異世界で快適な生活するのに自重なんかしてられないだろ?

お子様

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第2章 チートになれたので自重しません

038 警察手帳を見せられても見た事無いので本物か分からないし

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到着した場所は、砦のような石造りの立派な建物。
窓には格子は入っているので、兵士や騎士の駐屯地なのかもしれない。

「入れ」

言われるがままに入室すると、窓も無い部屋だった。テーブルが1つと椅子が1つ。
ドラマで見るような典型的な取調室って感じ。

「座れ。いや、その前に脱げ。そして締まってる物をこの箱に出せ」
「イヤですけど?」
「……は?」

どう考えたってイヤでしょ?
俺の命を守る衣だよ? 脱ぐ訳ないじゃん!
日本の外で全裸になるようなものだよ?! 違うか?

「顔だけなら見せます。身分証も見せるだけなら出します。
 でも、脱ぎませんし、そちらには何も渡しません。信用していないので」
「私は帝都を守る騎士の1人、ガウロ少佐だ! 信用しろ!」
「帝都自体初めてなので、信用しろと言われても。
 それに、ラノベ、いや、物語ではそういう人ほど汚職してるので信用出来ません」
「……お前、不敬罪でぶち込むぞ?」

そう言われてもなぁ。
日本でも同じじゃん。会った事も見た事も無い人が「刑事です」って言ってきて信用する?
警察手帳を見せられても見た事無いので本物か分からないし。

「俺は善良な市民です。信用して下さい」
「信用出来ん」
「今、俺は、貴方と同じ事を言ったんですよ? ほら、信用出来ないって返したじゃないですか。
 俺も同じ考えなんですよ?」
「……チッ。 もういい。顔出して座れ。そして身分証を見せろ」

はい論破! 勝った!
言い争っても無駄と思われただけかもしれないけど。

俺は顔だけ出した。
そして身分証を見せる。手からは離さないよ? 見せるだけ。

「……渡せ」
「没収されたら困るのでイヤです」
「しないと言っても信用しないのだろうな」
「そうです。あっ、貴方の身分証と交換なら応じましょう」
「…………そうやって見せてろ。今書き写す」

少佐も自身の身分証を出すのはイヤだったんだろう。
書き写す事にしたようだ。

書き写しが終了すると、今度は事情聴取が始まった。

「なぜ暴れていた?」
「暴れてた? 違いますよ。襲われたから対処しただけです」
「何で襲われた?」
「さあ? それは襲った人に聞いて下さい」
「何か心当たりがあるだろ?」
「あるとすれば、冒険者ギルドの試験ですかね。
 討伐依頼と採取依頼を出されまして。それらと色々な品物を持って帰ったんですよ。
 そしたら結構な額になるほどの量だったんで。物目当てか金目当てか。運搬方法目当てか」
「運搬方法?」
「動物を10匹召喚して使いました。それと沢山物の入る箱を作りました」
「……意味がわからんのだが」

どうやらこの世界には、召喚魔法や従魔、アイテムボックスのような物は無いっぽい。

「俺は言う事を聞く動物を呼び出せます。それと容量以上入る箱を作れます。
 あっ、軍事利用はさせませんので、先に言っておきますね」
「信じられん……」
「門の付近で査定してるギルドの職員に聞いたら教えてくれますよ。見てたと思うんで」

少佐は人を呼んだ。
どうやら確認に行かせたみたいだ。

「冒険者のようだが、何しに帝都に来た? どこから来た?」
「金を儲けようと思って来ました。田舎の村を出て、最初はピサロの街に。それから帝都に」
「お前が他国の者ではないという証拠は?」
「身分証くらいですかね」
「それ以外は」
「……無いですね。自分の出生を証明しろと言われても。両親も死んでますし」

日本のように戸籍でもあれば良いんだけどね。
まぁその場合、戸籍に無い人間になるので、もっとヤバい事になりそうだけど。

「ここまで話した内容だと、お前は限りなく怪しい存在だ」
「自分でもそう思います。脱がないし、変な事出来るし」
「理解してるならどうにかしろ!!」

理解はしてるけど、どうにかするのは無理ですねぇ。

「とりあえずお前を襲ったという奴らを尋問する。
 その間、お前は、ここに逗留してもらう」
「え~、何もしてないのに留置っておかしくないですか?」
「怪しすぎるんだよ、お前は!!」

まぁ良いや。
宿が駐屯地?兵舎?になるだけだ。

そう考えてたら牢屋に入れられました。
何でだよ!!
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