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怖いよ!!
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神様から挨拶をされて顔を引き攣らせながらも頭を下げて口を開く。
「初めまして五代響子と申します」
「まあ座って話そう」
ムキマッチョがそう言って微笑んだけど・・・・・ムキマッチョには笑顔は似合わない!!強面だから心臓に悪いんだよ!
「レン?筒抜けなんだぞ?」
ムキマッチョが呆れた頭な顔であたしを見ながらそう切って来たのであたしは視線を逸らす。
「でも響子さんも此処に来られたようで良かったよ」
もしかしたらあたししかここに来られないかと思っていたからね。
「あのなぁ普通は此処には来られないんだぞ?レンは10神全員が気に入ってるからここに来られるんだ、そちらの女性だけなら絶対に此処に来ることが出来ないんだぞ?」
ムキマッチョがそう言って呆れていた。
「え?そうなの?」
確かに言われてみればシン達と祈ってもあたししか此処には来れなかった。
「あの・・・・・・」
あたしとムキマッチョが話していたら響子さんがメルヴィーラに声を掛けた。
「残念ながら元の世界には戻せないわよ」
メルヴィーラは響子さんを見ながらそう言い切った。
「え?」
いきなりメルヴィーラにそう言われて驚いたのか固まった。
「貴女達の考えてる事は全部わかるのよ、それで貴女の疑問なんだけど『元の世界に戻す事は出来ないの』という事になるの」
これはあたしも驚いた、響子さんをアズエルに誘った後、神様達に会わせて『地球に返してあげて』と頼めば戻れるんじゃね?と思ってたんだけど、無理だったみたい。
「何故ですか?神様なんでしょ?」
響子さんは戻れないと言われて縋り付くようにメルヴィーラにそう問いかけた。
「何故地球の人達は『他の世界』があると知らないと思う?妄想とかではなく現実としてよ?」
メルヴィーラがいきなり響子さんにそう問いただすと少し考えた後に口を開く。
「あり得ないと思っているから?」
響子さんの答えに首を左右に振る。
「『誰も行った事が無いから』よ、正確に言うなら『異世界に行った人が帰った事が無い』からよ」
たしかに行った事が無ければ存在自体を知られないからね。
「確かに私達の力を使えば地球に返す事が出来るわ、でも出来ないのよ」
神様のルールって奴だね多分。
「理由として他の世界を知った者が存在した場合、二つの世界が危なくなる可能性が出るのよ」
へ?どういう事?と思って首を傾げると、響子さんも首を傾げていた。
「貴女のいた世界みたいに『科学』が発展している世界もあれば『魔法』が発展している世界もある、それぞれの世界で発展している力を使って別の世界に行ことする者が出て来てしまう可能性も出てくるの、しかも世界を渡る程の力を使う事になるから、暴走すれば『元居た世界と行く世界の二つを巻き込んで亡ぶ』なんてことも起きてしまうのよ、だから【渡り人】はそのまま過ごしてもらうしかないの」
なんか物凄いスケ-ルの話だね!!
「えっと・・・・記憶を消すとか出来ないんですか?」
響子さんが困ったようにそう言って来た言葉にメルヴィーラは首を左右に振る。
「無理ね、記憶を消すって事は『赤子に戻る』と同じよ?」
へ?赤ちゃんになるの?
「消したい記憶だけ消す事は出来ないって事よ、どんな記憶も他の記憶と繋がってるの、だから一つを消そうとするとどれだけの記憶が消えるかわからないのよ、下手をすればさっき言ったように全部が消えるわ」
怖いよ!!
「わかりました・・・・私はこの世界で生きていきます」
メルヴィーラのは話を聞いて諦めたのかそう言ってため息をついた響子さんにメルヴィーラが微笑みかける。
「レンの所で過ごすのでしょう?なら安心して過ごしなさい、レンは何があっても貴女を守ってくれるわ」
まあ一緒に暮らすんだからキッチリと守るけどさ。
「初めまして五代響子と申します」
「まあ座って話そう」
ムキマッチョがそう言って微笑んだけど・・・・・ムキマッチョには笑顔は似合わない!!強面だから心臓に悪いんだよ!
「レン?筒抜けなんだぞ?」
ムキマッチョが呆れた頭な顔であたしを見ながらそう切って来たのであたしは視線を逸らす。
「でも響子さんも此処に来られたようで良かったよ」
もしかしたらあたししかここに来られないかと思っていたからね。
「あのなぁ普通は此処には来られないんだぞ?レンは10神全員が気に入ってるからここに来られるんだ、そちらの女性だけなら絶対に此処に来ることが出来ないんだぞ?」
ムキマッチョがそう言って呆れていた。
「え?そうなの?」
確かに言われてみればシン達と祈ってもあたししか此処には来れなかった。
「あの・・・・・・」
あたしとムキマッチョが話していたら響子さんがメルヴィーラに声を掛けた。
「残念ながら元の世界には戻せないわよ」
メルヴィーラは響子さんを見ながらそう言い切った。
「え?」
いきなりメルヴィーラにそう言われて驚いたのか固まった。
「貴女達の考えてる事は全部わかるのよ、それで貴女の疑問なんだけど『元の世界に戻す事は出来ないの』という事になるの」
これはあたしも驚いた、響子さんをアズエルに誘った後、神様達に会わせて『地球に返してあげて』と頼めば戻れるんじゃね?と思ってたんだけど、無理だったみたい。
「何故ですか?神様なんでしょ?」
響子さんは戻れないと言われて縋り付くようにメルヴィーラにそう問いかけた。
「何故地球の人達は『他の世界』があると知らないと思う?妄想とかではなく現実としてよ?」
メルヴィーラがいきなり響子さんにそう問いただすと少し考えた後に口を開く。
「あり得ないと思っているから?」
響子さんの答えに首を左右に振る。
「『誰も行った事が無いから』よ、正確に言うなら『異世界に行った人が帰った事が無い』からよ」
たしかに行った事が無ければ存在自体を知られないからね。
「確かに私達の力を使えば地球に返す事が出来るわ、でも出来ないのよ」
神様のルールって奴だね多分。
「理由として他の世界を知った者が存在した場合、二つの世界が危なくなる可能性が出るのよ」
へ?どういう事?と思って首を傾げると、響子さんも首を傾げていた。
「貴女のいた世界みたいに『科学』が発展している世界もあれば『魔法』が発展している世界もある、それぞれの世界で発展している力を使って別の世界に行ことする者が出て来てしまう可能性も出てくるの、しかも世界を渡る程の力を使う事になるから、暴走すれば『元居た世界と行く世界の二つを巻き込んで亡ぶ』なんてことも起きてしまうのよ、だから【渡り人】はそのまま過ごしてもらうしかないの」
なんか物凄いスケ-ルの話だね!!
「えっと・・・・記憶を消すとか出来ないんですか?」
響子さんが困ったようにそう言って来た言葉にメルヴィーラは首を左右に振る。
「無理ね、記憶を消すって事は『赤子に戻る』と同じよ?」
へ?赤ちゃんになるの?
「消したい記憶だけ消す事は出来ないって事よ、どんな記憶も他の記憶と繋がってるの、だから一つを消そうとするとどれだけの記憶が消えるかわからないのよ、下手をすればさっき言ったように全部が消えるわ」
怖いよ!!
「わかりました・・・・私はこの世界で生きていきます」
メルヴィーラのは話を聞いて諦めたのかそう言ってため息をついた響子さんにメルヴィーラが微笑みかける。
「レンの所で過ごすのでしょう?なら安心して過ごしなさい、レンは何があっても貴女を守ってくれるわ」
まあ一緒に暮らすんだからキッチリと守るけどさ。
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