レディース異世界満喫禄

日の丸

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【深海迷宮】の戦い③

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クラーケン・・・・・・海の魔物の中で誰もが知っている魔物であり、今の時代誰も見た事のない魔物である。

何故かと言うと昔、海に面した国家がクラーケンに襲われ滅ぼされたという記録しかない。


「それをこんな所で見る事になるなんて」


目の前には20メートルはある巨体と10本の足を蠢かせてこちらをみている・・・・様子見でしょうか?


「ギンガさん、コハクさん支援に徹してください、あれの攻撃を受けたら【水神の守り】でも無効化できません、もしあなた方がケガをしたらレン様が悲しまれます」


私はクラーケンの所まで一瞬で移動して蹴りを一撃入れてみる。

・・・・・・・当たり前ですが効いたようには見えませんね。


「さて・・・どうしましょう・・・・海の中では【スピアーゲイザー】は使えませんし・・・・・・ぐぅ」


考えていたらクラーケンの足が私を絡め捕り締め付けてくる。


「まあ私に締め付けは効きませんが・・・・・私にも貴方を倒す手がありませんね・・・」


私は接近戦主体で魔法も水や氷に関する魔法を使う・・・・海の中ではあまり意味が無いのです。

ならば私は・・・・・そうです!


「コハクさん結界を張ってください小さい結界を10!」


私の周りに30センチくらいの大きさの結界が10個張られ、海中に浮かんでいる。


「これを・・・・」


海流を操り結界を縦にしてクラーケンにぶつけると足の先を切り飛ばすことに成功した。

コハクさんの結界がオーシャンズデッドを切り裂いたのを思い出して試してみたのだが、これは当たりですね!どんどん行きますよ!!


「コハクさんまたお願いします」


結界を作ってもらいクラーケンを見ると傷だらけではあるが致命傷は一つもなく、まだ元気いっぱいの姿が見える・・・・が!様子見は終わりました・・・


(多分眉間を狙えばいいと思うんですよね)


海流を操り結界を一纏めにして回転をを加えて槍を投げるように構える。


「・・・・いきます!・・・食らいなさい!」


勢いをつけて結界の槍を眉間目がけて投げつけ・・・・私から離れた所で海流を操り勢いを倍増させて眉間に刺さる・・・・・・


(違う!そこじゃだめだ!!)


何故かそう思い、さらに海流を操り槍を下に向けて潜らせクラーケンの視線から槍の存在をなくした後にクラーケンに肉薄した所でクラーケンの足に巻き付かれ・・・・・


(ここだ!!)


下にもぐっていった槍を上に向けて呼び戻して・・・・・・くし刺しにして終わらせた。

多分あのまま眉間を狙ったら逃げられる気がした・・・だからクラーケンの意識から【槍】の存在を消し、自分を囮にして足止めして下から串刺しにしたのだ。


(・・・・・・・・・・うまく行ってよかった!!)


【アイテムボックス】にクラーケンを入れて地底まで潜り何かないかと探していたら50センチ位の球体が鎮座している台座を見つけた。


(これがコアですか・・・・・・輝いてませんね・・・攻略者の情報で『輝く球体が鎮座しており触れる事が出来なかった』と輝いてもいないし・・・・・触れますね・・・・・何故でしょうか?力を使いはたした?なんで?・・・・【スタンピード】を起こしたから?・・・ありそうですね・・・・・これはレン様に報告ですね・・・・・・)


「さて皆さんご苦労様でした地上に戻った後にレン様の下に帰りましょう」



地上に上がるまで魔物に余り遭遇しなかった・・・・・【スタンピード】は収まったようだ。




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