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閑話 友の為の外交
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俺はエルスと共にまずはウォルムに転移した。
転移した後に部屋を出て、辺りを見渡すといつもの騎士を発見した。
「これはケイン陛下、ようこそいらっしゃいました」
敬礼する騎士に挨拶をした後にアクスを呼んできてもらう。
そしてしばらく待つとアクスが先程の騎士と共にやってきた。
「今日はどうした?【王様会合】までまだ日数はあったはずだが何かあったのか?」
「ああ飛びきり厄介な事が起きた、レンが捕まったらしい」
「詳しく話せ」
互いに向き合う形でソファーに座りエルスから聞いた話をアクスに話す。
「それはまたあいつも災難だな」
まったくだ、こう言っては何だが【カグヤ商会】は向こうでは無名の商会だ、それなのに悪徳商会に目を付けられ陥れられるとか不運以外の何物でもない。
「しかもあいつが戦力増強後にこんな事態になるとか・・・・【エルセア王国】もついていない」
それも同情しかない、ひざ元で気が付かないうちに国家滅亡の危機とか・・・・・・俺だったら耐えられん!!
「という訳で協力して欲しい」
「もちろんだ、あいつには借りがあるしこの前もオーシャンズデッドをタダでもらったばかりなんだ」
あの魚か、あれ美味いんだよな。
「でどうするつもりだ?考えがあるのであろう?」
「ああ、数で攻める」
「・・・・・なるほど」
俺の考えを理解したのかニヤリとしながら頷く。
「てことで少し付き合え」
次にバウダック王国に転移してエミリアとプレシァーナ嬢と面会する。
「・・・・・・なるほど、それは由々しき事態だ、元々【エルセア王国】行きは私が勧めたのだからレンには申し訳ない事をした」
苦虫を嚙み潰したような顔で悔しがるエミリアを見た後にプレシァーナ嬢を見る。
「プレシァーナ嬢、頼みがある」
「なんでしょうか?」
「メッセンジャーをして欲しい」
俺達【王】が乗り込むと政治的にいろいろ問題が出て来るが、プレシァーナ嬢は【王】ではなく継承者、政治的な問題も少しは緩和できる。
「わかりました」
決意に満ちた目で俺を見た後頷いてくれた。
「ではレンを助けるための話を詰めよう」
この後に【レインプトス王国】にも行ってデュナスにも頼むつもりだがまずはこの面子で詳細な事を決めてしまおう。
ここは【エルセア王国】の王城にある謁見の間、今私は【バウダック王国】の使者として此処に居る。
「久しいなプレシァーナ嬢、話は聞いているぞ【バウダック王国】の正当な後継者となったそうだな、めでたい事だ」
「ありがとうございます」
私の目の前で玉座に座っている引き締まった体をしている男性が今年45歳になる現【エルセア王国】国王ライアット・リノ・エルセアである。
「それで?急を要する事とは何かな?」
私は・・・いえ【バウダック王国】は王と面会するために『火急の要件があるので速やかに面会がしたい』と使者を送って今に至るわけだ。
「今日私が参りましたのは【バウダック王国】を代表し【エルセア王国】に抗議しに参りました」
私の言葉に眉を動かしこちらを見、しばし考えた後口を開いてきた。
「それは穏やかではないな?我が国が【バウダック王国】に何をしたというのだ?」
もっともな話だがまだ言える段階ではない。
「陛下、お渡ししたい物がございます」
「・・・・・・何を渡すと?」
私は後に控えているエルスさんに視線を向けた後、ライアット陛下に視線を戻し答える。
「【メイシェル王国】【ウォルム王国】【バウダック王国】【レインプトス王国】から預かっている抗議文でございます」
「何!!」
私の言葉に信じられないようにライアット陛下が玉座から立ち上がった。
転移した後に部屋を出て、辺りを見渡すといつもの騎士を発見した。
「これはケイン陛下、ようこそいらっしゃいました」
敬礼する騎士に挨拶をした後にアクスを呼んできてもらう。
そしてしばらく待つとアクスが先程の騎士と共にやってきた。
「今日はどうした?【王様会合】までまだ日数はあったはずだが何かあったのか?」
「ああ飛びきり厄介な事が起きた、レンが捕まったらしい」
「詳しく話せ」
互いに向き合う形でソファーに座りエルスから聞いた話をアクスに話す。
「それはまたあいつも災難だな」
まったくだ、こう言っては何だが【カグヤ商会】は向こうでは無名の商会だ、それなのに悪徳商会に目を付けられ陥れられるとか不運以外の何物でもない。
「しかもあいつが戦力増強後にこんな事態になるとか・・・・【エルセア王国】もついていない」
それも同情しかない、ひざ元で気が付かないうちに国家滅亡の危機とか・・・・・・俺だったら耐えられん!!
「という訳で協力して欲しい」
「もちろんだ、あいつには借りがあるしこの前もオーシャンズデッドをタダでもらったばかりなんだ」
あの魚か、あれ美味いんだよな。
「でどうするつもりだ?考えがあるのであろう?」
「ああ、数で攻める」
「・・・・・なるほど」
俺の考えを理解したのかニヤリとしながら頷く。
「てことで少し付き合え」
次にバウダック王国に転移してエミリアとプレシァーナ嬢と面会する。
「・・・・・・なるほど、それは由々しき事態だ、元々【エルセア王国】行きは私が勧めたのだからレンには申し訳ない事をした」
苦虫を嚙み潰したような顔で悔しがるエミリアを見た後にプレシァーナ嬢を見る。
「プレシァーナ嬢、頼みがある」
「なんでしょうか?」
「メッセンジャーをして欲しい」
俺達【王】が乗り込むと政治的にいろいろ問題が出て来るが、プレシァーナ嬢は【王】ではなく継承者、政治的な問題も少しは緩和できる。
「わかりました」
決意に満ちた目で俺を見た後頷いてくれた。
「ではレンを助けるための話を詰めよう」
この後に【レインプトス王国】にも行ってデュナスにも頼むつもりだがまずはこの面子で詳細な事を決めてしまおう。
ここは【エルセア王国】の王城にある謁見の間、今私は【バウダック王国】の使者として此処に居る。
「久しいなプレシァーナ嬢、話は聞いているぞ【バウダック王国】の正当な後継者となったそうだな、めでたい事だ」
「ありがとうございます」
私の目の前で玉座に座っている引き締まった体をしている男性が今年45歳になる現【エルセア王国】国王ライアット・リノ・エルセアである。
「それで?急を要する事とは何かな?」
私は・・・いえ【バウダック王国】は王と面会するために『火急の要件があるので速やかに面会がしたい』と使者を送って今に至るわけだ。
「今日私が参りましたのは【バウダック王国】を代表し【エルセア王国】に抗議しに参りました」
私の言葉に眉を動かしこちらを見、しばし考えた後口を開いてきた。
「それは穏やかではないな?我が国が【バウダック王国】に何をしたというのだ?」
もっともな話だがまだ言える段階ではない。
「陛下、お渡ししたい物がございます」
「・・・・・・何を渡すと?」
私は後に控えているエルスさんに視線を向けた後、ライアット陛下に視線を戻し答える。
「【メイシェル王国】【ウォルム王国】【バウダック王国】【レインプトス王国】から預かっている抗議文でございます」
「何!!」
私の言葉に信じられないようにライアット陛下が玉座から立ち上がった。
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