レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 関係者は滅します

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二人共固まったままだったが話を続ける。



「今日エルセア王国に出した店でレン様が衛兵に捕まりました」



「なに」



固まっていた陛下が身を乗り出して来た。



「罪状は『国家禁止物密入』だそうです、無論うちの店は服しか扱っていないのでそんな事はあり得ません」



「だろうな、お前が仕切っている店で犯罪を犯すなど考えられん」



陛下の言葉に私は一礼する。



「で?心当たりはあるのか?国と関わりのある奴が仕込んだって事になるだろう?」



陛下の質問に頷きながら答える。



「心当たりはあります、三日前に店にちょっかいを出そうとしてきた商会があります、その商会はうちの扱っている珍しいデザインに目を付け傘下に入れようとして、レン様が断っています」



「ふむ・・・・・確かにその後に衛兵が来るのは偶然とは思えんな」



私は陛下の言葉に頷く。



「向こうで知り合った情報屋がいますから調べてもらう様に頼んであります、ですがその証拠だけではレン様をお救いする事は出来ないでしょう」



陛下は私の言葉に頷く。



「だから此処に来たのであろう?俺も動くから心配はいらん、だが『【エルセア王国】が世界から消える』とはレンの従魔とアリーヌ殿が動くのか?」



ああそうでした!陛下はあの事はまだ知らないのでした!



「陛下・・・今から話す事は真実です、お気を確かにお持ちになってくださいね」



「む?おぅ?」



私の言葉に戸惑い気味に頷く。



「二ヶ月前・・・レン様の従魔が増えました」



「またか・・・・あいつ会うたび従魔が増えてるよな」



呆れたように言う陛下に大魔法並の言葉を落とす。



「ウインドドラゴン12頭です」



思った通り執務室に沈黙が訪れたので私はもう一度言う。



「ウインドドラゴン12頭です」



「待て待て待て!!」



立ち上がり私に詰め寄って来る陛下を見て溜息をつく、その気持ちすごくわかります・・・・・・と。



「お前それマジに国が消し飛ぶぞ!!ノーライフクイーンにAランクモンスターが5頭、しかもドラゴンが12頭とか・・・世界征服も可能な戦力だぞ!!」



それは大袈裟な表現ではなく実際に出来てしまうと確信できる戦力なのだ。



「ですから最初に申しました、『この世界から【エルセア王国】が消えるかもしれません、お力をお貸しください』と」



溜息をつきながら真剣な顔で私を見る陛下。



「あいつは『世界征服してやる』とか言わないよな?」



「あの方がそんな事を言う訳がございません、お判りでしょう?」



まあ陛下の気持ちは分からなくもないですけど。



「今は我慢してもらってますがいつまで持つか分からないのです、ですから迅速に問題を解決したいのです、でないと無関係の人が巻き込まれてしまいます」



レン様を牢に入れた奴等は別にいいのですが、無関係の人を巻き込むのは私的にもレン様も望まない。



「なるほど・・・・確かには『火急の事態』だな・・・・クラウ、俺は今からウォルムに行ってくる、すまんが執務は一時中断だ、それと我が国の内部も調べておいてくれ、他国の話ではあるが我が国も同じ事をやっている様ならば流石に笑えん」



「わかりました」



「あとエルスは俺と来てくれ、これから四か国周るからな」



「畏まりました」



さあこれからは陛下が頼りです!!

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