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強欲な甘い懐妊
結婚式とその夜(2)
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彼が出てくる前にと、生花をテーブルの上に飾り、親友からもらった、『幸せにね』と書かれた手紙に目を通す。
結婚した実感をかみしめていると、バスルームのドアが開く音がした。
あわてて、じんわりと浮かんでいた涙をぬぐい、よく冷えたお水を用意する。
佑磨さんはタオル一枚だけ腰に巻いた姿で現れると、せっかちにグラスに入った水を飲み干した。
「ベッドで待ってるが、いいか?」
「はい。すぐに行きます」
そう言うと、彼は満足そうにうなずいた。気が変わる様子はないみたい。
私もお風呂へ入り、髪を乾かしてから、ベッドルームへ急いだ。
ドアを薄く開くと、部屋の明かりは消えている。
眠っちゃった?
それならそれでいい。佑磨さんはがんばりすぎるから、ゆっくり休めるときは休んでほしい。
そっと足を踏み込み、ベッドに歩み寄る。仰向けになり、目を閉じる佑磨さんの顔をのぞき込むと、いきなり目が開いた。
「あっ!」
「遅い」
そう言われた瞬間には、ベッドに引きずり込まれていた。
シーツの上に組み敷かれ、すぐにパジャマの前身を開かれる。荒々しい手つきに戸惑っていると、キスが落ちてきて、ますます戸惑う。
すごく優しい。
久しぶりだから、もっと食らい尽くすようなキスをされると思ってたのに。
「つばさに触れると、ほっとする」
その言葉通り、暗闇に浮かぶ彼の瞳はあんどに満ちてる。
「私で癒されるなら、たくさん抱いて……」
ささやくと、彼は胸もとに唇を落とす。
「遠慮なくもらう」
力強い言葉とは裏腹に、肌を這う唇はやはり、ひどく優しい。どうしちゃったんだろう。こんなに優しいのは、初めて。
「佑磨さん……」
「なんだかな、つばさの尊さに気づかされたよ。それはそうだ」
「それはそうだって?」
「唯一無二の、俺の味方だって再確認したんだよ」
賓客の中には、佑磨さんの足を引っ張ろうとする人もいたのだろうか。そんな風に思えないぐらい、誰にでも分け隔てなく笑顔で接していたけれど。
私が思ってるより、疲れてるのかもしれない。
「私だけじゃないです」
「ん?」
「ご両親だって、天ヶ瀬さんだって味方です」
「まあな」
そうじゃないんだよ、とでも言うように、くすりと笑う佑磨さんの首に腕を回す。
笑われてもいい。
佑磨さんにはたくさんの味方がいるって知ってもらいたい。
佑磨さんを大切に思う人は、私を大切に思ってくれる人でもある。その世界を与えてくれる彼が、どれほど偉大か知ってもらいたい。
「佑磨さんの味方は、未来にもいます」
「未来って?」
「佑磨さんがほしいって言ってくれたから」
「子どもか」
「うん」
彼は私の背中に腕を回し、優しく髪をなでてくる。
「作るか」
「佑磨さんがいいなら」
「俺はいつだっていいよ。その代わり、今夜、眠れないことだけは覚悟しておくんだな」
そう言うと、佑磨さんはあちらこちらにキスをして、性急に私の中へと入ってくる。
甘い吐息が漏れた。こんなに優しい佑磨さんは初めて。いつも彼は私にいろんな初めてをくれる。
「今日は……優しいですね」
「いつも優しいが?」
「そうですね。いつも優しいです。でもなんだか、今日は特別な感じがして」
「毎日が、特別だよ」
そうかもしれない。彼を感じられる生活は、私にとってすべてが特別なのだ。それをあたりまえだなんて思ったりしない。
「ずっとずっと一緒にいてください」
「つばさも、ずっと俺のそばにいてくれ」
佑磨さんは優しく笑んで、私のすべてを大きな愛で包み込むように抱いてくれた。
結婚した実感をかみしめていると、バスルームのドアが開く音がした。
あわてて、じんわりと浮かんでいた涙をぬぐい、よく冷えたお水を用意する。
佑磨さんはタオル一枚だけ腰に巻いた姿で現れると、せっかちにグラスに入った水を飲み干した。
「ベッドで待ってるが、いいか?」
「はい。すぐに行きます」
そう言うと、彼は満足そうにうなずいた。気が変わる様子はないみたい。
私もお風呂へ入り、髪を乾かしてから、ベッドルームへ急いだ。
ドアを薄く開くと、部屋の明かりは消えている。
眠っちゃった?
それならそれでいい。佑磨さんはがんばりすぎるから、ゆっくり休めるときは休んでほしい。
そっと足を踏み込み、ベッドに歩み寄る。仰向けになり、目を閉じる佑磨さんの顔をのぞき込むと、いきなり目が開いた。
「あっ!」
「遅い」
そう言われた瞬間には、ベッドに引きずり込まれていた。
シーツの上に組み敷かれ、すぐにパジャマの前身を開かれる。荒々しい手つきに戸惑っていると、キスが落ちてきて、ますます戸惑う。
すごく優しい。
久しぶりだから、もっと食らい尽くすようなキスをされると思ってたのに。
「つばさに触れると、ほっとする」
その言葉通り、暗闇に浮かぶ彼の瞳はあんどに満ちてる。
「私で癒されるなら、たくさん抱いて……」
ささやくと、彼は胸もとに唇を落とす。
「遠慮なくもらう」
力強い言葉とは裏腹に、肌を這う唇はやはり、ひどく優しい。どうしちゃったんだろう。こんなに優しいのは、初めて。
「佑磨さん……」
「なんだかな、つばさの尊さに気づかされたよ。それはそうだ」
「それはそうだって?」
「唯一無二の、俺の味方だって再確認したんだよ」
賓客の中には、佑磨さんの足を引っ張ろうとする人もいたのだろうか。そんな風に思えないぐらい、誰にでも分け隔てなく笑顔で接していたけれど。
私が思ってるより、疲れてるのかもしれない。
「私だけじゃないです」
「ん?」
「ご両親だって、天ヶ瀬さんだって味方です」
「まあな」
そうじゃないんだよ、とでも言うように、くすりと笑う佑磨さんの首に腕を回す。
笑われてもいい。
佑磨さんにはたくさんの味方がいるって知ってもらいたい。
佑磨さんを大切に思う人は、私を大切に思ってくれる人でもある。その世界を与えてくれる彼が、どれほど偉大か知ってもらいたい。
「佑磨さんの味方は、未来にもいます」
「未来って?」
「佑磨さんがほしいって言ってくれたから」
「子どもか」
「うん」
彼は私の背中に腕を回し、優しく髪をなでてくる。
「作るか」
「佑磨さんがいいなら」
「俺はいつだっていいよ。その代わり、今夜、眠れないことだけは覚悟しておくんだな」
そう言うと、佑磨さんはあちらこちらにキスをして、性急に私の中へと入ってくる。
甘い吐息が漏れた。こんなに優しい佑磨さんは初めて。いつも彼は私にいろんな初めてをくれる。
「今日は……優しいですね」
「いつも優しいが?」
「そうですね。いつも優しいです。でもなんだか、今日は特別な感じがして」
「毎日が、特別だよ」
そうかもしれない。彼を感じられる生活は、私にとってすべてが特別なのだ。それをあたりまえだなんて思ったりしない。
「ずっとずっと一緒にいてください」
「つばさも、ずっと俺のそばにいてくれ」
佑磨さんは優しく笑んで、私のすべてを大きな愛で包み込むように抱いてくれた。
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