レディース異世界満喫禄

閑話 極秘会議

「それじぁ行ってきます」



微笑みながらそう言った後転移したレン様を見送り一緒に見送ったポーラとテレスに視線を向けて口を開く。



「私はこれから陛下にお会いしてきます、子供達の事をお願い致しますね」



本来ならもっと早くに会いに行くつもりだったのですが、レン様が丸２日眠りにつき目を覚まさなかった為に自宅にいたので今日行こうと思う。



「畏まりました」



ポーラがそう言うとテレスが口を開く。



「カロラさんとメリオールさんは一緒に行かれるのですか？」



その言葉に私は首を左右に振り口を開く。



「私一人で行きます、カロラはアルセムの支店へいき商品をどれだけ増やすかを支店長と話し合って来て貰う事になってます、メリオールはレン様が考案した服の試作を作る為に個人の工房へと行きました」



ありがたい事に各支店の知名度は上がり売り上げも思ったより出ています、そして今回の件でアルセムの支店の売り上げがさらに上がると予想できるのでカロラにアルセム支店にいってもらい相談して来て貰う事になったのです。



「では行ってきます」



私はポーラとテレスに見送られメイシェル王国の王都にある家へと転移した。







「これはエルス様」



城門を守る騎士が私に気がつき声を掛けてきてくれた。



「こんにちわ、陛下にお会いしに来たのですが陛下はおられるでしょうか？」



そう聞くと騎士は笑顔で頷く。



「勿論いらっしゃいます、どうぞお通りください」



そう言ってくれたので私は城門をくぐり抜けて城へと入った。」



「エルス様？」



陛下に会う為に城の廊下を歩いていると見知った人物・・・・ミランダと出会った。



「こんにちわミランダ、陛下にお会いしたいのですが何処に居るのか教えてはくれませんか？」



私がそう言うとミランダは微笑みながら頷き口を開く。



「ご案内いたしますのでついて来て下さい」



「お願いします」



私はミランダを追いかけるように歩き出した。



「こちらにいらっしゃいます」



案内された部屋はいつも陛下が業務をする為の部屋でミランダはドアをノックした後口を開く。



「ミランダです、エルス様をお連れしました」



「入ってくれ」



ドアの向こうから陛下の声ではない男性の声が聞こえてミランダがドアを開けて横へと動き口を開く。



「エルス様どうぞお入りください」



私はミランダに促されて部屋へと入る。





部屋に入ると陛下とクラウ、そして３人の文官が書類仕事をしていた。

部屋に入り私は陛下に一礼し口を開く。



「お久しぶりです陛下」



その言葉に陛下は頷き口を開く。



「お前が来るのは珍しいな？何かあったのか？」



私はその言葉に口を開く。



「はい、陛下のお耳に入れておきたい事がある為参上しました・・・・できれば」



と言いつつ書類仕事をしている３人の文官を見ると、陛下は私の考えを読み取ったのか口を開く。



「其方等少し休憩時間とするので休んでくるがよい」



陛下の言葉を聞いた文官たちは『畏まりました』と一礼し部屋を出て行く。

文官たちが部屋を出て行ったのを確認した後に真剣な顔で陛下が口を開く。



「それで何があった？」



そん言葉に私は大きく息を吸った後口を開く。



「陛下は【神の巫女】の関する危険性を覚えておいででしょうか？」



いきなり私がそんな事を言いだすとは思っていなかったらしく驚いた顔をした後頷き口を開く。



「無論だ」



私はその言葉に頷き口を開く。



「私、カロラ、ポーラ、テレス、メリオールが【回復魔法】を使えるようになりました」



私の言葉を聞き陛下とその隣に控えていたクラウも口を開けて驚く。



「本当なのか？」



暫く見つめ合いようやく陛下が絞り出すような声で私に聞いてきたので私は迷わず頷く。