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第2章 チートになれたので自重しません
036 お疲れっしたー
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運ばれる事30分くらい。
山の傾斜に到着した。
そこには俺が渡した布が、枝に結ばれて、斜面に刺さっていた。
どうやらサルは、元々あった穴を利用したようだ。
サルがそこを掘り返している。
少し掘ると、木の枝や葉っぱが出てきた。
最初に物を入れ、その後に穴の表面を木の枝や葉っぱで埋め、そこに土を被せたらしい。
それなら確かに入れた物は汚れないし、掘り返すのも簡単だし、土も少なくて済む。
どうやら俺の想像以上に賢いようだ。
中から出てきたのは、象牙みたいな牙(?)のような物と、何らかの鉱物。どちらも数点。
それだけか。だったら同伴しなくても良かったなぁ。
「回収が済んだなら帰ろうか」
「もう帰るのかよっ!」
受付の人から非難の声が上がる。
「だから狩りも採取もしないと言ったでしょう? 付いてくるって言ったのはそちらですよ?」
「運ばれるとも聞いてなかったぞ!」
「ここまで歩いてくる訳無いでしょう? 遠いじゃないですか」
「冒険者だろうが!」
冒険者なら現場まで歩いて移動しなければならない、という決まりは無いはずだ!
「とにかく、戻りまーす」
「マジか!!」
「嫌なら歩いて戻りますか? 全然構いませんけど?」
「…………いや、頼む」
ほらね。
誰も歩きたくないんだよ。
便利な物があると頼るのは日本でも同じ。
車社会になったら、近くでも車で行くようになるでしょ。もしくは自転車で。都会なら電車やバスやタクシー。
そんなもんだって。
30分かけて戻り、昨日回収物を置いた場所に行く。
「昨日の余りですんで、これもお願いしますね」
「はい?! ちょっと! ベルドさん! 貴方がついていながら、何やってんですか!!」
「いや、確かに今日は狩りも採取もしてなかったから……スマン」
どうやらハゲマッチョはベルドさんという名前らしい。
ギルドの職員さんから冷たい目で見られている。
来てもらって良かった。俺に集まるはずの非難の目がベルドさんに集中しているので。
「じゃあ帰りますんで」
「いやいや! 帰るなよ!」
「どうしろと? あっ、もう一回、サルに行かせます?」
「それは止めてくれ!!」
「街に入れても大丈夫ですか?」
「それも止めてくれ!!」
え~。せっかく出したのに。
狩りも採取も回収もダメとなると……。
そうだ! 宣伝させよう!
俺は持ってた漆喰塗った板にベルドさんを書く。
そして空いてるスペースに「似顔絵描きます! 1枚100トル!」と記入。
これを3枚ほど作成して、サルに持たせる。
「これで宣伝させておきますんで」
「似てるな……っていやいや。マジか?!」
「ええ。マジです」
サルには愛嬌を振りまきながら宣伝しろと伝えておく。
消える前にここに戻り、誰かにその板を渡すようにとも。
サルは3チームに別れ、街道2箇所を回るチームと、ここをウロウロするチームに。
頑張ってくれ。
「じゃ、お疲れっしたー」
俺は宿に戻り、チート装備でも作るかな~?
そう考えながら歩いていると、冒険者風な男5人に囲まれた。
山の傾斜に到着した。
そこには俺が渡した布が、枝に結ばれて、斜面に刺さっていた。
どうやらサルは、元々あった穴を利用したようだ。
サルがそこを掘り返している。
少し掘ると、木の枝や葉っぱが出てきた。
最初に物を入れ、その後に穴の表面を木の枝や葉っぱで埋め、そこに土を被せたらしい。
それなら確かに入れた物は汚れないし、掘り返すのも簡単だし、土も少なくて済む。
どうやら俺の想像以上に賢いようだ。
中から出てきたのは、象牙みたいな牙(?)のような物と、何らかの鉱物。どちらも数点。
それだけか。だったら同伴しなくても良かったなぁ。
「回収が済んだなら帰ろうか」
「もう帰るのかよっ!」
受付の人から非難の声が上がる。
「だから狩りも採取もしないと言ったでしょう? 付いてくるって言ったのはそちらですよ?」
「運ばれるとも聞いてなかったぞ!」
「ここまで歩いてくる訳無いでしょう? 遠いじゃないですか」
「冒険者だろうが!」
冒険者なら現場まで歩いて移動しなければならない、という決まりは無いはずだ!
「とにかく、戻りまーす」
「マジか!!」
「嫌なら歩いて戻りますか? 全然構いませんけど?」
「…………いや、頼む」
ほらね。
誰も歩きたくないんだよ。
便利な物があると頼るのは日本でも同じ。
車社会になったら、近くでも車で行くようになるでしょ。もしくは自転車で。都会なら電車やバスやタクシー。
そんなもんだって。
30分かけて戻り、昨日回収物を置いた場所に行く。
「昨日の余りですんで、これもお願いしますね」
「はい?! ちょっと! ベルドさん! 貴方がついていながら、何やってんですか!!」
「いや、確かに今日は狩りも採取もしてなかったから……スマン」
どうやらハゲマッチョはベルドさんという名前らしい。
ギルドの職員さんから冷たい目で見られている。
来てもらって良かった。俺に集まるはずの非難の目がベルドさんに集中しているので。
「じゃあ帰りますんで」
「いやいや! 帰るなよ!」
「どうしろと? あっ、もう一回、サルに行かせます?」
「それは止めてくれ!!」
「街に入れても大丈夫ですか?」
「それも止めてくれ!!」
え~。せっかく出したのに。
狩りも採取も回収もダメとなると……。
そうだ! 宣伝させよう!
俺は持ってた漆喰塗った板にベルドさんを書く。
そして空いてるスペースに「似顔絵描きます! 1枚100トル!」と記入。
これを3枚ほど作成して、サルに持たせる。
「これで宣伝させておきますんで」
「似てるな……っていやいや。マジか?!」
「ええ。マジです」
サルには愛嬌を振りまきながら宣伝しろと伝えておく。
消える前にここに戻り、誰かにその板を渡すようにとも。
サルは3チームに別れ、街道2箇所を回るチームと、ここをウロウロするチームに。
頑張ってくれ。
「じゃ、お疲れっしたー」
俺は宿に戻り、チート装備でも作るかな~?
そう考えながら歩いていると、冒険者風な男5人に囲まれた。
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