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秘密
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「おかえりなさいませ」
執事とメイドが真彦を出迎えた。
「ああ……」
真彦は応えるが、いつものようにフレッシュオレンジを差し出すメイドを断った。
「今日は要らない……夕飯も。部屋にも誰も入るな」
「坊ちゃま、どこかお体の具合でもお悪いのですか?」
執事が心配そうに真彦の顔を覗き込もうとする。だが、ふっと、顔を背け、片手で遮った。
「いや、ただ疲れただけだ。試合のシュミレーションをしたい、静かにしておいてくれ」
そう言うと、赤い絨毯の張られた階段をさっさと上がってしまった。
「…坊ちゃま……」
通り過ぎる時、一瞬見えた真彦の顔がいつもよりも赤いような気がして…執事もメイドも、心配そうな目を真彦の後姿を向けた……。
「くそっ……」
自分の部屋に入ったとたん、真彦は毒づき、後ろ手にドアを閉め、鍵をかけると、そのままずるずると滑り落ちるように床に座り込んだ。
顔がほてり、身体が熱い…、息が乱れそうになるのをこらえるが、それも自分の意思ではどうにもならないところまできている。
「……っ、…」
自分の身体を抱きしめるように腕を回して、なんとか身体にたまった熱をやり過ごそうとする。だが、それも効果は無いようで、真彦は忌々しげに自分のネクタイを抜き取った。
「くそっ、あんな手にっ……不覚っ…」
実は、今から30分ほど前、部活が終わり、いつも通り自家用車に入ろうとする真彦に、いつも言い寄っていた男が現れたのだ。
もちろん、きっぱり、はっきり、冷淡に拒絶した。……のだが、既に爆発寸前の男が無理やり物陰に真彦を連れ込んで犯ろうとし、返り討ちにしたのだ。
だが、その時に、真彦は男にクスリを打たれてしまったのだ。それも、かなりキツイ催淫剤を…。
車の中、そしてさきほどと、真彦はクスリの力を自分の強固な理性で押さえ込んでいたのだ。普通の男でも立っていられないほど、その力は強力だったのだが…それは彼のプライドが許さなかった。
それも、やはり限界で、自分のテリトリーに入った途端、その力によって崩れ落ちたのだった…。
目の前がチカチカする。この分だと、クスリによる副作用も考えられる…一体どんなクスリなのか…。
真彦の秀麗な額にうっすらと汗が浮かぶ。
真彦は震える手で、ベルトに手を掛ける。カチャカチャという音はしても、簡単には緩まない。
それでも、どうにか緩めて…チャックを下ろそうと、股間に手を伸ばす、その僅かな刺激だけで、身体が跳ね上がる。息を殺して、声を押さえ込んで、敏感になりすぎてツライ自分のものを下着の中から取り出して解放させる。
「ふっ…ぁ…」
外気に触れるだけで、張り詰めていたものが少しだけ和らぐ。
すぐに、限界を訴える分身にそろりと手を這わせる。
「…っ……」
瞬間、鋭く甘い快感が背筋を突き抜ける。
綺麗な弧を描いて、真彦の身体が反る。ただ一筋の刺激だけで、それは弾け射精した。
「ああ……」
真っ白になった頭で何も考えることなく、ただただ達してしまう快感に、真彦は大きく深く息を吐く。
衝撃の余韻で、ドアに身体を凭れかけたまま、指一本動かすことが出来ない。それだけ、耐えた末の強烈な快感の放出だったのだ。
だが、クスリの影響はそれだけで終わるはずがない…。
真彦の身体の奥が疼くようにざわめいた。
「……んっ………っ…」
真彦は身体の熱に急かされるように、這うようにして自分のベットへと向かう。
ぼふん…と、スプリングの効いたベットが揺れる。それだけで身体がおかしいことになりそうで…。
下肢を全て曝け出して、右手を添えたまま、サイドテーブルを開けた。中から、小さな瓶を取り出した。中にはたぷんと液体が入っていて、それを逆さまにして、中心へと垂らした。どろりとした液体の滑りでゆっくりと扱き出す。先程の衝動的なものではなく、本当に感じるための手順。
根元からゆっくりと上下に両手を動かすと、じんわりとした快感が身体を包む。
顔をシーツに埋めるようにして体の力を抜き、快感を追う。
ローションの滑りと自身の吐き出したモノで、くちくちゅと酷く卑猥な音が響く。
快感に身を任せると、だんだん速くなりそうな動きを、かろうじて残っていた真彦のプライドが止めた。
ただ一人きりのこの部屋で、自慰をする。その事実がひどく真彦を羞恥させ、絶望させる。
しかし、それを上回るくらいのクスリのチカラ…。
止まった動きを、ゆっくりと再開する。
「くっ……」
前だけじゃない、後ろの奥が何かを求めるように疼いた。
…タリナイ…たりない…足りない…何かが足りない…
…ホシイ…ほしい…欲しい…欲しい…ナニカホシイ…欲しい…
………何か…この疼きを止めるもの……このままじゃ足りない…疼きを止めるものが欲しい…
「くそっ……」
真彦は、クスリの熱のためだけではなく、羞恥で顔を染めて…毒づくが、いつものような覇気はない。何か諦めたような…そして吹っ切ったようなそんなものだ。
真彦は、自分の下肢を操る右手はそのままに、左手でさきほどのサイドテーブルを再び開けた。
取り出したのは、黒光りする男根の形をした模したヴァイブレーター。ずしりと重いのは、それだけ太くて長く機能性に長けているから…。
真彦は、途切れることのない熱く荒い息をつきながら、そっとそれを自分の目の前まで持ってくる。
熱い視線を注いでしまうのは、期待しているから…それが生み出す快感を欲しているから…。
真彦は、それをごろりとシーツの上に転がすと、空いた手を、奥底で疼く後ろへと伸ばした。
熱くひくつく孔は、先程までの行為で濡れた指をするりと飲み込んだ。
「っ…」
甘い快感に、息が一瞬止まる。
指が、中の熱さをダイレクトに伝える。そして、受け入れるかのようにひくひくと指を飲み込もうとする内壁。収縮する粘膜が、甘い快感を生んで、それがすべての思考を支配する。
その甘さをさらに受け取るべく、真彦は深く自身の指を入れた。滑りが足りなくて、ローションをさらに追加する。ぐちゅぐちゅと指と孔の粘膜が淫猥な音を生み出していく。出して入れて…抜いて押し込んで…突いて引いて…。
後ろから生み出される快楽によって、既に何もしていない自分のモノの先端から透明な雫が零れ落ちるのを、真彦はどこか他人事のように霞んだ視界で認めた。
一本だった指が、二本、三本と増えていく…。そのまま、ゆっくりと拡げるように、中に入れた指で開いたり閉じたりを繰り返す。
「んぁ……あぁ…………」
中に空気が入り込むようなその感覚がまた、ひどく羞恥を生ませる。殺そうとする声だって、すでに収拾が効かなくなってきている。
いつのまにか、腰までも動いて、更なる快感を得ようとしている。もう、それが恥ずかしいとか、悔しいとか、プライドだとか…それを考えるゆとりすらない。
快感を求めると、際限がない。ベットに転がっているヴァイブレーションを蕩けきった自分の孔にあてがった。
「ふぁ…ふっ…ぁ……ふ…」
冷たい玩具の感触は、期待をうんで、興奮に声が止まらない。息を吸って、吐いて…真彦は、覚悟を決め、ぐっっと玩具を握る。
ずぷりと、ヴァイブを中に埋め込んだ。
襞が伸びきって、結合部分がぎちぎちと悲鳴を上げる。
「はあぁぁぁ……」
ため息とも、喘ぎともつかない声が口から零れていく。
苦痛だけではない…充足感…安堵感…そして、なんともいえない官能的な悦び。
全てを埋め込むと、ゆっくりと抜き差しする。
絡み付く肉壁が、玩具と一緒になってうねる。
「あっ、はぁっ……あっ、あぁ……」
動きを速めると、ヴァイブを締め付ける自分の肉輪から淫猥な音が溢れ、鼓膜を刺激する。
真彦は、足りない刺激に玩具のスイッチを入れる。
ブゥゥゥゥ…
低い振動が身体に反響して身体がビクビクとうねる。
自分の抜き差しに加えて、小刻みに響く振動がとある部分を掠めて、真彦のモノがぴゅうっと耐え切れずに吐精する。しかし、ちゃんとした射精ではないため、開放を求めて性器がビクビクと揺れる。
「はぁ……ふ…はぁ…ああ…ん…ぅ…」
右へ左へ…上へ下へ…前へ後ろへ…玩具を動かして快感を紡ぎ、絶え間ない荒い息を吐き出している。
収縮を繰り返して、すべての愛撫を受け止めようとするかのような真彦の最奥。
身体は、最終段階へと高まっていき、震える手で更にスイッチを入れた。
今度は振動だけでなく、ヴァイブレーター自身がスイングし始めた。
内壁が縦横無尽に動き回って、中が捏ね回される衝撃。自分の予想に反した動きをする玩具の、くらくらするほどの甘美な襲撃。
否応なしに、真彦の性感が昂ぶっていき、熱に踊らされる。
「あっ、あああン、ああぁあぁぁぁぁっ……ぁぁっ」
一際真彦が弓なりに強張った身体を反らして叫ぶと同時に、性器から白い精液が飛び出した。
全てを吐き出すと、そのままがくりと身体が弛緩し、シーツに突っ伏した。
そのまましばらく荒い息を吐き、鼓動が平常に戻るのを聞くともなしに聞く。
息が整っても、ひどく疲れて動けない。
ウィーンウィーンとひどく間抜けな音が真彦の内部で響いて…閉じた瞼を開く事さえ億劫で、目を閉じたまま、ゆっくりとした動作で玩具を抜いた。
にゅるん、というひどく甘美な快感を残して、それは真彦から抜け出た。
「んあぁっ……」
そのままぱたりと腕を投げ出すと、急に睡魔が訪れる。
心地よい開放感を朦朧と感じたまま、真彦は意識を手放した。
クスリが見せた甘美な狂喜なヒトトキ……それは淫らな秘密……。
2005/04/24
執事とメイドが真彦を出迎えた。
「ああ……」
真彦は応えるが、いつものようにフレッシュオレンジを差し出すメイドを断った。
「今日は要らない……夕飯も。部屋にも誰も入るな」
「坊ちゃま、どこかお体の具合でもお悪いのですか?」
執事が心配そうに真彦の顔を覗き込もうとする。だが、ふっと、顔を背け、片手で遮った。
「いや、ただ疲れただけだ。試合のシュミレーションをしたい、静かにしておいてくれ」
そう言うと、赤い絨毯の張られた階段をさっさと上がってしまった。
「…坊ちゃま……」
通り過ぎる時、一瞬見えた真彦の顔がいつもよりも赤いような気がして…執事もメイドも、心配そうな目を真彦の後姿を向けた……。
「くそっ……」
自分の部屋に入ったとたん、真彦は毒づき、後ろ手にドアを閉め、鍵をかけると、そのままずるずると滑り落ちるように床に座り込んだ。
顔がほてり、身体が熱い…、息が乱れそうになるのをこらえるが、それも自分の意思ではどうにもならないところまできている。
「……っ、…」
自分の身体を抱きしめるように腕を回して、なんとか身体にたまった熱をやり過ごそうとする。だが、それも効果は無いようで、真彦は忌々しげに自分のネクタイを抜き取った。
「くそっ、あんな手にっ……不覚っ…」
実は、今から30分ほど前、部活が終わり、いつも通り自家用車に入ろうとする真彦に、いつも言い寄っていた男が現れたのだ。
もちろん、きっぱり、はっきり、冷淡に拒絶した。……のだが、既に爆発寸前の男が無理やり物陰に真彦を連れ込んで犯ろうとし、返り討ちにしたのだ。
だが、その時に、真彦は男にクスリを打たれてしまったのだ。それも、かなりキツイ催淫剤を…。
車の中、そしてさきほどと、真彦はクスリの力を自分の強固な理性で押さえ込んでいたのだ。普通の男でも立っていられないほど、その力は強力だったのだが…それは彼のプライドが許さなかった。
それも、やはり限界で、自分のテリトリーに入った途端、その力によって崩れ落ちたのだった…。
目の前がチカチカする。この分だと、クスリによる副作用も考えられる…一体どんなクスリなのか…。
真彦の秀麗な額にうっすらと汗が浮かぶ。
真彦は震える手で、ベルトに手を掛ける。カチャカチャという音はしても、簡単には緩まない。
それでも、どうにか緩めて…チャックを下ろそうと、股間に手を伸ばす、その僅かな刺激だけで、身体が跳ね上がる。息を殺して、声を押さえ込んで、敏感になりすぎてツライ自分のものを下着の中から取り出して解放させる。
「ふっ…ぁ…」
外気に触れるだけで、張り詰めていたものが少しだけ和らぐ。
すぐに、限界を訴える分身にそろりと手を這わせる。
「…っ……」
瞬間、鋭く甘い快感が背筋を突き抜ける。
綺麗な弧を描いて、真彦の身体が反る。ただ一筋の刺激だけで、それは弾け射精した。
「ああ……」
真っ白になった頭で何も考えることなく、ただただ達してしまう快感に、真彦は大きく深く息を吐く。
衝撃の余韻で、ドアに身体を凭れかけたまま、指一本動かすことが出来ない。それだけ、耐えた末の強烈な快感の放出だったのだ。
だが、クスリの影響はそれだけで終わるはずがない…。
真彦の身体の奥が疼くようにざわめいた。
「……んっ………っ…」
真彦は身体の熱に急かされるように、這うようにして自分のベットへと向かう。
ぼふん…と、スプリングの効いたベットが揺れる。それだけで身体がおかしいことになりそうで…。
下肢を全て曝け出して、右手を添えたまま、サイドテーブルを開けた。中から、小さな瓶を取り出した。中にはたぷんと液体が入っていて、それを逆さまにして、中心へと垂らした。どろりとした液体の滑りでゆっくりと扱き出す。先程の衝動的なものではなく、本当に感じるための手順。
根元からゆっくりと上下に両手を動かすと、じんわりとした快感が身体を包む。
顔をシーツに埋めるようにして体の力を抜き、快感を追う。
ローションの滑りと自身の吐き出したモノで、くちくちゅと酷く卑猥な音が響く。
快感に身を任せると、だんだん速くなりそうな動きを、かろうじて残っていた真彦のプライドが止めた。
ただ一人きりのこの部屋で、自慰をする。その事実がひどく真彦を羞恥させ、絶望させる。
しかし、それを上回るくらいのクスリのチカラ…。
止まった動きを、ゆっくりと再開する。
「くっ……」
前だけじゃない、後ろの奥が何かを求めるように疼いた。
…タリナイ…たりない…足りない…何かが足りない…
…ホシイ…ほしい…欲しい…欲しい…ナニカホシイ…欲しい…
………何か…この疼きを止めるもの……このままじゃ足りない…疼きを止めるものが欲しい…
「くそっ……」
真彦は、クスリの熱のためだけではなく、羞恥で顔を染めて…毒づくが、いつものような覇気はない。何か諦めたような…そして吹っ切ったようなそんなものだ。
真彦は、自分の下肢を操る右手はそのままに、左手でさきほどのサイドテーブルを再び開けた。
取り出したのは、黒光りする男根の形をした模したヴァイブレーター。ずしりと重いのは、それだけ太くて長く機能性に長けているから…。
真彦は、途切れることのない熱く荒い息をつきながら、そっとそれを自分の目の前まで持ってくる。
熱い視線を注いでしまうのは、期待しているから…それが生み出す快感を欲しているから…。
真彦は、それをごろりとシーツの上に転がすと、空いた手を、奥底で疼く後ろへと伸ばした。
熱くひくつく孔は、先程までの行為で濡れた指をするりと飲み込んだ。
「っ…」
甘い快感に、息が一瞬止まる。
指が、中の熱さをダイレクトに伝える。そして、受け入れるかのようにひくひくと指を飲み込もうとする内壁。収縮する粘膜が、甘い快感を生んで、それがすべての思考を支配する。
その甘さをさらに受け取るべく、真彦は深く自身の指を入れた。滑りが足りなくて、ローションをさらに追加する。ぐちゅぐちゅと指と孔の粘膜が淫猥な音を生み出していく。出して入れて…抜いて押し込んで…突いて引いて…。
後ろから生み出される快楽によって、既に何もしていない自分のモノの先端から透明な雫が零れ落ちるのを、真彦はどこか他人事のように霞んだ視界で認めた。
一本だった指が、二本、三本と増えていく…。そのまま、ゆっくりと拡げるように、中に入れた指で開いたり閉じたりを繰り返す。
「んぁ……あぁ…………」
中に空気が入り込むようなその感覚がまた、ひどく羞恥を生ませる。殺そうとする声だって、すでに収拾が効かなくなってきている。
いつのまにか、腰までも動いて、更なる快感を得ようとしている。もう、それが恥ずかしいとか、悔しいとか、プライドだとか…それを考えるゆとりすらない。
快感を求めると、際限がない。ベットに転がっているヴァイブレーションを蕩けきった自分の孔にあてがった。
「ふぁ…ふっ…ぁ……ふ…」
冷たい玩具の感触は、期待をうんで、興奮に声が止まらない。息を吸って、吐いて…真彦は、覚悟を決め、ぐっっと玩具を握る。
ずぷりと、ヴァイブを中に埋め込んだ。
襞が伸びきって、結合部分がぎちぎちと悲鳴を上げる。
「はあぁぁぁ……」
ため息とも、喘ぎともつかない声が口から零れていく。
苦痛だけではない…充足感…安堵感…そして、なんともいえない官能的な悦び。
全てを埋め込むと、ゆっくりと抜き差しする。
絡み付く肉壁が、玩具と一緒になってうねる。
「あっ、はぁっ……あっ、あぁ……」
動きを速めると、ヴァイブを締め付ける自分の肉輪から淫猥な音が溢れ、鼓膜を刺激する。
真彦は、足りない刺激に玩具のスイッチを入れる。
ブゥゥゥゥ…
低い振動が身体に反響して身体がビクビクとうねる。
自分の抜き差しに加えて、小刻みに響く振動がとある部分を掠めて、真彦のモノがぴゅうっと耐え切れずに吐精する。しかし、ちゃんとした射精ではないため、開放を求めて性器がビクビクと揺れる。
「はぁ……ふ…はぁ…ああ…ん…ぅ…」
右へ左へ…上へ下へ…前へ後ろへ…玩具を動かして快感を紡ぎ、絶え間ない荒い息を吐き出している。
収縮を繰り返して、すべての愛撫を受け止めようとするかのような真彦の最奥。
身体は、最終段階へと高まっていき、震える手で更にスイッチを入れた。
今度は振動だけでなく、ヴァイブレーター自身がスイングし始めた。
内壁が縦横無尽に動き回って、中が捏ね回される衝撃。自分の予想に反した動きをする玩具の、くらくらするほどの甘美な襲撃。
否応なしに、真彦の性感が昂ぶっていき、熱に踊らされる。
「あっ、あああン、ああぁあぁぁぁぁっ……ぁぁっ」
一際真彦が弓なりに強張った身体を反らして叫ぶと同時に、性器から白い精液が飛び出した。
全てを吐き出すと、そのままがくりと身体が弛緩し、シーツに突っ伏した。
そのまましばらく荒い息を吐き、鼓動が平常に戻るのを聞くともなしに聞く。
息が整っても、ひどく疲れて動けない。
ウィーンウィーンとひどく間抜けな音が真彦の内部で響いて…閉じた瞼を開く事さえ億劫で、目を閉じたまま、ゆっくりとした動作で玩具を抜いた。
にゅるん、というひどく甘美な快感を残して、それは真彦から抜け出た。
「んあぁっ……」
そのままぱたりと腕を投げ出すと、急に睡魔が訪れる。
心地よい開放感を朦朧と感じたまま、真彦は意識を手放した。
クスリが見せた甘美な狂喜なヒトトキ……それは淫らな秘密……。
2005/04/24
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