レディース異世界満喫禄

君に試練が待ってるよ！！

ガン見してくる人達を見て思わず溜息をついた後に口を開く。



「悪いんだけどドラゴン料理に関してはあまり期待しないで、あの時はメイシェル王国のスタンピードで偶々倒せたからそれを使ったんだよ、今手持ちがないから暫くは無理だと思うよ」



本当は【アイテムボックス】にまだまだドラゴンの肉はあるんだけどそれを出してまた『食事会』をするとモンドが倒れてしまうからね！！内緒にしておくよ！！



「それは残念だ」



レスティオール王とウルステア王が滅茶苦茶残念そうにしてる！！でも何も言えない！！



「お待たせしました、【レオスのチーズ焼き】です」



あたしの前に置かれたのは丸型のグラタン皿に入った料理・・・鮭のグラタンだった。

見た目で緑の葉野菜とかも入ってるみたいだったからかなり楽しみでフォークに一口ぶんとり口に運ぶ。



「あつ・・・美味っ！！」



濃厚なホワイトソースとチーズに葉野菜やレオスがよく合って美味い！



「ねえレン・・・今回もお替りって出来るのかしら・」



真剣な顔であたしにそう聞いてくるアリーヌにあたしは苦笑しながら口を開く。



「たぶん大丈夫だべ、前回の『食事会』でもお替りしてたから今回もお替りすると思ってるはずだよ」



モンドならそう考えて動いてると思うよ。



「なら何の憂いも無く食べれるわ！！」



え？そんな事を気にしていたようには見えなかったよ？目をキラキラさせて食べてたじゃん？



「レン、食べないなら私が食べるわよ？」



アリーヌの言葉にそう考えていたら手が止まっいていたので、アリーヌはあたしが【レオスのチーズ焼き】が気に入らないと思ったらしくそう言って来たのであたしは首を左右に振り口を開く。



「美味しいのに食べないなんてありえないべ？食うよ」



誰のせいで手を止めたと持ってるのさ！！



「やっぱりうめぇ」



流石はモンド！！どの料理も納得のクオリティだべさ！！



「なあレン」



ケインが真剣な顔であたしに声を掛けてきたのでケインを見て口を開く。



「モンドはあげないよ？」



毎度このやり取りがお約束になってるけど答えは変わらないからね！！



「いや違う、城に務めてる料理人を少しの間・・・そうだな２週間くらいこの店で働かせてはくれないか？」



「は？」



いきなり何を言い出すのさ？



「城に務めてくれている料理人はもちろん一流の料理人なのだ、だからモンド殿と一緒に仕事をして刺激を受けて欲しいと思ってな」



「ん？あたしは別にいいと思うけど、それを決めるのはあたしじゃないよ？それを決めるのはモンドと城にいる料理人さんだべ？あたしがとやかく口を出す事じゃないよ」



あたしがそんな事を押し付け・・・・頼まれたら泣くからね！！モンドもたぶん泣く！！



「そうだな、『食事会』が終ったらモンド殿に聞いてみよう」



・・・・・・・頑張れモンド！！『食事会』の後にも君に試練が待ってるよ！！



とケインの言葉に心の中でモンドにエールを送ってるとミランダさんが新しい料理を運んできた。



「お待たせしました、今日のメインとなる【レオスのパスタ】と【レオスのスープ】でございます。



運ばれてきた料理を見て思わず頬が緩む。

見た目はクリームパスタで香りがバター焼きの香りなんだよ！味が想像できん！！



皆に料理が行き渡った所でフォークにパスタを絡めて口に運び目を見開く。

口に入れた瞬間に口一杯に濃厚なバターの香りが広がった後ホワイトソースの独特な美味さとオスの味が合わさって口の中に広がるってのを味わい驚いた。

しかもホワイトソースとレオスの肉がめっちゃ合う！！これ美味すぎ！！