1,028 / 1,656
以上!!
しおりを挟む「ねえレン本当にこれをもらっていいの?世界に一つだけの魔道具なんでしょ?」
プレシアもあたしの話を聞いて真っ青になってオロオロしてる。
「さっきも言ったけどこれはあたしが作ったんだよ、だから後から作れるから大丈夫。ってかケイン達も話を聞いたら欲しがると思うから作ることになると思うし」
まだ【カグヤ商会】のほうで付与魔法師が見つかっていないみたいだからあたしが作ることになるんだろうけどね!!
それを聞いて安心したのか胸をなでおろすプレシアを見て思わず苦笑する。
「本当にありがとうレン、この魔道具は本当に大切にするわ!あ!レン!この魔道具の名前は何て言うの?」
「へ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・考えてなかった!!
試作品の段階から『カメラもどき』ととか言ってたし!!どうするべ!!
向こうと同じように『カメラ』にする?なんか嫌だね・・・・・魔法を使って向こうの物とは別物だから他の名前にしたい!!
「プロメテウス・・・・・かな?」
あたしがそう言うとプレシアが首を傾げ口を開く。
「どういう意味なの?」
「なんとなく!!」
ふと思いついたんだよ!!
「プロメテウス・・・・・・響きがいいわね!!」
プレシアがそう言ってにこやかに笑った。
「この魔道具を使えば色々な事が出来るわね・・・・・・・・」
エルミアがそう言うとあたしも頷く。
「そうだね、この魔道具が一般でも使われるようになったら色々な事が出来るよになるね」
それこそカメラマンとか今の世界に無いような職種が新たに生まれることになるだろうしね。
「ねえレン・・・・私も写してくれる?」
目をキラキラさせてあたしに迫って来るエルミアがそう言って来たのであたしが頷く。
「まずはエルミアだけで写そう、その後にプレシアとエルミア2人で写すべ」
あたしがそう言うとエルミアがにこやかに頷く。
「私はどうすればいいのかしら?」
「そこに座ってあたしに向かって笑って見せて」
あたしの言葉通りにエルミアがあたしに向かい笑顔を向けた所で魔力を込めてプロメテウスを起動する。
「ほい」
その後すぐに上蓋を外して中にある紙を取り出してエルミアに渡すと、笑顔で受け取りまじまじと自分の写りこんだ紙を見る。
「本当にすごいわね・・・・・あの一瞬で私をこの紙に写しこむなんて・・・・・」
向こうでは珍しい事ではないのであたしに驚きは無いけど、この世界の人にはかなりの衝撃だったみたいだ。
「次は2人そろって撮るよ、そこに2人で立って」
あたしが指定した場所に2人で立って、あたしに笑顔を向ける所をしっかりと写す。
「うむ!かなりいいね」
紙には笑顔で写るプレシアとエルミアが写っていた。
その写真を渡すと嬉しそうに見て語り合ってる2人を見て『これを作ってよかったな』と思う。
「プレシアこの魔道具の使い方を説明をするよ、まず写す方はこの上蓋を使い光の入り具合を調整するんだ、あまりにも明るすぎると中にある鏡に写らなくなるから注意して」
「わかったわ」
あたしの説明を真面目に聞くプレシアとエルミア。
「その後に此処の丸くなってるガラス・・・・レンズって呼んでるんだけどそこを通して写したい対象を中の鏡に写るようにするんだ」
分かりやすいように上蓋を外した状態で説明する。
「それで中の鏡に写したい物が写ったら魔力を込める・・・・・・以上!!」
とても簡単だよ!!
「それだけでいいの?」
意外そうな顔でプレシアが言って来たのであたしは頷いた後に口を開く。
「誰でも使えるように作ったからね、一つ注意して欲しいのは必ず中に紙を入れた状態でやる事、紙が無いと箱の下側に写りこむからね」
紙が無い状態で一回使ったら下側に思いっきり写っちゃったんだよね!
あたしの説明を聞いた後にプレシアは笑顔でもう一度お礼を言って来た。
喜んでもらえてよかった!頑張って作った甲斐があったよ!!
112
あなたにおすすめの小説
公爵家次男はちょっと変わりモノ? ~ここは乙女ゲームの世界だから、デブなら婚約破棄されると思っていました~
松原 透
ファンタジー
異世界に転生した俺は、婚約破棄をされるため誰も成し得なかったデブに進化する。
なぜそんな事になったのか……目が覚めると、ローバン公爵家次男のアレスという少年の姿に変わっていた。
生まれ変わったことで、異世界を満喫していた俺は冒険者に憧れる。訓練中に、魔獣に襲われていたミーアを助けることになったが……。
しかし俺は、失敗をしてしまう。責任を取らされる形で、ミーアを婚約者として迎え入れることになった。その婚約者に奇妙な違和感を感じていた。
二人である場所へと行ったことで、この異世界が乙女ゲームだったことを理解した。
婚約破棄されるためのデブとなり、陰ながらミーアを守るため奮闘する日々が始まる……はずだった。
カクヨム様 小説家になろう様でも掲載してます。
無魔力の令嬢、婚約者に裏切られた瞬間、契約竜が激怒して王宮を吹き飛ばしたんですが……
タマ マコト
ファンタジー
王宮の祝賀会で、無魔力と蔑まれてきた伯爵令嬢エリーナは、王太子アレクシオンから突然「婚約破棄」を宣告される。侍女上がりの聖女セレスが“新たな妃”として選ばれ、貴族たちの嘲笑がエリーナを包む。絶望に胸が沈んだ瞬間、彼女の奥底で眠っていた“竜との契約”が目を覚まし、空から白銀竜アークヴァンが降臨。彼はエリーナの涙に激怒し、王宮を半壊させるほどの力で彼女を守る。王国は震え、エリーナは自分が竜の真の主であるという運命に巻き込まれていく。
はずれスキル念動力(ただしレベルMAX)で無双する~手をかざすだけです。詠唱とか必殺技とかいりません。念じるだけで倒せます~
さとう
ファンタジー
10歳になると、誰もがもらえるスキル。
キネーシス公爵家の長男、エルクがもらったスキルは『念動力』……ちょっとした物を引き寄せるだけの、はずれスキルだった。
弟のロシュオは『剣聖』、妹のサリッサは『魔聖』とレアなスキルをもらい、エルクの居場所は失われてしまう。そんなある日、後継者を決めるため、ロシュオと決闘をすることになったエルク。だが……その決闘は、エルクを除いた公爵家が仕組んだ『処刑』だった。
偶然の『事故』により、エルクは生死の境をさまよう。死にかけたエルクの魂が向かったのは『生と死の狭間』という不思議な空間で、そこにいた『神様』の気まぐれにより、エルクは自分を鍛えなおすことに。
二千年という長い時間、エルクは『念動力』を鍛えまくる。
現世に戻ったエルクは、十六歳になって目を覚ました。
はずれスキル『念動力』……ただしレベルMAXの力で無双する!!
公爵家の末っ子娘は嘲笑う
たくみ
ファンタジー
圧倒的な力を持つ公爵家に生まれたアリスには優秀を通り越して天才といわれる6人の兄と姉、ちやほやされる同い年の腹違いの姉がいた。
アリスは彼らと比べられ、蔑まれていた。しかし、彼女は公爵家にふさわしい美貌、頭脳、魔力を持っていた。
ではなぜ周囲は彼女を蔑むのか?
それは彼女がそう振る舞っていたからに他ならない。そう…彼女は見る目のない人たちを陰で嘲笑うのが趣味だった。
自国の皇太子に婚約破棄され、隣国の王子に嫁ぐことになったアリス。王妃の息子たちは彼女を拒否した為、側室の息子に嫁ぐことになった。
このあつかいに笑みがこぼれるアリス。彼女の行動、趣味は国が変わろうと何も変わらない。
それにしても……なぜ人は見せかけの行動でこうも勘違いできるのだろう。
※小説家になろうさんで投稿始めました
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
転生したおばあちゃんはチートが欲しい ~この世界が乙女ゲームなのは誰も知らない~
ピエール
ファンタジー
おばあちゃん。
異世界転生しちゃいました。
そういえば、孫が「転生するとチートが貰えるんだよ!」と言ってたけど
チート無いみたいだけど?
おばあちゃんよく分かんないわぁ。
頭は老人 体は子供
乙女ゲームの世界に紛れ込んだ おばあちゃん。
当然、おばあちゃんはここが乙女ゲームの世界だなんて知りません。
訳が分からないながら、一生懸命歩んで行きます。
おばあちゃん奮闘記です。
果たして、おばあちゃんは断罪イベントを回避できるか?
[第1章おばあちゃん編]は文章が拙い為読みづらいかもしれません。
第二章 学園編 始まりました。
いよいよゲームスタートです!
[1章]はおばあちゃんの語りと生い立ちが多く、あまり話に動きがありません。
話が動き出す[2章]から読んでも意味が分かると思います。
おばあちゃんの転生後の生活に興味が出てきたら一章を読んでみて下さい。(伏線がありますので)
初投稿です
不慣れですが宜しくお願いします。
最初の頃、不慣れで長文が書けませんでした。
申し訳ございません。
少しづつ修正して纏めていこうと思います。
夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~
青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。
彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。
ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。
彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。
これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。
※カクヨムにも投稿しています
オバちゃんだからこそ ~45歳の異世界珍道中~
鉄 主水
ファンタジー
子育ても一段落した40過ぎの訳あり主婦、里子。
そんなオバちゃん主人公が、突然……異世界へ――。
そこで里子を待ち構えていたのは……今まで見たことのない奇抜な珍獣であった。
「何がどうして、なぜこうなった! でも……せっかくの異世界だ! 思いっ切り楽しんじゃうぞ!」
オバちゃんパワーとオタクパワーを武器に、オバちゃんは我が道を行く!
ラブはないけど……笑いあり、涙ありの異世界ドタバタ珍道中。
いざ……はじまり、はじまり……。
※この作品は、エブリスタ様、小説家になろう様でも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる