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086 質問コーナー!
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「質問コーナー!」
「……どうした、急に?」
「あまりにもヒマなので、聞きたい事を質問しようかと」
「そ、そうか。どんな質問だ?」
「ちょっと待って。今、メモ帳出すから」
「書き留めてる程、多いのか?!」
当たり前じゃないか。
折角異世界に居るんだ。ラノベでの疑問点や謎を解明する良い機会だぞ。
利用しないでどうする!
「1つ目の質問! 王族や貴族に美形が多い件。ムカつきます」
「さらっと自分の感情を盛り込むなよ……」
「美形にはこの感情は理解出来ないの! はい、答えて!」
美形には美形じゃない者の気持ちは判らないのです。
「え~とな……王族や貴族は政略結婚が多い。これは判るか?」
「ああ。知ってる」
「それは親同士が決める事もあるが、子供同士で決める事の方が実は多いんだ」
「えっ?! それは恋愛結婚って事?」
美形同士が恋愛結婚?
腹立つわ~。王太子の部屋にGが発生しろ!
「違う違う。相手の能力を認めて、自分の家に相応しいと思った相手に求婚するんだ。
男から言う場合が多いが女から言う場合もある」
「相応しいって? 美形の自分には可愛い貴方が相応しいってか? 喧嘩売ってる?」
「違うってば!
政治的手腕もそうだし、考え方や機転が利くとか。そういう事だよ。
だから実は一般人と結婚する貴族も意外と居るんだぞ」
それは驚きな情報だった。
普通貴族は貴族同士と結婚するんだろ? それがラノベの決まりだ。
「一般人にも頭の良い人は当然居る。
それを認めれば、求婚する。それが家の為になるからな」
「そんなのアリなの?」
「バカと結婚するより100倍良いだろ。
誰もバカを家に入れたいとは思わないからな」
そりゃそうだけど。
散財する女と結婚して家が潰れるとか、ありそうだもんね。
「その辺は理解した。
でもそれで美形が多い理由にはなってないんじゃないか?」
「おいおい。ちょっと考えれば判るだろ?
能力が同じ女性が二人居たとして、普通の容姿の女性と美形の女性。どっちに求婚したい?」
「……」
すご~く納得な返答だ。
勿論美形の方を選ぶに決まっている。
「それを長年繰り返してきているんだ。美形が多い家系に美形が生まれるのは必然じゃないか?
どの貴族もそれを繰り返している現在、美形が多くなるのは当然じゃないか?」
「……そういう仕組みなのか」
「後、王族は政略結婚が多い。特に他国との繋がりの為にな。
他国の血が入ると変わった容姿の子が生まれる事が多い。これを美形とするかどうかは別だが」
あっ、それは判る。
ハーフの子とかクォーターの子とか、美形が多いイメージ。
見慣れていないだけかもしれないけど。
「なんとなく理解出来たよ」
「そりゃ良かった」
「ま、理解出来たとしても、ムカつく事には変わりないんだけどな!」
神様、世の中って不平等ですね。
「じゃあ次の質問です」
「……何問あるんだ?」
「現在の所、23問だけど何か?」
「多いな!」
「そう? 前から聞こうと思ってた事の一部だぞ? 思い出せた分だけで23問だ。
実際はもっと沢山あるんだけどさ」
「……厳選してくれ」
「わがままだなぁ。しょうがない、そうしてあげるよ」
「何で上から目線なのか理解出来ないんだが?」
「気にしないで」
「…………」
厳選か。どれを聞こうかなぁ。
「じゃあ、これ! これを聞きます!
バカな貴族の子供とか居ないの?」
「バカの定義は?」
「えっ? どういう事?」
「勉強が出来ないとか、記憶力が悪いとか、そういう意味のバカで良いのか?」
「ああ、違う違う。無駄に偉そうにするとか、そういう意味のバカ」
「居るぞ」
「やっぱり居るんだ!」
テンプレ通りですね!
で、主人公にケンカ売って返り討ちにあるんだろ?
負けた事で逆恨みして、更に恥を重ねるんだろ? 最後は親と一緒に処分される。
これぞテンプレ! 定番! お約束!
「……何で楽しそうなんだ?」
「期待出来そうな話が聞けると思ってさ」
「いや~、期待はずれになると思うぞ?」
「大丈夫だから。はい、話して!」
「……まぁ、良いけど」
「……どうした、急に?」
「あまりにもヒマなので、聞きたい事を質問しようかと」
「そ、そうか。どんな質問だ?」
「ちょっと待って。今、メモ帳出すから」
「書き留めてる程、多いのか?!」
当たり前じゃないか。
折角異世界に居るんだ。ラノベでの疑問点や謎を解明する良い機会だぞ。
利用しないでどうする!
「1つ目の質問! 王族や貴族に美形が多い件。ムカつきます」
「さらっと自分の感情を盛り込むなよ……」
「美形にはこの感情は理解出来ないの! はい、答えて!」
美形には美形じゃない者の気持ちは判らないのです。
「え~とな……王族や貴族は政略結婚が多い。これは判るか?」
「ああ。知ってる」
「それは親同士が決める事もあるが、子供同士で決める事の方が実は多いんだ」
「えっ?! それは恋愛結婚って事?」
美形同士が恋愛結婚?
腹立つわ~。王太子の部屋にGが発生しろ!
「違う違う。相手の能力を認めて、自分の家に相応しいと思った相手に求婚するんだ。
男から言う場合が多いが女から言う場合もある」
「相応しいって? 美形の自分には可愛い貴方が相応しいってか? 喧嘩売ってる?」
「違うってば!
政治的手腕もそうだし、考え方や機転が利くとか。そういう事だよ。
だから実は一般人と結婚する貴族も意外と居るんだぞ」
それは驚きな情報だった。
普通貴族は貴族同士と結婚するんだろ? それがラノベの決まりだ。
「一般人にも頭の良い人は当然居る。
それを認めれば、求婚する。それが家の為になるからな」
「そんなのアリなの?」
「バカと結婚するより100倍良いだろ。
誰もバカを家に入れたいとは思わないからな」
そりゃそうだけど。
散財する女と結婚して家が潰れるとか、ありそうだもんね。
「その辺は理解した。
でもそれで美形が多い理由にはなってないんじゃないか?」
「おいおい。ちょっと考えれば判るだろ?
能力が同じ女性が二人居たとして、普通の容姿の女性と美形の女性。どっちに求婚したい?」
「……」
すご~く納得な返答だ。
勿論美形の方を選ぶに決まっている。
「それを長年繰り返してきているんだ。美形が多い家系に美形が生まれるのは必然じゃないか?
どの貴族もそれを繰り返している現在、美形が多くなるのは当然じゃないか?」
「……そういう仕組みなのか」
「後、王族は政略結婚が多い。特に他国との繋がりの為にな。
他国の血が入ると変わった容姿の子が生まれる事が多い。これを美形とするかどうかは別だが」
あっ、それは判る。
ハーフの子とかクォーターの子とか、美形が多いイメージ。
見慣れていないだけかもしれないけど。
「なんとなく理解出来たよ」
「そりゃ良かった」
「ま、理解出来たとしても、ムカつく事には変わりないんだけどな!」
神様、世の中って不平等ですね。
「じゃあ次の質問です」
「……何問あるんだ?」
「現在の所、23問だけど何か?」
「多いな!」
「そう? 前から聞こうと思ってた事の一部だぞ? 思い出せた分だけで23問だ。
実際はもっと沢山あるんだけどさ」
「……厳選してくれ」
「わがままだなぁ。しょうがない、そうしてあげるよ」
「何で上から目線なのか理解出来ないんだが?」
「気にしないで」
「…………」
厳選か。どれを聞こうかなぁ。
「じゃあ、これ! これを聞きます!
バカな貴族の子供とか居ないの?」
「バカの定義は?」
「えっ? どういう事?」
「勉強が出来ないとか、記憶力が悪いとか、そういう意味のバカで良いのか?」
「ああ、違う違う。無駄に偉そうにするとか、そういう意味のバカ」
「居るぞ」
「やっぱり居るんだ!」
テンプレ通りですね!
で、主人公にケンカ売って返り討ちにあるんだろ?
負けた事で逆恨みして、更に恥を重ねるんだろ? 最後は親と一緒に処分される。
これぞテンプレ! 定番! お約束!
「……何で楽しそうなんだ?」
「期待出来そうな話が聞けると思ってさ」
「いや~、期待はずれになると思うぞ?」
「大丈夫だから。はい、話して!」
「……まぁ、良いけど」
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