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百年たっても無理
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くっそぉ、笹川健吾め…。
また人の体で好き勝手しやがって。
先日の寝顔激写大作戦も失敗に終わり、俺は新たな復讐に決意を燃やしていた。
絶対に笹川健吾の弱みを握ってやるんだから。
「裕ちゃんどうしたの?」
「先輩…」
「眉間にしわ寄せて…可愛い顔が台無しだぞ」
そういって、テニス部、副部長の青山先輩は俺の眉の間をつんと突いた。
「あ…はい」
なんていうか、青山先輩はかっこいい。
あの目で見られちゃうとぽわんとしてしまう。
「ホント、どうした?」
くすくすと笑いながら、青山先輩が俺を見る。
「あ、あの…青山先輩は…弱味を知りませんか?」
「健吾の?」
俺の言葉に、青山先輩は面白いことを見つけたような顔をする。
「はいっ」
俺が勢いよく言うと、青山先輩はさらに笑みを深めた。
「おもしろいな…。それは知っとるけど…」
「ほんとうですか?教えてください」
「ん~可愛い目で見られてもなぁ…なんつーか」
そう言って、青山先輩は困ったように空を仰ぎ、ちらりと俺を見た…。
…ん?
「弱味をお前に教えても意味ないからなぁ」
「どういうことです?」
「裕が知っても健吾には痛くもないってもこと。お前以外に有効やから」
俺以外に有効って…使えないじゃん…でもそれってどういうこと?
よくわからなくて、俺は首を傾げた。
「俺が何だって?あ?」
出たな…笹川健吾!
聞きなれた声に俺の体が思わずびくりと震える。
俺と青山先輩の時間を邪魔しに来たのか…?
「青山、てめぇ何、人のモンに手を出してやがる」
笹川健吾は俺の背後にいるようで俺は振り向こうとした。
が、できなかった。
というのも、笹川健吾の腕が俺の首に巻きついたからだ。
きつ…だんだん力入ってません?…つーか…苦しいんですけど…うぐ…。
「健ちゃん…しまってるぜ」
呆れたような青山先輩の声が聞こえると同時に、ふっとその力が抜けた。
助かった…やっぱり青山先輩は天使です。
死ぬかと思った…絞め殺す気か笹川健吾!
俺が弱味を握ろうと動いていることを知っているのか!恐るべし…笹川健吾。
俺はあまりの苦しさに涙目になっているが、それにかまわず後ろでまだ首をホールドしている笹川健吾をにらみつけた。
「何するんですか!」
俺が首だけ後ろを振り向くと、笹川健吾はそのまま俺に顔を近づけてそのままキスされた。
むぐ…ふぁ…
息苦しさにあえぐと、近いところでふっと笑われそのまま抱き上げられた。
俺の体はふわりと上に。
へ?…もしかして…いつもの展開?
「お、降ろしてください」
「裕が誘ってんのが悪い」
あのぅ…この人は何を言っているのでしょう。俺にはさっぱり判らないんですけど…。
そして、俺があまりのことに目を回している隙にさっさと、俺を抱き上げながら歩き出した。
「やっぱり健吾は裕に弱いなぁ」
のほほんと後ろから青山先輩の声が聞こえてきた。
意味不明です…。
もしかして、俺って100年たっても笹川健吾には敵わないのかな…。
2004/06/11
また人の体で好き勝手しやがって。
先日の寝顔激写大作戦も失敗に終わり、俺は新たな復讐に決意を燃やしていた。
絶対に笹川健吾の弱みを握ってやるんだから。
「裕ちゃんどうしたの?」
「先輩…」
「眉間にしわ寄せて…可愛い顔が台無しだぞ」
そういって、テニス部、副部長の青山先輩は俺の眉の間をつんと突いた。
「あ…はい」
なんていうか、青山先輩はかっこいい。
あの目で見られちゃうとぽわんとしてしまう。
「ホント、どうした?」
くすくすと笑いながら、青山先輩が俺を見る。
「あ、あの…青山先輩は…弱味を知りませんか?」
「健吾の?」
俺の言葉に、青山先輩は面白いことを見つけたような顔をする。
「はいっ」
俺が勢いよく言うと、青山先輩はさらに笑みを深めた。
「おもしろいな…。それは知っとるけど…」
「ほんとうですか?教えてください」
「ん~可愛い目で見られてもなぁ…なんつーか」
そう言って、青山先輩は困ったように空を仰ぎ、ちらりと俺を見た…。
…ん?
「弱味をお前に教えても意味ないからなぁ」
「どういうことです?」
「裕が知っても健吾には痛くもないってもこと。お前以外に有効やから」
俺以外に有効って…使えないじゃん…でもそれってどういうこと?
よくわからなくて、俺は首を傾げた。
「俺が何だって?あ?」
出たな…笹川健吾!
聞きなれた声に俺の体が思わずびくりと震える。
俺と青山先輩の時間を邪魔しに来たのか…?
「青山、てめぇ何、人のモンに手を出してやがる」
笹川健吾は俺の背後にいるようで俺は振り向こうとした。
が、できなかった。
というのも、笹川健吾の腕が俺の首に巻きついたからだ。
きつ…だんだん力入ってません?…つーか…苦しいんですけど…うぐ…。
「健ちゃん…しまってるぜ」
呆れたような青山先輩の声が聞こえると同時に、ふっとその力が抜けた。
助かった…やっぱり青山先輩は天使です。
死ぬかと思った…絞め殺す気か笹川健吾!
俺が弱味を握ろうと動いていることを知っているのか!恐るべし…笹川健吾。
俺はあまりの苦しさに涙目になっているが、それにかまわず後ろでまだ首をホールドしている笹川健吾をにらみつけた。
「何するんですか!」
俺が首だけ後ろを振り向くと、笹川健吾はそのまま俺に顔を近づけてそのままキスされた。
むぐ…ふぁ…
息苦しさにあえぐと、近いところでふっと笑われそのまま抱き上げられた。
俺の体はふわりと上に。
へ?…もしかして…いつもの展開?
「お、降ろしてください」
「裕が誘ってんのが悪い」
あのぅ…この人は何を言っているのでしょう。俺にはさっぱり判らないんですけど…。
そして、俺があまりのことに目を回している隙にさっさと、俺を抱き上げながら歩き出した。
「やっぱり健吾は裕に弱いなぁ」
のほほんと後ろから青山先輩の声が聞こえてきた。
意味不明です…。
もしかして、俺って100年たっても笹川健吾には敵わないのかな…。
2004/06/11
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