レディース異世界満喫禄

予想の斜め上の言葉が来たよ！！

ドラゴンラーメンの後にどれをお替りしたいかという議論をしていたらミランダさんがやって来て一礼した後に口を開いた。



「お待たせしました次の料理をお持ちしました」



お！！次は何かな？・・・・・・へ？



「餃子？」



あたし達の前に置かれたのは見慣れた餃子がお皿の上に５個置かれていた。

【銀狼の寝床】でも出しているメニューが此処に出てくるとは思わなかったよ、でも美味しそう！！



【王様会合】の皆も食べなれてる為に驚きもせずに餃子を見ていたが皆が一斉に餃子を口に入れてまたも固まる。

餃子は食べ慣れてる・・・・だからこそドラゴンの肉を使ったこの餃子の凄さがわかる！！

違う肉を使うだけでここまで変わるとは思わなかったべさ！！

噛んだとたん口の中に広がる肉汁！！しかもこの肉は多分ファイヤードラゴンの肉みたいで後味がしつこくないからいくらでも食べれる！！



「本当に驚きの連続だな」



呆然とした顔でケインが呟くとアクスもしみじみと頷きながら口を開く。



「俺は餃子が気に入っていたのだがこれは本当に別物だなぁ・・・今後此処で餃子を食べる度にドラゴン餃子を思い出してしまうぞこれは」



確かにかなりのインパクトがあったと思う、慣れ親しんだ物でこうも衝撃を受けるとは思わなかったべさ！！



「なあレン」



「だめ！！」



ケインが何かを言い出したけどあたしは構わずにシャットダウンして残りの餃子を口に運ぶ。



「やっぱりうめぇ・・・・」



美味しい物を食べるって何でこんなに幸せ何だろうね？本当に幸せだよ！

アリーヌとても嬉しそうに食べてるし『食事会』をして良かったよ！



「ねえレン？」



餃子を食べ終わったアリーヌが真剣な表情であたしを見て来たあたしは苦笑する。

だってこの後アリーヌは『これもお替りしたいわ！！』って言うにきまってるからね！！



「全部の料理をお替りできるかしら？全部もう一度食べたいわ！！」



予想の斜め上の言葉が来たよ！！まさか『全部お替りがしたい』は予想外だべさ！！

アリーヌの言葉にこの場にいた全員が笑い出しとてもいい雰囲気になっている所にミランダさんがメイドさんを連れて戻ってきた。



「お待たせしました、本日のメインとなります」



メイドさん達があたし達の前に並べられたのはシンプルなステーキ。



「サンダードラゴンのステーキとなります、途中でこのソースをステーキにかけてくださいとのことです」



そう言って差し出されたのは小さな器に入っているソース。

よく見るとなんか大根おろしみたいな物と醤油が混ぜられたものが入っている。



あたしはステーキを一口サイズに切り口に運ぶ。



「うっま！！」



アースドラゴンは歯ごたえが独特で美味しく、ファイヤードラゴンは噛むたびに肉汁が溢れるほどアウトボクシング脂がのっていて、サンダードラゴンは甘く感じる脂・・・・判りやすく言うと和牛に近いと思う、脂が口の中で蕩けていくような感じがすごくいい！！

ここに居る誰もが無言でステーキを口に運んでいる、そんな中あたしはさっき言われた『ソース』の事を思い出した。



「あ！美味しすぎてソースを忘れてた」



あたしがボソッと言った言葉を聞き他の連中も慌てて残っているステーキにソースをかける。

あたしもソースをかけその後に一口サイズに切り口の中へステーキを入れる。



「・・・・・・・・・・」



もうね言葉も無くなるってこの事だと思った。

やっぱりソースは大根おろしソースみたいな感じでほんの少し辛みがありこれ単品でも食べられる奴だけどこれを肉に絡ませると実にヤバい！！

ほんの少しの辛みが脂の甘みを引き立ててさっきの倍の旨さになっているのだ！

『スイカに塩をかけると甘くなる』っていう例を出せばわかると思う。



「これは参った」



モンドの力量に脱帽するしかない。