レディース異世界満喫禄

教育が完璧すぎる！！

あたしの問いに従業員さんが怪訝な顔をしながら口を開く。



「どうしてやりたいと思うのですか？」



あたしは苦笑しながら口を開く。



「この子達に色んな事を体験して欲しいと思っててね、さっきの話を聞いてこの子達にも物作りを体験してもらいたいなって」



あたしがそう言うと従業員さんが少し考えた後口を開く。



「一度妻に話してみます、後日・・・・そうですね2日後に来てもらえますか？返事はその時に」



おお！！前向きな返事をもらえた！！『お断りします！！』って言われてもおかしくないのに！！



「わかったべ」



包んでもらった食器を【アイテムボックス】に入れてお金を払い店を出た。



「いい買い物が出来たね！」



ほくほく顔でフィルミナに言うとフィルミナが微笑みながらあたしを見ているので首を傾げ口を開く。



「どうしたのさ？」



そう聞くとフィルミナが微笑みながら『クスクス』と笑い口を開く。



「やっぱり貴女は子供達の為に動くのね」



「へ？」



あ！さっきの事を言ってるのね？まあそのとおりなんだけど。



「色々体験した方がいいと思ってね、このれからの人生で何かの役に立つかもしれないしね」



目を逸らしながらそう言って歩きだす。

店を出て表通りの店を探索を再開したあたし達はある店の前で足を止める。



「お姉ちゃん【カグヤ商会】を見ていくの？」



手を繋いでいるジンが値を見上げながらそう聞いてきたのであたしはあたしは頷く。



「入ってみようか？アズエルとは違うものが置いてあるかもよ？」



あたしがそう言うと皆が頷くのであたし達は【カグヤ商会】のハウダック王国支店に入った。



「やっぱり雰囲気が違うね」



やっぱり店によって雰囲気って違うね、メイシェル王国の支店は静かな感じだけど暗くはないみたいな雰囲気だったんだけど、ハウダック王国の支店は従業員さんが元気一杯に接客をしてるからかとても明るく楽しい雰囲気だった。

ハウダック王国の支店は４階建てで１階が食料品や日常生活用品、２階が服とレシピ。３階が武器や防具、そして４階が家具関係だった。



そしてあたし達は手始めに１階を見て回っていたんだけど壁の張り紙を見て足を止めた。



「やっぱりすごい人気なんだ【プロメテウス】」



壁に貼り付けてある張り紙には『【プロメテウス】の入荷は暫くありません、入荷が決まり次第お知らせいたします』と書いてあった。

その張り紙を見てフィルミナが口を開く。



「この【プロメテウス】って何なの？かなり人気があるみたいね」



確かにこういうのを見ると興味が出るよね。



「【プロメテウス】ってのは簡単に言うと一瞬でフィルミナの事を紙に写し書く魔道具だよ」



その事はを聞きフィルミナが驚いたような顔をして口を開く。



「凄いじゃない！だから売れてるのね」



それはこの張り紙を見て改めて実感したよ、まさか此処も魔で売れてるとは！！

まあでもすぐに作れるから後でフィルミナとリュージュにプレゼントしようかな？まあここでは言えないけど。



「売れるっていい事だね」



【プロメテウス】のお陰で【カグヤ商会】の名もかなり知れ渡った事だろうしね！！



「まあ取りあえずは店を見て回ろうよ」





あたし達は時間をかけて店を見回りきなる物を購入して店を出た。

あ！ちなみに接客とか従業員さんはとてもよくしてくれたよ？さすがエルスさん！！従業員さんの教育が完璧すぎる！！



そして店を出て次はの店を見ながら歩いているとフィルミナが口を開く。



「【カグヤ商会】で【プロメテウス】の実物を見たかったわ」



と言ってきてあたしがフィルミナに言葉をかけようとした時カナデの声が耳元で聞こえた。



「レン様、【カグヤ商会】を出た後からつけられてます」



あれ？【カグヤ商会】や此処まで寄った店でかなり買ったからろくでもない奴に目をつけられたかな？