が持ちそうにない。
「つばさだって、すぐにその気になるさ。いつもみたいに」
彼は意地悪そうに笑って、私の足首をつかむと、左右に大きく広げた。
「あっ、待っ……」
「聞き飽きた」
そうあきれて、足の間に顔をうずめてくる。
ピンと足先が伸びる。緊張と恥ずかしさのあまり、彼を見ていられなくて顔を背けた。
「ずいぶん、慣れてきたな。はやくして欲しそうだ」
「そんなこと……っ」
「ない?」
私の顔をのぞき込んでくる。
「聞かないで」
「つばさの言葉で聞きたい。俺がほしいって」
「……佑磨さん」
言え、というように、下腹部を押し付けてくる。
昨夜の感覚がよみがえってくる。はやくしてほしいって、一気に脳が求め出す。
「して……」
小さくつぶやく。
「ん?」
いじわるな笑みを浮かべ、口もとに耳を近づけて来る。
「して、ください」
「俺がほしい?」
「……佑磨さんがほしいの」
「かわいいな、つばさは」
顔は真っ赤だろう。ほてるほおにキスしてくる彼は、唇を軽く合わせたあと、こめかみや耳たぶ、鎖骨にキスをして、体をつないだ。
「ああ、……いいな。最高だよ、つばさは」
彼はつぶやいて、ゆっくり腰を揺らす。
お互いの甘いため息がベッドルームに満ちていく。
佑磨さんを感じられる時間は愛おしい。でも、私が感じてるのと同じぐらい、彼も私を愛おしがってる。
「佑磨さん、……好き」
「俺も好きだ」
こんな朝は素直になって、彼の首に腕を回す。
「もっと、して」
甘い吐息とともに、そうささやくと、私の中で彼が大きくなる。
「やばいな、かわいすぎだ。激しくするぞ」
うん、とうなずいたかどうかの間に、身体が反転する。
「佑磨さ……ん?」
「最高の気分にさせてやる」
彼は腰をつかむと、後ろから突いてきた。今までにない感覚が貫いた。
やだ、なに……。
枕にひたいを押し付けて、シーツをぎゅっと握りしめる。腰に力が入らない。
「待っ……て、や……」
「気持ちいいか?」
「あ……」
背中に、彼の胸が当たる。胸元を大きな手が覆い、感触を楽しんでいる。
もう、乱れた息しか出ない。
それは佑磨さんも一緒みたいだった。呼吸を荒くして、何度も何度も突き上げてくる。
「つば……さ、……愛してる。愛してるよ」
息も絶え絶えに彼が言う。こんなに乱れた声を聞くのは初めてだった。
うなずくことで、私も愛してる、と答える。
こうやって、普段言えない愛情を確かめ合って、私たちは夫婦になっていくのだと思う。
きっと、これまでもたくさんの女性とこうやって愛を確かめてきたのだろうけれど、佑磨さんは私を選んでくれた。だから、何も心配はいらない。
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