レディース異世界満喫禄

日の丸

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閑話 スタンピード対策会議2

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「それはとても心強いですね、というか過剰戦力になりますね」



俺も苦笑しながら頷く。

俺達を見ていたグラマスとサブマスターが首を傾げるので、この情報は共有すべきを思い俺の知るレンの現在戦力を教える事にする。



「レンは自分のパーティー以外の戦力としてAランクの魔物多数、ノーライフキング、そしてウインドドラゴン12頭がいるのだ、あいつのパーティーだけでやろうと思えば国を亡ぼせる」



何の冗談か!と思う位の絶対的な戦力なんだよなぁ。



「「は?」」



普段からレンとは仲良くしてるとは聞いてはいたけど『戦力』に関しては聞いていなかったようで思いっきり驚いている。



「なので今回あいつが参加してくれるという事はかなり助かる事になるのだ」



今回の情報の事もそうなのだが本当にアイツには借りを借りてるばかりで返せていない・・・・本当にどうやって返せばいいのだろう・・・・・・あ・・・・胃が痛くなった来た。



「クラウ・・・・・胃薬くれるか?」



「畏まりました」



クラウが棚に薬を取りに行った時にアンヌシアが口を開く。



「まさかレンちゃんと肩を並べて戦う日が来るとは思わなかったですわ、この事を聞けばソルティも喜びますわ」



俺はその言葉に苦笑するしかなかった。



「陛下ギルドのほうでも緊急依頼を出して人数を集めます、これから【スタンピード】が起こるまで毎日連絡を取り様々な事をすり合わせをしていきましょう」



「よろしく頼む」



グラマスとサブマスターはギルドに戻り【スタンピード】対策を始めると言って帰って行った。

俺達は2人が部屋を出て行った後も残りこれからの事を話し合う事にしていた。



「それにしてもアンヌシア、よくすぐに信じたな?」



俺だって最初聞いた時は『いきなり何を言い出すんだ?』とか思ったのに。



「レンちゃんが持って来た情報なら疑う必要はありませんから、あの子にはそれだけの実績があります」



真顔で言い切るアンヌシアの言葉に俺は納得した。



「確かにそうだな」



アイツはやる事は滅茶苦茶だがしっかりと考えて動いている奴だ、まあやる事は滅茶苦茶だがな!!



「真面目な話に戻りますが、第一次防衛線を簡易砦にし、第二防衛線をその近くにあるこの街・・・・デザムにしようと思うのですがいかがでしょうか?」



アンヌシアが地図を見ながらそう言って来たので視線を地図に向ける。



「そうだな・・・それでいいと思う」



デザムの住人には悪いが【スタンピード】が起こる際に誰も居なくなるから使わせてもらう。



「そしてデザムが突破されればあとは王都まで僅かな距離・・・・出来ればデザムで抑え込みたいですね」



【大地の最奥】が王都にかなり近い距離の所にあるのでそれは仕方ない。



「抑え込めるさ、あいつが手伝ってくれるからな」



「そうでしたね、レンちゃんがいれば最悪の事態にはなりませんね」



アンヌシアはそう言った後に立ち上がる。



「これからソルティに会ってきます、そして今後の打ち合わせをしてきます」



アンヌシアの言葉に俺は頷く。



「頼む」



一礼してアンヌシアは出て行った。







「なあクラウ、スタンピード騒動が終ったら俺はレンに何をすればいい?」



ホルス領を広げるべきか?いやそんな事をしたら領地を削られる貴族が反発し、下手をすれば内乱の火種になりかねない。



「陛下、まだ【スタンピード】はおきてはいませんし、それに対応すべき事もしておりませぬ、今はこれから起こる事に対して動かねばならぬため事後の事は後で考えましょう。それにスタンピードの前にプレシァーナ様の即位式もございます」



「あ」



そうだった!!俺は行かないが色々な用意はしないといけないのだ。

クラウの言葉に俺は頷く・・・・・・・・・・・・・・まあ問題の先送りなんだけどな!!



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