レディース異世界満喫禄

何でこんなに恥ずかしいんだろうね！！

あたし達は王都にある自宅へと転移した後に外に出る。



「さてこれからお城に行くよ」



私達は会話しながら城へと歩いて行き、何事も無く城へと着いた。



「こんにちわ、今日はアンヌシアさんからケインに届けて欲しいってのを預かってるんだ、ケインはいるかな？」



城の入口に立ってる騎士にそう聞くと最敬礼をした後に慌てて中へ入り、少しして戻って来た。



「どうぞお入りください、陛下の元まで案内人が案内しますので」



騎士がそう言って来たのであたしは頷き口を開く。



「ありがとう、んじゃ入るね」



そう言って中へ入ると一人の女性・・・・王宮メイド長のミランダさんが私達を待っていた。



「いらっしゃいませレン様、陛下の元へご案内いたします」



そう言って深々と頭を下げて来たのであたしは頷く。



「忙しいとこ悪いね、お願いします」



ミランダさんが微笑んだ後歩き出したのであたし達はその後について行く。





「こちらです、どうぞお入りください」



目的の部屋に着いたのかノックをした後に扉を開けてそう言って来たのであたしは頷き中へ入る。



「おっす！」



ケインがソファーに座り待っていたので、あたしはそう言った後に向かい側に置いてあるソファーに座る。



「【スタンピード】の方は落ち着いたのか？」



ケインの言葉にあたしは首を傾げる。



「どうだろうね？一応【大地の最奥】から魔物は出てこなくなったらしいしかなり出て来た魔物を狩りまくってるから少しは落ち着いてるとは思うけど、まあ今日来たのはアンヌシアさんからケインにこれを渡して欲しいって頼まれたんだ」



アンヌシアさんから預かった報告書を【アイテムボックス】から取り出してテーブルの上におく。

それを受け取り中を確認してケインが苦笑しながら口を開く。



「今回は本当に助かった、お前からの事前情報が無ければ多分王都まで魔物が押し寄せて来たかもしれぬ」



まあドラゴンがあれだけ出てくればその可能性もあったろうね。



「えっとね・・・・そんなふうに言ってくれるのは嬉しいんだけどね・・・えっと・・・・あたし・・・・ちょっとやらしちゃって・・・・・そのね？村1つ・・・・・更地状態にしちゃった」



恐る恐るケインの方を伺いながらそう言い切るとケインの顔が驚きの顔から怒りの顔へ変わっていく。



「ごめん！！村の人達の家を建てる為にかかるお金はしっかりと払うから許して！！」



狙ってやったんじゃないんだよ！！結果的にやっちまったんだよ！！



「レン・・・・・おまえなぁ・・・・」



ケインが真剣な顔でそう言い始めたのであたしは頭を下げる。



「ごめんなさい！！」



どんな言い訳を言っても更地状態にしたのはあたしだからね、謝るしかない。

頭を下げたままでいると、『ぷふっ！！クックック！！』と言うケインの声が聞こえて頭を上げると腹をか賭けて笑ってやがる！！



「レンあのな？お前は責任を感じているみたいだが、俺達はお前に感謝しかないのだぞ？お前が知らせてくれなければ家だけではなく、住人までもが死んでた、お前は俺の大切な民を守ってくれたのだ、その程度の事で怒る訳なかろう」



ケインが笑いながらそう言って来たのであたしはホット一息。



「でもやらかしたからね、きちんと謝らないとね」



あたしは小心者だからね、しっかりと謝らないと！！



「お前は変な所で真面目だな、普段はそんな事は無いのに」



溜息と共にケインがそう言って来た。



「ひどい言い草だね、あたしは真面目な良い子・・・・・ごめん噓ついた」



かなり無茶な事を言った時って何でこんなに恥ずかしいんだろうね！！