レディース異世界満喫禄

でも買います！！

「あの・・・・助けてくれてありがとう」



あたしに言われてステラさんはアニマルズにお礼を言った。

それを聞きアニマルズは嬉しそうに声を上げて答え、その答えを聞きサテラさんは嬉しそうに微笑む。



「怖いお思いをした所悪いんだけど少し聞かせて欲しい、何で攫われそうになったの？」



辛いお思いをしてすぐに聞く事じゃないけど状況を把握する為に聞いておかないといけないので聞く。



「少し急いでいたから近道しようと思って裏道を通ったらあの２人が道を塞いで声を掛けて来たの、それを聞いて逃げようと思ったら捕まったの」



まあ想像通りだね、間に合って良かった。



「まあ無事でよかったよ、紅茶でも飲んで落ち着いて？美味しいよ？」



あたしに進められて紅茶を一口飲んでホッとひと息ついた時にクエリアさんが男性棋士を５人連れて走って来た。



「レンさんお待たせしました！！」



「クエリアさんご苦労様、チンピラはそこの端にいるよ」



あたしが指差したのはあたし達がティータイムを楽しんでいた場所から少し離れた場所にある木箱の後ろに猿ぐつわをされて両手両足を縛られて転がされている。

怖い思いをしたサテラさんの視界に入らないようにそこに転がしておいた。



「わかりました、すいませんがお願いいたします」



クエリアさんが連れて来た騎士さんにそう頼むと騎士さん達はチンピラ達を拾いに行って足をもって引きずりながら戻ってきた。



「ご協力ありがとうございます。では失礼します」



そう言って騎士達はチンピラを引きずりながら歩いて行く。



「私は宮廷魔法団に所属しているクエリアと申します、今回は本当に災難でしたね、申し訳ありませんがお話を聞かせてもらう為に少しお付き合いねがえませんか？」



あたしが騎士達を見送っていたらクエリアさんがサテラさんにそう声を掛けていた。



「わかりました」



そう言って立ち上がるサテラさんが何かに気がついたようにあたしを見て口を開く。



「後でしっかりとお礼を言いたいのでお会いする事は出来ませんか？」



そう言われたけどあたしは苦笑しながら口を開く。



「別に気にしなくていいよサテラさん、まあ後で落ちついたら飯でも食おう」



あたしはそう言ってクエリアさんとサテラさんを見送った。



「それじゃあ表通りに行こうか」



まさかの展開があったけど犯人は捕まえたから後はクエリアさん達に任せてあたし達はウインドショッピングを楽しむべさ！！

表通りに出るとやはり王都というだけあって人通りがかなり多く活気もあった。



「あ」



表通りに出てすぐに見えた店が気になってその店へと行く。



「おっちゃんこれ何？」



屋台に並べられてるのはスイカ並みの大きさの青い球・・・野菜なんだろうか？



「これはボックルって言う野菜だよ」



スイカだと思ったらやさいでした！！でも買います！！



「これ全部おくれ」



始めてみる野菜だけど買いだよね！全部で２０個くらいあるけどすぐになくなるだろうしモンドにも渡したいし買いますよ！！



「え？全部？」



「うん全部」



おっちゃんと見つめ合いあたしが本気だとわかったおっちゃんが笑顔になり口を開く。



「ありがとうよお嬢ちゃん！けどどうやって持って帰るんだ」



「セイ？」



あたしのの言葉にセイが前に出て口を開く。



「私の【アイテムボックス】に入れますので」



そう言ってボックルを【アイテムボックス】に入れていくセイを見た後に代金をおっちゃんに渡す。



「ありがとうよ！」



ほくほく顔でそう言って来たおっちゃんに手を振って別れてウインドショッピングを再開して次に気になる店を探して歩き出す。