レディース異世界満喫禄

あたしにこんな才能があったとは思わなかったよ！！

「ねえレン？」



あたしとシン達の話を聞いていたララウがあたしに声を掛けて来た。



「ん？」



「いくつか確認させて」



真剣な顔でそう言って来たのであたしは頷く。



「まず一つ目、『貴女が攫われる』事で『裏』に関わってる貴族を黙らせることが出来るのね？」



その言葉にあたしは頷き口を開く。



「詳しくは言わないけど確実に」



ララウが頷き口を開く。



「二つ目、裏に関する場所に連れて行かれた後そこを制圧するって言ってたけど制圧した後ガッリさんを連れて行くの？」



あたしは首を左右に振る。



「一緒に連れて行く、攫われた時に『来てください』とでも言って同行させて制圧の時に一緒にいさせれば、『仕込んだ』とは思われないでしょ？」



まあ制圧の後がガッリさんの地獄の始まりなんだけどね。

まあ地獄って言っても物凄く忙しくなるだけなんだけどね！！

、

「って事で明日から作戦を開始するよ！今日はゆっくりとして明日からあたし一人でぶらつくからね」



出来れば早めに攫って欲しいな。



翌日あたしは適当に裏路地をフラフラ歩いて約2時間後に見事に獲物が掛かった！



「綺麗なお姉ちゃん、一人だと寂しいだろう？俺達が一緒にいてやるよ」



チンピラ５人があたしの周りを取り囲みニヤニヤしながらそう言って来た。



「あの・・・・・・結構です」



オドオドしながら怯えたように言って距離を取るあたし・・・・・・・・・・・・・・やべえ！！名演技じゃないあたし！！怯えてるようにしか見えないよこれ！！



「そう言うなよ・・・・騒いだら刺すぜ？」



あたしの後ろに来たチンピラが背中越しにナイフをつき立てたのであたしは口を開く。



「乱暴はやめて・・・・・・・・いう事を聞きますから」



更に怯えたように言うとチンピラが口を開く。



「なら一緒に来い、逃げたり騒いだりしたら命は無いと思え」



怯えながら何度も頷く・・・・・・・・・・・・・あたしにこんな才能があったとは思わなかったよ！！名演技すぎるべさ！！



チンピラに囲まれながら裏路地を進みかなり大きな倉庫へと連れて行かれてそのまま中へと入る。

そして倉庫の中へと入るとあたしを連れて来たチンピラ達の他に１０人ほどいて何かの作業をしていた。



「戻ったぜ、今日はかなりいい収穫がっあったぜ」



あたしを連れて来たチンピラがそう言うと他の男達があたしを見てニヤニヤし始める。



「こりゃいい、俺達で味見しちまうか」



おぞましくて鳥肌が立って思わず殴りそうになったけど思いとどまって怯えたふりをしながら口を開く。



「いや、こわいわ」



あたしもしかして女優になれんじゃね？物凄い名演技！！



「やめとけ、これだけいい女はあの方に知らせる事になってるだろう？さっさと知らせてこい」



「チッ！そうだったな、行って来る」



チンピラの一人が倉庫から出行った。

それを見てあたしは口を開く。



「カナデ聞こえてるね？今のチンピラが何処に行くかが知りたい、誰かついて行かせて」



小声でそう言った後あたしはチンピラの一人に声を掛ける。



「あの・・・・・・あたしはどうなるの？」



オドオドしながらそう聞くとチンピラがニヤニヤしながら口を開く。



「これからお前を可愛がってくれるお方が来るんだよ、その後で俺達が可愛がってやる」



・・・・・・・・・ん？もしかしてさっきの話てた『あの方』が此処に来るって事？こりゃ好都合だね！！

そんな事を考えた後周囲を見渡すと大小様々な木の箱が置いてあり並べてあった。

その木箱から物音がする・・・・・なんか嫌な予感がして【エリアサーチ】を使ってみて思わずため息が出た。



「カナデ攫われた人達が見つかった、この倉庫にいる」



【エリアサーチ】を使ってみたら置いててある箱の中に人の反応がした、もうこれは暴れてもいいかな？あ！でも『あの方』が来るまでは大人しくするべ！！