レディース異世界満喫禄

そこは否定できない！！

暴力男共を見下ろして思わず呟いた言葉をルシーラさんが聞き取り溜息をついた後に口を開く。



「そいつ等は本当に上位ランカーよ、レンもだけど貴女の友達達も物凄く強いのよ、だからあっさりと倒す事が出来たのよ」



確かにフィルミナやカナデはめっちゃ強いからね！！



「物凄く強いと言ってくれて嬉しいけど。更に上の強さを持つ人が身近にいると何とも言えなくなるわね」



ルシーラさんの言葉を聞きフィルミナが何とも言えない顔でそう言ってため息をつく。



「ウォルムの討伐者達のレベルも高いからね」



【ウォルムの厄災】で一緒に戦った討伐者達もかなり強かったし！！



とあたしが言うともう一度深い溜息をつくフィルミナ。」



「え？あたし変な事を言った？」



何も変な事は言ってないよね？



「別に何でもないわ、で？こいつ等はどうするの？このまま放置しておく？」



地面に転がってる暴力男を見下ろしながらそうフィルミナが言うとルシーラさんが口を開く。



「さっき貴女達がこいつ等の相手をしている間に兄さんに衛兵達を呼んでもらいに行ってもらったわ」



お！！それは助かる！！目を覚ましたらハリアーの店に迷惑を掛けるかもしれないし放置はできなかったんだよね！



「それじゃあハリアーが戻って来るまでここに居た方がいいね」



そう言って店に置いてある椅子を持ち出して座る。

そんなあたしを見て皆も椅子を持って来て座り地面に転がってる男共を見ながらのんびりと過ごす。



「ここは・・・・・へぶっ！！」



一番最初に絡んできた男が目を覚まし立ち上がろうとしたのであたしは素早く立ち上がりその男に接近して渾身のチョップを食らわせて意識を刈り取る。



「ふぅ・・・・」



あたしが汗を拭くふりをしてそう言う仕草をすると呆れた顔でアリーヌが口を開く。



「レン・・・・・貴女楽しんでるしょ？」



キノセイダヨ？



あたし達のやり取りを見ていたフィルミナが溜息をついた後口を開く。



「本当に楽しそうね」



・・・・・そこは否定できない！！



なんてやり取りをしていたらハリアーが１０人位の衛兵さんを連れて戻って来た。



「またせたな」



その言葉にあたしは首を左右に振り口を開く。



「これを放置できないから助かるよ」



あたしがハリアーと話をしていると衛兵さん達の中からあたしに声を掛けてくる人がいた。



「レン殿・・・・でいいんですよね？」



ん？この衛兵さんの事は知らないんだけど誰？と思い首を傾げていると、あたしに声を掛けて来た衛兵さんは最敬礼をして口を開く。



「私は昨日の事件の時にルオール様と一緒に居た者です、今回偶々衛兵達の詰め所に居たので同行したのです」



ああ！昨日の角刈強面を引き渡した時に来ていた騎士さんの１人か！！



「覚えてなくてごめん」



あたしがそう言うと騎士さんは苦笑しながら口を開く



「お気になさらずに、私達は同じ鎧を装備してますから一回会っただけで覚えるのは難しいですから」



と言ってくれた騎士さんに「うん」って言った後状況を説明しているとルシーラさんが疑わしそうな目であたしを見て口を開く。



「レン・・・・・貴女何かやったの？」



・・・・・・・・・何ですかその『やばい奴かも』って目は？あたしは善良な一般人ですよ？



「あたしは何もやってないよ、変な奴に絡まれてそいつを黙らせた後に衛兵さんに引き渡したんだよ」



あたしがそう言うとフィルミナが思いっきり溜息をついて口を開く。



「昨日の事はそんなレベルじゃないでしょ？」



え？今日と同じようなものじゃん？