レディース異世界満喫禄

日の丸

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【雷神】を使ってない!!

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「ギンガ、シリウス、マーマリンは任せる!けど上下のサメの動きに注意しな!」


「「ガウ!!」」


マーマリンはあの子達に任せてあたし達はデカいサメを何とかしないとね!!


ギンガ達が駆けていくのが見えたのか、マーマリンがギンガ達目掛けて動き始めた。

そしてデカいサメは・・・・・よし!あたし達を狙ってきた!


「皆来るよ!飛び出してくるタイミングに気をつけな!」


「「「「畏まりました」」」」


上下のサメが同時に獲物に食らいつかんと飛び出して来た・・・・・ここだ!!


「ミズキ!!」


横に飛びながらミズキに頼んだ事をしてもらう為に声を上げる。

そしてサメ達は飛び出した勢いそのままにまた上下の海に戻ろうとして・・・・・・・弾かれて陸地?に派手な音を立てて転がってもがく。

あたしがミズキに頼んだのは『水の支配者』の力を使い海の表面を固くしもらっただけだ。

どういう原理でサメ達が海を出入してるか分からなかったけど、サメが出た瞬間ミズキの力でコーティングすれば戻れなくなるんじゃ?なんて思ったけど、当たりだったね!!


「うぅぅぅぅりゃぁぁぁぁぁ!!」


風神を思いっきり力を込めてサメの眉間目掛けて投げ・・・・・・あたり!!

体を何回か揺らした後、動かなくなった・・・・・良し!


「戻って」


手を真横に伸ばして呟くと【風神】があたしの下に戻って来る・・・・便利だね!!


「もういっちょ!!」


もう一回【風神】を投げ、止めをさす、『海の中でのサメが脅威なら海から引っ張り出せばいい作戦』大成功!!

倒したサメを【アイテムボックス】に入れてギンガ達を見ると丁度終わらせたところだったので、ホット一息つく。


「皆ご苦労様、戻ろうか」


地上に戻るまでにカジキによる不意打ちが七回、サメが三回あったけどもう問題なく対処できるので【アイテムボックス】の中にご案内して外に出たのは昼過ぎ、少し離れた場所でお昼を食べた後に街に戻る事にしよう。


「皆少し離れた場所でお昼を食べよう」


少し歩いたところに海が見える草原があったのでそこにレジャーを敷いてランチタイム!

今日は天気もいいし、そしてここから見える景色もいい。最高だね!!


「今日は猪肉を使ったハンバーガーだよ!」


小さなテーブルを【アイテムボックス】から出してその上にハンバーガーを積んでいく。


「ギンガ達の分もあるからね」


それぞれの専用のお皿の上にハンバーガーを乗せて準備完了!さあ食べよう!!


「「「「「いただきます」」」」」 「「ガウ!!」」 「クワッ」 「クゥ!」 「ブルゥ!」


・・・・・・・ん?『ブルゥ!』?初めて聞く鳴き声に後ろを見ると、デカい・・・とてもデカい馬があたし達の後ろにいて、あたし達・・・・違う・・・ハンバーガーを見ていた。

がっちりした黒い体に赤い鬣そしてスラっとした顔つきでハンバーガーをガン見する馬。

つーか気が付かなかったんだけど・・・ギンガ達も反応してなかったし・・・あ!そうか!この子敵意を全く感じない、だから皆スルーしてしまったんだ。


「・・・あんたも食べる?」


馬は返事の代わりにハンバーガーを一つ咥え込む。


「まあいいけどね」


あたしも食べ始め、ハンバーガーを楽しむ、途中馬がもの足りなそうにしていたので追加を出して、ギンガ達のも出しておく。


「ふう・・・お腹いっぱい・・・あんたも満足した?」


「ブルゥ!」


そう言った後草原の方に走って行ってしまった。


「ここら辺にあんな馬の魔物が出る情報は無かったはずだけど・・・・・まあいいか」


馬を見送った後あたし達は王都に向かい歩き始める。

・・・・・・!忘れてた!!【雷神】を使ってない!!

あたし達はUターンして魔物を探して、見つけたオークナイトに相手をしてもらった。


「【雷神】もやべえ・・・・・」


刀は本来、『引いて切る』事により相手を切るのだが【雷神】は普通の剣と同じように使っても切れる、切れすぎる・・・・・・Aランクの魔物相手にでも十分な効果を期待できる程に。


「手札が増えるのはありがたいね」


手札はいくら有ってもいいと思うんだ。

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