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全くもってその通り!!
しおりを挟む「レン様この方々は?」
「新しい仲間だよ、あ!エルスさん後で相談があるんだ」
「畏まりました、ですがその前に伺いたいことがあります、少しいいですか?」
プリシアと子供達を残して、エルスさんに連れられて部屋の端まで移動したあとエルスさんが真顔で聞いて来た。
「レン様、プリシア様に渡した物に【付与】しましたね?」
ギクッ!!何でバレた・・・・・あ!エルスさんが怒ってる!!
「・・・・・・・はい」
此処は素直に認めておこう、でないと正座コースに突入しちゃう!!
「何を付与したんですか?」
・・・・・・ん?怒ってるんじゃなくて戸惑ってるみたい?
「何かあったの?」
「天井に突き刺さりました・・・・プリシア様が」
「は?」
なにそれ?あ!今その光景が頭によぎった・・・・すごくシュールな光景だべさ!!!
「プレシア様がレン様からいただいたガントレットに慣れるために身に着けてカナデさんと戦っていたのです、最初の内はプレシア様がフワフワすると言って動きがぎごちなかったのですが、段々慣れて来たのかいつもの手合わせと同じ感じになって来た所にカナデさんが木槍で足払いをしたのです、それを避けるために上に飛んだらそのまま天井に突き刺さりました」
何でそれで突き刺さるの?ていうかプレシアは怪我は大丈夫なの?
「あ然とする私達が我に返ってプリシアさまを引き抜いたらプリシア様は怪我どころか痛みも感じていませんでした・・・・・・・レン様本当に何を【付与】したのですか?」
本当に戸惑ってるのが分かる、でもあたしが【付与】したのはありふれた物なんだけどな。
「本当にありふれてる【付与】だよ【超軽量化】【超硬化】の二つだよ」
「・・・・・レン様【軽量化】と【硬化】はよくありますが、【超軽量化】【超硬化】は初めて聞きます」
エルスさんがため息をつきながら言ってきた、え?同じじゃないの?
「多分【超軽量化】【超硬化】は上位の付与なのでしょう、でも何でこの二つの【付与】で天井に突き刺さるんでしょうか?」
そうだよね【硬化】と【軽量化】の上位を付与したとしても突き刺さるのはおかしいと思うんだよね・・・・・なんでだろう?とエルスさんと悩んでいたところにカナデが声を掛けてきた。
「あの・・・レン様・・・おそらくですが」
「ん?カナデ何でか分かったの?」
「おそらく【付与魔法】が装備だけではなく装備者にまで影響を及ぼしているのではないでしょうか?」
「・・・・・・・あ」
カナデに言われてすんなりと納得出来た、【超軽量化】で自分の体重までも0になり思いっきり上に飛べばかなりの高さまで飛べるだろうし、【超硬化】でオリハルコンよりも固く成れば突き刺さっても怪我もしないし、痛みも感じない・・・・それだ!!!
「はぁぁぁぁ・・・・レン様・・・そこに座ってください」
エルスさんが笑顔で床を指さしている、結局正座コースになるのね・・・・・・・・グスン。
「はい」
あたしが正座をした後エルスさんが前まで歩いて来てニコリと微笑む。
「いいですかレン様、【付与魔法】を施したものを人に渡すときはその能力を把握してから渡すべきです、もしかしたら知らずに大変な事件を起こしてしまうことだってあるかもしれないのですから、貴女が【付与魔法】を使う物はすべてが規格外となると思ってもらった方がいいですね、でないと本当に取り返しのつかない事が起きてしまうかもしれないのですから」
そんな大げさな・・・・とは言えないべさ!!さっきの【軽量化】の事だって軽く考えてたら天井に突き破ってたしね!!
「レン様・・聞いてますか?」
「はい!!」
子供達が離れた場所でこっちを見ながらエルスさんは怒ると怖いよね・・・って言ってるのが聞こえた、全くもってその通り!!
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