10 / 23
東京の空
しおりを挟む
遅くまでかかった進路相談が終わった帰り、家の前に、白いモノがあることに斗真は気づいた。
夜の闇にまぎれて浮かび上がるように…だが、白だけではない…、オレンジのモノ…あれは………。
「清純?」
白いのは、もちろん、白いワイシャツで。オレンジ色は、髪の毛の色。
その持ち主は、相良清純…3つ年下、中学生の幼馴染だ。
こんなにも寒い空の下、玄関で座っているなんて…風邪をひいたりでもしたらどうするんだ。
斗真は、慌てて清純に駆け寄った。
「あ、斗真くん…お帰り」
「お帰りじゃないよ…ああ、こんなに冷たくなって…。」
斗真は、清純の手がとても冷え切ってしまっていることに驚いたように声をあげた。
「ごめん、今日、お袋いないから…連絡しておけばよかった。寒いよね、早く中へ…」
そう言うと、斗真は、清純の腕を取ると、すぐさま鍵を開けて、中へと連れ込んだ。
「早く、早く暖めなきゃ…」
斗真は、パタパタと駆け回って、暖房をつけたり、ポットのお湯を沸かしたりと、清純の冷えた身体を温めるために、行動をした。
「ああ、なんで今日に限って、お袋は旅行なんか行っちゃうんだろ…もう…先生も進路なんかで遅くまで残すから…」
ぶつぶつと急に不在になった母親と、会議の都合で遅くなって進路相談をはじめた先生に文句を言い始める斗真。
「…くん…斗真くん…斗真くんっ」
「あ…清純?」
呼ばれたことにも気づかないほど、バタバタと動いていた。
「ごめん、何?」
わずかに、顔を赤くして、斗真が問う。
「何って…」
清純が呆れたように、斗真を見つめた。
「斗真くん、ずぅっと動き回って、俺のことちゃんと見てないでしょ…」
「あ…」
清純に言われて気づいた。
ちゃんと顔をあわせて挨拶すらしていない…。
「ごめん…ごめんなさい。せっかく来てくれたのに…」
しょぼんと項垂れる斗真の姿に、清純は思わず笑みをこぼす。
「斗真くんらしいんだから…じゃあ、改めて、お帰りなさい」
「うん…ただいま」
清純の言葉に、斗真は素直に応えて、とびっきりの笑顔を見せた。
「もう…斗真くんったら可愛すぎ…」
そう言って、清純は困ったように斗真を見つめて、そのまま、ぎゅうっと目の前の身体を抱きしめた。
ちょっとだけ斗真の方が高いが、成長期の清純はすぐにその背を越えてしまうだろう。今だって、まだまだ伸びているのだ。
「斗真くん…、今日、おばさんいないんだよね?」
「うん…ちなみに、親父も午前様…」
清純に抱きしめられながら、斗真はその耳にそっと囁いた。
「ってことは……もちろん、俺の身体、斗真くんで暖めてくれるよね?」
「あ、ん…キヨ…だめっ…んっ…」
甘い声が、斗真の寝室に響く。
「声殺しちゃだめだって…」
「…や…ぁ…う…」
声を抑えようと、手を口元に持っていこうとする斗真だが、清純が許さない。
「今日は誰もいないんでしょ?じゃんじゃん声出して…」
「…あ…清純……あっ…ぁ…ん…」
「いい声」
少しだけ掠れた興奮したような清純の声と共に、ご褒美のように小さく腰が揺すられる。
「ひゃっ…ぁっ…ぁ…」
防ぎきれない、やけに甘ったるい声が、やっぱり恥ずかしくて…
斗真は、ねだるように首を後ろに向けて、清純の唇を合わせる。
すぐに舌が潜り込んできて、口内を蹂躙する。…とはいえ、体制が体制だけに、長いキスは出来ない。舌先を互いに出して、空中で絡め合う。
斗真の中に、深く沈めると、びくんと身体が揺れて、舌が離れていく。名残惜しげに、銀色の糸がつぅっと伸びて…ぷつりと切れた。
清純が注意深く、ゆっくりと、だんだん動きを大きくしながら、腰を動かし、楔を打ち込む。
「んつ…あ…ひぃ…はっ…」
腰の動きを速めるに連れて、斗真の中はさらに熱くなり、清純のモノを溶かすように絡む。
「くっ…」
あまりの快感に清純も思わず零してしまわないように、自分をコントロールする。
オイルと互いの精液、分泌液の混ざり合うグチャグチャとした音が、互いの熱い息と漏れる声に混ざりながら、さらに熱を加速させていく。
斗真の腹で涙を零して揺れる分身を捉えると、清純を包む中がきゅうっと締まった。
「うわっ…斗真くん、ちょいキツ…」
清純は訴えるが、斗真には届いていないようだ。
「んっ…っぅ…っ…」
限界なのか、目をキツク閉じて歯を食いしばって必死に押し殺している。
その顔が、堪らなく愛しくて、清純はきついのも忘れて激しく、快感をむさぼった。
堪らないのは、斗真。
「ぁぁぁっ…っぅ…ぅぁああっ…」
後ろも前も清純によって激しく突き動かされ、一気に絶頂へと走り出していく。
「キヨっ…あぁぁっ…もっ、ぁ…う…だめっっぇえええぇ……っっっ」
一際、高く叫んで斗真の頭の中がスパークした時、中に入った清純のモノが大きく膨らみ、生温かい液体が、何度も何度も注がれた…。
冷え切った身体は、熱に変わり、充分に高められた体温が、眠気を誘う。
だが、清純は眠る前に、と斗真の顔を覗き込む。
「斗真くん…進路相談だったんだよね…どこに行くの?」
「ん…あぁ…××大、だよ…」
「そこって…」
「清純は俺の高校に進むんだよね…そこから近いし、一人暮らしするつもりだから今までより一緒にいられる…テニスも強い大学だから清純が進学するにもいいかなぁって…」
「斗真くん…」
「あ、ごめん…清純にも相談しようと思ったんだけど…」
清純の様子を窺って、表情の消えた顔に斗真が慌てた。
だが、清純は驚きから立ち直ると、すぐさま満面の笑みを浮かべた。
「ううんっ。嬉しい。すっげー嬉しいっ」
清純は、そう言って、斗真を抱きしめた。
斗真が自分と一緒にいたいと思ってくれた。
大切な、斗真の人生の決定に、自分が関わっている。
自分の事も、ちゃんと考えてくれている。
その事実が、とてつもなく嬉しい。
何て言ったらいいかわからないから、ただただ、清純は嬉しいと繰り返して、抱きしめ続けた。
大好きで、愛しい存在を、改めて自分の身体で確かめるために…。
「斗真くん、愛してる」
「うん…俺も、清純が大好きだよ」
2005/03/03
夜の闇にまぎれて浮かび上がるように…だが、白だけではない…、オレンジのモノ…あれは………。
「清純?」
白いのは、もちろん、白いワイシャツで。オレンジ色は、髪の毛の色。
その持ち主は、相良清純…3つ年下、中学生の幼馴染だ。
こんなにも寒い空の下、玄関で座っているなんて…風邪をひいたりでもしたらどうするんだ。
斗真は、慌てて清純に駆け寄った。
「あ、斗真くん…お帰り」
「お帰りじゃないよ…ああ、こんなに冷たくなって…。」
斗真は、清純の手がとても冷え切ってしまっていることに驚いたように声をあげた。
「ごめん、今日、お袋いないから…連絡しておけばよかった。寒いよね、早く中へ…」
そう言うと、斗真は、清純の腕を取ると、すぐさま鍵を開けて、中へと連れ込んだ。
「早く、早く暖めなきゃ…」
斗真は、パタパタと駆け回って、暖房をつけたり、ポットのお湯を沸かしたりと、清純の冷えた身体を温めるために、行動をした。
「ああ、なんで今日に限って、お袋は旅行なんか行っちゃうんだろ…もう…先生も進路なんかで遅くまで残すから…」
ぶつぶつと急に不在になった母親と、会議の都合で遅くなって進路相談をはじめた先生に文句を言い始める斗真。
「…くん…斗真くん…斗真くんっ」
「あ…清純?」
呼ばれたことにも気づかないほど、バタバタと動いていた。
「ごめん、何?」
わずかに、顔を赤くして、斗真が問う。
「何って…」
清純が呆れたように、斗真を見つめた。
「斗真くん、ずぅっと動き回って、俺のことちゃんと見てないでしょ…」
「あ…」
清純に言われて気づいた。
ちゃんと顔をあわせて挨拶すらしていない…。
「ごめん…ごめんなさい。せっかく来てくれたのに…」
しょぼんと項垂れる斗真の姿に、清純は思わず笑みをこぼす。
「斗真くんらしいんだから…じゃあ、改めて、お帰りなさい」
「うん…ただいま」
清純の言葉に、斗真は素直に応えて、とびっきりの笑顔を見せた。
「もう…斗真くんったら可愛すぎ…」
そう言って、清純は困ったように斗真を見つめて、そのまま、ぎゅうっと目の前の身体を抱きしめた。
ちょっとだけ斗真の方が高いが、成長期の清純はすぐにその背を越えてしまうだろう。今だって、まだまだ伸びているのだ。
「斗真くん…、今日、おばさんいないんだよね?」
「うん…ちなみに、親父も午前様…」
清純に抱きしめられながら、斗真はその耳にそっと囁いた。
「ってことは……もちろん、俺の身体、斗真くんで暖めてくれるよね?」
「あ、ん…キヨ…だめっ…んっ…」
甘い声が、斗真の寝室に響く。
「声殺しちゃだめだって…」
「…や…ぁ…う…」
声を抑えようと、手を口元に持っていこうとする斗真だが、清純が許さない。
「今日は誰もいないんでしょ?じゃんじゃん声出して…」
「…あ…清純……あっ…ぁ…ん…」
「いい声」
少しだけ掠れた興奮したような清純の声と共に、ご褒美のように小さく腰が揺すられる。
「ひゃっ…ぁっ…ぁ…」
防ぎきれない、やけに甘ったるい声が、やっぱり恥ずかしくて…
斗真は、ねだるように首を後ろに向けて、清純の唇を合わせる。
すぐに舌が潜り込んできて、口内を蹂躙する。…とはいえ、体制が体制だけに、長いキスは出来ない。舌先を互いに出して、空中で絡め合う。
斗真の中に、深く沈めると、びくんと身体が揺れて、舌が離れていく。名残惜しげに、銀色の糸がつぅっと伸びて…ぷつりと切れた。
清純が注意深く、ゆっくりと、だんだん動きを大きくしながら、腰を動かし、楔を打ち込む。
「んつ…あ…ひぃ…はっ…」
腰の動きを速めるに連れて、斗真の中はさらに熱くなり、清純のモノを溶かすように絡む。
「くっ…」
あまりの快感に清純も思わず零してしまわないように、自分をコントロールする。
オイルと互いの精液、分泌液の混ざり合うグチャグチャとした音が、互いの熱い息と漏れる声に混ざりながら、さらに熱を加速させていく。
斗真の腹で涙を零して揺れる分身を捉えると、清純を包む中がきゅうっと締まった。
「うわっ…斗真くん、ちょいキツ…」
清純は訴えるが、斗真には届いていないようだ。
「んっ…っぅ…っ…」
限界なのか、目をキツク閉じて歯を食いしばって必死に押し殺している。
その顔が、堪らなく愛しくて、清純はきついのも忘れて激しく、快感をむさぼった。
堪らないのは、斗真。
「ぁぁぁっ…っぅ…ぅぁああっ…」
後ろも前も清純によって激しく突き動かされ、一気に絶頂へと走り出していく。
「キヨっ…あぁぁっ…もっ、ぁ…う…だめっっぇえええぇ……っっっ」
一際、高く叫んで斗真の頭の中がスパークした時、中に入った清純のモノが大きく膨らみ、生温かい液体が、何度も何度も注がれた…。
冷え切った身体は、熱に変わり、充分に高められた体温が、眠気を誘う。
だが、清純は眠る前に、と斗真の顔を覗き込む。
「斗真くん…進路相談だったんだよね…どこに行くの?」
「ん…あぁ…××大、だよ…」
「そこって…」
「清純は俺の高校に進むんだよね…そこから近いし、一人暮らしするつもりだから今までより一緒にいられる…テニスも強い大学だから清純が進学するにもいいかなぁって…」
「斗真くん…」
「あ、ごめん…清純にも相談しようと思ったんだけど…」
清純の様子を窺って、表情の消えた顔に斗真が慌てた。
だが、清純は驚きから立ち直ると、すぐさま満面の笑みを浮かべた。
「ううんっ。嬉しい。すっげー嬉しいっ」
清純は、そう言って、斗真を抱きしめた。
斗真が自分と一緒にいたいと思ってくれた。
大切な、斗真の人生の決定に、自分が関わっている。
自分の事も、ちゃんと考えてくれている。
その事実が、とてつもなく嬉しい。
何て言ったらいいかわからないから、ただただ、清純は嬉しいと繰り返して、抱きしめ続けた。
大好きで、愛しい存在を、改めて自分の身体で確かめるために…。
「斗真くん、愛してる」
「うん…俺も、清純が大好きだよ」
2005/03/03
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる