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閑話 従者達の暗躍 3
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一つの扉の前で止まりノックをする。
少し経ったところで、カナデが扉を開けてニコリと微笑んだので手を上げて答える。
「あれ?かなり早かったね」
「急ぎましたからね、ただいま戻りましたレン様」
「お疲れ様!ちょうどお茶してる所だったからあんた等も飲みなよ」
レン様が笑顔で迎えてくださる、これだけで我々の頑張りが報われる。
この笑顔の為にも、もうひと頑張りしないといけないですね。
「レン様お願いがあります、【転移の腕輪】を貸していただけませんか?エルスさんに少し用があるのでアズエルに行きたいのです」
エルスさんに会って【カグヤ商会】に関する案件を纏めて進めないといけませんからね。
「ん?ならあたしが送ろうか?」
少し『ドキッ』としましたが顔に出さないようにしてそれを断る。
さすがにレン様に内緒で進めている案件の事を話すのにレン様が一緒では話が出来なくなりかねない。
「いいえそれはなりません、貴女はこの依頼を受けているのです、何かあった時いなければ問題となりますから」
このいい訳なら不自然ではないはずです、納得してくださいレン様!
「わかったよ、んじゃこれね」
レン様が【アイテムボックス】から【転移の腕輪】を取り出して渡してくださった、良かったです納得してくれたようで。
「明日までには戻ります」
これ以上此処に居たらレン様が『一緒に行く』と言われかねないので、早々にアズエルに行く事にした。
それに早く終わらせてレン様の下で執事としてのしごとをせねばなりませんから。
転移先は自分に宛がわれた部屋、そこにミズキと共に転移してすぐに部屋を出てエルスさんを探す。
「あら?お帰りなさいシンさんミズキさん」
部屋を出た所でポーラさんが居て、挨拶をしてくれました。
「ただいま帰りました、エルスさんはいらっしゃいますか?」
「お部屋で各街の【カグヤ商会】の帳簿を見ています」
それはちょうどいいタイミングですね!そうだついでだからお二人にも参加してもらいましょう!!
「ポーラさん、テレスさんを呼んでお二人でエルスさんの部屋にいらしてください、【カグヤ商会】に関する話をしたいと思いますので」
「わかりました」
ポーラさんが真顔で頷き走って行く。
そして私とミズキはエルスさんの部屋に向かい、ドアをノックする。
「はい?」
「シンです。ご相談があるので時間をいただきたいのですが」
「お入りください」
部屋に入るとエルスさんがテーブルの上の書類を片手に持ってこちらを見ていた。
「今テレスさんとポーラさんが来ます【カグヤ商会】に関して相談があるのです」
「わかりましたわ」
暫く待つとテレスさんとポーラさんが部屋に来たので今日の目的を話す。
「実はレン様が助けられた人たちがいるのですが・・」
今までの経緯、私の考えを述べるとエルミアさんが考え込んでいる。
「私としては【レインプトス王国】に出店の為の足がかりになればと思っております、それとエリンさんは料理人として見習い先で認められているそうです、つまりは・・・・」
「食事処が増やせる」
私の言葉にエルスさんが呟くように話す。
そうなのです、【カグヤ商会】の方はエルスさんの手腕により店舗と店を任せられる者はたくさんいるのですが料理人に関してはそれが出来ない。
店を任せられるほどの料理人は早々見つからないのだ、だからこそエリンさんはかなり重要な人材と言えるのだ。
「実際に会って話しましょう」
エリンさんとの面会が決まりました。
「初めましてエリンさん、私は【カグヤ商会】の総括を任されてるエルスと申します」
「初めましてエリンといいます」
「まず始めに言っておきますね我が【カグヤ商会】はエリンさんの商会の支援を決定しております、細かい打ち合わせはこれからですが経営に長けた者を貴女の商会に派遣させていただきます、弟さんが引継ぐその時まで」
「ありがとうございます!!」
エルスさんの言葉を聞いて思いっきり頭を下げるエリンさん。
「それと一つ提案があります。エリンさん貴女が食事処をやってみませんか?」
「は?」
「うちのレン様が考えたレシピを使いお店を経営して欲しいのです、勿論店にかかる資金は【カグヤ商会】がだしますわ」
「・・・・なぜそこまでしてくれるのですか?」
警戒するように聞いてくるエリンさんを見てそれもそうだろうなと思う。
見ず知らずの人に資金を出すから店をやってほしいなんて言われたら警戒もするだろう。
「我々【カグヤ商会】はレン様が考えた物を販売しています、理由はあの方が考えた素晴らしい物を皆に知ってもらいたいからです、この【レインプトス王国】の市民の皆さんにも知ってほしいのです。我らが主のすばらしさを」
エルスさんのの言葉に思わず私も頷く、あのお方は自分の作った物の価値と素晴らしさをわかっていない。
だからこそ我々が皆に広めたいのだ、あのお方の素晴らしさを知ってもらう為に。
その為に我々従者がいるのだから。
「・・・やりたいと思います」
これで【レインプトス王国】で初めての店を出すことが出来ます。
少し経ったところで、カナデが扉を開けてニコリと微笑んだので手を上げて答える。
「あれ?かなり早かったね」
「急ぎましたからね、ただいま戻りましたレン様」
「お疲れ様!ちょうどお茶してる所だったからあんた等も飲みなよ」
レン様が笑顔で迎えてくださる、これだけで我々の頑張りが報われる。
この笑顔の為にも、もうひと頑張りしないといけないですね。
「レン様お願いがあります、【転移の腕輪】を貸していただけませんか?エルスさんに少し用があるのでアズエルに行きたいのです」
エルスさんに会って【カグヤ商会】に関する案件を纏めて進めないといけませんからね。
「ん?ならあたしが送ろうか?」
少し『ドキッ』としましたが顔に出さないようにしてそれを断る。
さすがにレン様に内緒で進めている案件の事を話すのにレン様が一緒では話が出来なくなりかねない。
「いいえそれはなりません、貴女はこの依頼を受けているのです、何かあった時いなければ問題となりますから」
このいい訳なら不自然ではないはずです、納得してくださいレン様!
「わかったよ、んじゃこれね」
レン様が【アイテムボックス】から【転移の腕輪】を取り出して渡してくださった、良かったです納得してくれたようで。
「明日までには戻ります」
これ以上此処に居たらレン様が『一緒に行く』と言われかねないので、早々にアズエルに行く事にした。
それに早く終わらせてレン様の下で執事としてのしごとをせねばなりませんから。
転移先は自分に宛がわれた部屋、そこにミズキと共に転移してすぐに部屋を出てエルスさんを探す。
「あら?お帰りなさいシンさんミズキさん」
部屋を出た所でポーラさんが居て、挨拶をしてくれました。
「ただいま帰りました、エルスさんはいらっしゃいますか?」
「お部屋で各街の【カグヤ商会】の帳簿を見ています」
それはちょうどいいタイミングですね!そうだついでだからお二人にも参加してもらいましょう!!
「ポーラさん、テレスさんを呼んでお二人でエルスさんの部屋にいらしてください、【カグヤ商会】に関する話をしたいと思いますので」
「わかりました」
ポーラさんが真顔で頷き走って行く。
そして私とミズキはエルスさんの部屋に向かい、ドアをノックする。
「はい?」
「シンです。ご相談があるので時間をいただきたいのですが」
「お入りください」
部屋に入るとエルスさんがテーブルの上の書類を片手に持ってこちらを見ていた。
「今テレスさんとポーラさんが来ます【カグヤ商会】に関して相談があるのです」
「わかりましたわ」
暫く待つとテレスさんとポーラさんが部屋に来たので今日の目的を話す。
「実はレン様が助けられた人たちがいるのですが・・」
今までの経緯、私の考えを述べるとエルミアさんが考え込んでいる。
「私としては【レインプトス王国】に出店の為の足がかりになればと思っております、それとエリンさんは料理人として見習い先で認められているそうです、つまりは・・・・」
「食事処が増やせる」
私の言葉にエルスさんが呟くように話す。
そうなのです、【カグヤ商会】の方はエルスさんの手腕により店舗と店を任せられる者はたくさんいるのですが料理人に関してはそれが出来ない。
店を任せられるほどの料理人は早々見つからないのだ、だからこそエリンさんはかなり重要な人材と言えるのだ。
「実際に会って話しましょう」
エリンさんとの面会が決まりました。
「初めましてエリンさん、私は【カグヤ商会】の総括を任されてるエルスと申します」
「初めましてエリンといいます」
「まず始めに言っておきますね我が【カグヤ商会】はエリンさんの商会の支援を決定しております、細かい打ち合わせはこれからですが経営に長けた者を貴女の商会に派遣させていただきます、弟さんが引継ぐその時まで」
「ありがとうございます!!」
エルスさんの言葉を聞いて思いっきり頭を下げるエリンさん。
「それと一つ提案があります。エリンさん貴女が食事処をやってみませんか?」
「は?」
「うちのレン様が考えたレシピを使いお店を経営して欲しいのです、勿論店にかかる資金は【カグヤ商会】がだしますわ」
「・・・・なぜそこまでしてくれるのですか?」
警戒するように聞いてくるエリンさんを見てそれもそうだろうなと思う。
見ず知らずの人に資金を出すから店をやってほしいなんて言われたら警戒もするだろう。
「我々【カグヤ商会】はレン様が考えた物を販売しています、理由はあの方が考えた素晴らしい物を皆に知ってもらいたいからです、この【レインプトス王国】の市民の皆さんにも知ってほしいのです。我らが主のすばらしさを」
エルスさんのの言葉に思わず私も頷く、あのお方は自分の作った物の価値と素晴らしさをわかっていない。
だからこそ我々が皆に広めたいのだ、あのお方の素晴らしさを知ってもらう為に。
その為に我々従者がいるのだから。
「・・・やりたいと思います」
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