レディース異世界満喫禄

あたしと変わってよ！！

ラッチさん達から遅れること３0分くらいして訓練場につくと義勇軍と騎士部隊の皆が訓練場を囲むようにして集まっていた。



「お待たせ、もう終わっちゃった？」



中央にある広いスペースには誰もおらず、もう終わったのかと思ったのだ。



「お待ちしていましたジャンヌ殿、それではお願いします」



ラッチさんがそう言ってきたのであたしは首を傾げる。



「お願い？何をさ？」



あたしの言葉に今度はラッチさんが首を傾げる。



「え？模擬戦の相手をお願いしたいのですが？」



「へ？」



「は？」



ラッチさんと首を傾げ合いながら見つめ合った後言われた内容にあたしは驚く。



「何であたしがやらなきゃいけないのさ！！」



模擬戦をやるんだったらそれこそ騎士部隊の実力者にお願いした方がいいじゃん！！



「え？それではここに集まった皆が納得しませんよ？」



・・・・・・・・・・・これだけ集まったのはあたしが戦ってるのを見たいが為なの？暇なの皆？暇ならあたしと変わってよ！！



「ジャンヌ殿よろしく頼む！！」



剣を引き抜きつつローラットはが笑顔で言ってきたので思わずため息。



「判ったべさ、三人纏めてかかってきな」



もうねグダグダ言うよりサクッと終わらせる！！それでここに居る皆が納得するべ。



「３人纏めて・・・・・ですか？」



レンスが『それは卑怯では？』と呟くがあたしを首を左右に振る。



「あたしはあんた等の１００倍強い、だから問題ない」



本当は１０倍くらいかな？まあハッタリはかませるときに大きくかますもんだよ！！



「判りましたわ、では３人で行かせてもらいますわ」



マリアールがそう言うと一度３人が集まって会話した後に全員がこっちを見る。



「用意はできたみたいだね？んじゃ始めようか？」



「【エリアミスト】」



あたしの言葉にかぶせるようにレンスが魔法を使う、使われたのは霧を作る魔法みたい。

３人の姿が見えなくなるがあたしは日光を握ってそのままの体勢でいると真横から槍が飛び出てくるのを日光で流す。



「めんどい【エリアサーチ】」



霧で見えなくなっても【エリアサーチ】を使えば一発でわかる。

取りあえず近くにいる奴に詰め寄って・・・・・・



「わっ！！」



踏み込んだところに矢が飛んできたので日光で弾きそのまま肉薄して首トンそて一人・・・・レンスの意識を刈り取る。



「まず１人」



そのままレンスの使っていた矢を拾いマリアールがいる方向へと投げつけて、その後を追うように踏み込むと丁度矢を槍ではじいてる所でがら空きの首に首トン。



「2人」



霧が晴れてレンスとマリアールが倒れているのを見て固まるローラットはに切りかかると受け止められた。



「ローラット、今のはいただけないね戦場で動きを止めるのは死を意味するよ？」



「返す言葉もないですな、ですが！！」



『ですが！！』で力を籠め鍔迫り合いをしていたあたしを後ろに押し戻しその後にハイキックを使われたのであたしはもう一歩下がってかわす。



「まだ負けてはいませんぞ！！」



構え直したローラットがニヤリとするので思わずため息。



「いいや終わりだ」



あたしが『本気』で踏み込み勢いそのままボディに一撃でローラットは崩れ落ちる。



「そこまで！！」



静まり返った訓練場でラッチさんの声が響く。



「ふう」



良し！！これでめんどくさい事は終わった！！シン達とティータイムだ！！



「おい・・・・・・・・今の見えたか？」



「すげえ・・・・・・」



「さすがだ・・・・・・・・・」



「お姉さま・・・・・・・・素敵です！！」



とか聞こえてきた・・・・・・・・・・・・・・・・・・うん気にしない！！



「さすが【灼熱の聖女】だ」



「それはいらないつーの！！」



やっぱり気にします！！