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第4話【重蔵の恋始末】
『重蔵の恋始末』② ※R18あり
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◇
体を人目に晒すのは、裸体に対する性意識の薄い当時において、恥じるに及ばぬ行為である。例に漏れず、重蔵も本来なら、肌を見られた程度で動じはしない。
ところが、小袖と半襦袢を剥かれ、寒気と左近の視線に晒されると、重蔵の肌は硬く張り詰めた。
性欲をともなう熱い眼差しが、友の垣根を超えるのだと肉体に意識させた。
「いい体をしてやがる。屋敷にこもっていても、鍛錬は欠かさなかったな」
女の肌を味わい尽くした指が、重蔵の腹に隆起する肉の鎧をなぞった。腹筋を登った左近の手が、筋肉に膨れた胸を掴む。
掌で艶めかしく撫でながら、胸の頂きに実った蕾を吸われた。
「く、ふう……っ」
蕾を唇で包まれ、舌先で愛撫される。
もう片方の蕾を指で弄られると、重蔵は両胸から走る痺れに息を荒らげた。
(武士がこんな、淫らな戯れで悦ぶなど)
強がって声を押し殺していると、左近が不意に、重蔵の袴へ手を忍ばせる。
袴の下で熱くなったものに触れると、ぬめり気を孕んだ褌の上から、熱い穂先をくすぐってきた。
「んんっ」
鋭い快楽が全身を走り抜ける。
たまらず仰け反った重蔵の背を支え、左近がそっと床へ寝かせた。
「あんまり我慢するなよ。なにせ、今のよりずっと気持ちいいのを、この一晩やり通すんだからな。力んでいちゃ体が持たんぜ」
「ず、ずっと?一度だけの約束だろう」
「一晩だからって、誰が一回で済ますと言ったかよ。一晩とはいえ、二十年越しの大恋愛が叶うんだ。一回きりで終わらせるわけがねえさ」
左近は高揚した笑みを湛え、重蔵の両腿を持ち上げる。高く屹立する秘所へ、熱い掌が這った。
「あっ」
重蔵はたまらず嬌声を上げた。
秘所を咥えた手指が、その分厚い手の中で吸いあげる。先端を指でくすぐられると、あまりの快楽に腰が揺れた。
「はあ、う、んあっ……」
下半身の刺激が全身へ巡ってくる。
左近の太い指に菊門を絆されても、不思議と痛みはなく、指が蠢くたびに視界が甘く眩んだ。
「たのむ、もう……っ」
「お、達しそうか」
絶頂に近づいた刹那、左近が重蔵の体から離れる。
愛撫に温まった体を、北風が冷ました。
(挿れてすらいないのに、この体は)
女にする愛撫で蕩けてしまうのが、重蔵には情けない。見上げると、左近が慈愛を帯びた表情で頬に触れてきた。
「指と口だけで悦んでくれるたぁ、嬉しいもんだ」
肌を表した左近が、重蔵に覆い被さる。
久しく見た幼馴染の裸は、重蔵よりいささか筋肉が足りない。だが、この体が数多の女を喜ばせたと思うと、嫌でも腹の奥がうずいてしまう。
「挿れるぞ」
亀頭が、火照る菊座へと食いこむ。情欲に膨れ上がった淫茎が、みるみるうちに腹の奥へ伸びてきた。
「あ、はぁ……っ」
左近を迎え入れた腹の肉は、喜んで淫茎に絡みつく。昂りに密着した部分から、官能の波が全身へ広がっていった。
やがて、左近のすべてが腹に収まる。重蔵の中に沈んだまま、左近は律動ひとつせず、組み敷いた体を抱きしめた。
苛烈な営みも覚悟していたが、挿れたきり突いてすらもらえず、重蔵はつい焦れた。
「なぜ、動かん」
腰を動かしたい衝動に耐えつつ、唸った。
「すぐにっ……動けばいいだろう」
「優しくすると言ったろ。まずは俺の形を覚えな。それとも、おめぇのほうが我慢できなくなっちまったか」
「そんなこと……ふあっ」
不意に腰を動かされ、甘い声が漏れた。
少しずつ左近の腰が往来する。律動のたびに亀頭が奥を叩き、肉体の芯へ深く入り込んだ。
「あっあ、は、ああっ」
声を殺すのもままならぬ重蔵へ、左近は次第に容赦をなくす。より長く引き抜いては、より強く中へ挿した。
奥を亀頭で叩かれると、体の芯がいやらしく引き締まる。
己の体が、男根へ貪欲に吸いつくのが分かった。
「いい顔をしやがる。こいつは女も惚れるわけだ」
腰で尻の肉を叩き、淫靡な音を響かせながら、左近が再び口付けてきた。口を閉じる余力もないところに舌をねじ込まれ、重蔵は無抵抗に快楽を焼きつけられていた。
「ふあ、ん、んんっ……!」
唇を犯されたまま絶頂した。震える腰から昂りを引き抜かれると、己の吐き出した白濁が菊座へ伝うのを感じた。
「いい眺めだ」
卑猥な視線が、乱れた秘部へ注がれる。
重蔵は赤面し、しげしげと顎を撫でる左近を睨んだ。
「っ、誰がこんな風にしたと」
「頼んだのはおめぇだぜ」
「提案したのはお前だ」
「はは、そうだなあ。まったく、俺相手にゃ強く出やがるんだから」
左近は軽口を叩いた。
「さ、後ろ向けよ。まだ夜は長いんだ。今夜いっぱいは楽しまなくちゃあな」
うつ伏せに寝かせた重蔵の体へ、左近がいまいちど深く身を重ねた。
「ああっ」
絶頂の悦びを覚えた体は、瞬く間に理性を忘れる。
脱いだ衣に縋りながら、重蔵は何度も果てた。いくつも体位を変え、物足りなくなると左近の体に絡まり、恥も捨てて密着した。
左近の言う通り、何も考えられない。
暴かれた体は快感の虜となり、頭の隅まで本能に食い尽くされる。
(情けない、恥ずかしい、のに……)
襲いかかる絶頂の波が、重蔵の意識を朦朧とさせる。
幾度もお花の幻を見た視界には、男の汗ばんだ肌だけが映っていた。
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体を人目に晒すのは、裸体に対する性意識の薄い当時において、恥じるに及ばぬ行為である。例に漏れず、重蔵も本来なら、肌を見られた程度で動じはしない。
ところが、小袖と半襦袢を剥かれ、寒気と左近の視線に晒されると、重蔵の肌は硬く張り詰めた。
性欲をともなう熱い眼差しが、友の垣根を超えるのだと肉体に意識させた。
「いい体をしてやがる。屋敷にこもっていても、鍛錬は欠かさなかったな」
女の肌を味わい尽くした指が、重蔵の腹に隆起する肉の鎧をなぞった。腹筋を登った左近の手が、筋肉に膨れた胸を掴む。
掌で艶めかしく撫でながら、胸の頂きに実った蕾を吸われた。
「く、ふう……っ」
蕾を唇で包まれ、舌先で愛撫される。
もう片方の蕾を指で弄られると、重蔵は両胸から走る痺れに息を荒らげた。
(武士がこんな、淫らな戯れで悦ぶなど)
強がって声を押し殺していると、左近が不意に、重蔵の袴へ手を忍ばせる。
袴の下で熱くなったものに触れると、ぬめり気を孕んだ褌の上から、熱い穂先をくすぐってきた。
「んんっ」
鋭い快楽が全身を走り抜ける。
たまらず仰け反った重蔵の背を支え、左近がそっと床へ寝かせた。
「あんまり我慢するなよ。なにせ、今のよりずっと気持ちいいのを、この一晩やり通すんだからな。力んでいちゃ体が持たんぜ」
「ず、ずっと?一度だけの約束だろう」
「一晩だからって、誰が一回で済ますと言ったかよ。一晩とはいえ、二十年越しの大恋愛が叶うんだ。一回きりで終わらせるわけがねえさ」
左近は高揚した笑みを湛え、重蔵の両腿を持ち上げる。高く屹立する秘所へ、熱い掌が這った。
「あっ」
重蔵はたまらず嬌声を上げた。
秘所を咥えた手指が、その分厚い手の中で吸いあげる。先端を指でくすぐられると、あまりの快楽に腰が揺れた。
「はあ、う、んあっ……」
下半身の刺激が全身へ巡ってくる。
左近の太い指に菊門を絆されても、不思議と痛みはなく、指が蠢くたびに視界が甘く眩んだ。
「たのむ、もう……っ」
「お、達しそうか」
絶頂に近づいた刹那、左近が重蔵の体から離れる。
愛撫に温まった体を、北風が冷ました。
(挿れてすらいないのに、この体は)
女にする愛撫で蕩けてしまうのが、重蔵には情けない。見上げると、左近が慈愛を帯びた表情で頬に触れてきた。
「指と口だけで悦んでくれるたぁ、嬉しいもんだ」
肌を表した左近が、重蔵に覆い被さる。
久しく見た幼馴染の裸は、重蔵よりいささか筋肉が足りない。だが、この体が数多の女を喜ばせたと思うと、嫌でも腹の奥がうずいてしまう。
「挿れるぞ」
亀頭が、火照る菊座へと食いこむ。情欲に膨れ上がった淫茎が、みるみるうちに腹の奥へ伸びてきた。
「あ、はぁ……っ」
左近を迎え入れた腹の肉は、喜んで淫茎に絡みつく。昂りに密着した部分から、官能の波が全身へ広がっていった。
やがて、左近のすべてが腹に収まる。重蔵の中に沈んだまま、左近は律動ひとつせず、組み敷いた体を抱きしめた。
苛烈な営みも覚悟していたが、挿れたきり突いてすらもらえず、重蔵はつい焦れた。
「なぜ、動かん」
腰を動かしたい衝動に耐えつつ、唸った。
「すぐにっ……動けばいいだろう」
「優しくすると言ったろ。まずは俺の形を覚えな。それとも、おめぇのほうが我慢できなくなっちまったか」
「そんなこと……ふあっ」
不意に腰を動かされ、甘い声が漏れた。
少しずつ左近の腰が往来する。律動のたびに亀頭が奥を叩き、肉体の芯へ深く入り込んだ。
「あっあ、は、ああっ」
声を殺すのもままならぬ重蔵へ、左近は次第に容赦をなくす。より長く引き抜いては、より強く中へ挿した。
奥を亀頭で叩かれると、体の芯がいやらしく引き締まる。
己の体が、男根へ貪欲に吸いつくのが分かった。
「いい顔をしやがる。こいつは女も惚れるわけだ」
腰で尻の肉を叩き、淫靡な音を響かせながら、左近が再び口付けてきた。口を閉じる余力もないところに舌をねじ込まれ、重蔵は無抵抗に快楽を焼きつけられていた。
「ふあ、ん、んんっ……!」
唇を犯されたまま絶頂した。震える腰から昂りを引き抜かれると、己の吐き出した白濁が菊座へ伝うのを感じた。
「いい眺めだ」
卑猥な視線が、乱れた秘部へ注がれる。
重蔵は赤面し、しげしげと顎を撫でる左近を睨んだ。
「っ、誰がこんな風にしたと」
「頼んだのはおめぇだぜ」
「提案したのはお前だ」
「はは、そうだなあ。まったく、俺相手にゃ強く出やがるんだから」
左近は軽口を叩いた。
「さ、後ろ向けよ。まだ夜は長いんだ。今夜いっぱいは楽しまなくちゃあな」
うつ伏せに寝かせた重蔵の体へ、左近がいまいちど深く身を重ねた。
「ああっ」
絶頂の悦びを覚えた体は、瞬く間に理性を忘れる。
脱いだ衣に縋りながら、重蔵は何度も果てた。いくつも体位を変え、物足りなくなると左近の体に絡まり、恥も捨てて密着した。
左近の言う通り、何も考えられない。
暴かれた体は快感の虜となり、頭の隅まで本能に食い尽くされる。
(情けない、恥ずかしい、のに……)
襲いかかる絶頂の波が、重蔵の意識を朦朧とさせる。
幾度もお花の幻を見た視界には、男の汗ばんだ肌だけが映っていた。
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