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第一章
3話
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クラシックな旋律が静かに流れる空間は、たった十数分離れていただけなのに、まるで別世界のようにも感じた。
ここは、都内の路地裏にひっそりと佇む執事喫茶『Licht(リヒト)』。
小さな真鍮のベルがついたドアをくぐれば、甘く香ばしい香りとともに、品のある執事たちが「おかえりなさいませ、ご主人様」と微笑みを添えて出迎えてくれる。
深緑のカーテン、温かみのある照明、艶を帯びた木のカウンターに、磨き込まれた銀のトレイ。
女性客だけでなく、スーツ姿の男性や若いカップルの姿もちらほらと見えるこの店は、日常からそっと切り離された“隠れ家”だ。
俺が初めてこの店に足を踏み入れたのは、就職活動で気持ちが煮詰まっていたある日のことだった。
――「仕事探してるなら、ちょうどいい場所がある」
姉にそう言われ、半ば強引に連れてこられたのが始まりだった。
最初はただのヘルプのつもりだった。それが、気づけばもう――二年が過ぎようとしている。
『この子、シキっていうんだけど、今日からここで働かせてくんない?』
姉はそう言って、まるでものを渡すみたいに俺を差し出した。
突然のことにぽかんとする俺をよそに、店の奥から顔を出した男性があっさり頷いた。
『接客業したことある?まぁ、なくてもオーナーからの推薦なら断れないな』
その口ぶりは淡々としていたけれど、どこか面白がっているような、いたずらっぽい笑みを浮かべていたのが今でも印象に残っている。
さらに姉が「こいつ、うちの弟だから。絶対辞めさせないし、よろしく~」と手を振れば、話はあれよあれよと進んでいった。
「じゃあ今日から」と制服のサイズを測られ――気がつけば、ここで働くことが“決定事項”になっていた。
正直、あのオタク気質の姉が執事喫茶を運営してるだなんて、死んでも思わなかった。
後から聞いてみると、「原石を発掘して、マネージメントしてみたかった」とのことだった。
確かに、ここで働いている執事たちはみんな顔が整っている。……納得しかなかった。
姉は死ぬほど面食いだったから、合法的にイケメンたちに囲まれたかったんだろう。
……まあ、俺もその血を継いでるので、顔のいい男は嫌いじゃない。
だからこそ、ここに入った当初は人見知り全開だった。まぁ、今でも人見知りは治ってないが。顔面偏差値の高すぎる職場なんて、最初は気後れして当然だった。
そんな始まりだったが、今では週に4日ほどこの空間で“執事”としての顔を作ることが日常になっている。
もちろん接客中は徹底して敬語だし、やわらかく微笑むということを意識している。
あの姉からも「お前はその口の悪さを直せば彼女ができるのに残念だ。」と呆れられていたので、できるだけ素を出さないようにこころがけていた。
「戻りました」
カウンター裏に戻って声をかけると、同僚がすかさず手を振ってくる。
「シキくんお疲れ様~!ちょっとこっち変わって~!!」
「了解です」
手際よくポジションを交代し、慣れた動作でおしぼりを用意しながら、店内の空気に意識を馴染ませていく。
照明の落ち着いた店内、カップの音、クラシックの旋律――全部が、“執事”としての俺を支えてくれる。
(……あとちょっと、頑張るか)
心の中でひと息ついた、そのときだった。
――チリン。
控えめながら、確かに耳に届いたキャスト呼び出し用のベル。
それが設置されているのは、店の奥まった位置にある、静かなテーブル席の一角だけ。
顔を上げた俺の代わりに、近くにいたキャストが「行きますねー」と軽く合図して足を向けた。
俺はそのままカウンター周りを整えながら、なんとなくその方向を気にしていた。
数分後――さっきのキャストが戻ってきて、にやけた顔で声をかけてきた。
「シキくん、イオリさん帰るって。せっかくなら最後にもっかい顔見せてあげなよ」
そう言って、伝票と決済端末を俺の前に差し出す。
口元には、明らかに意味ありげな笑み。
「……俺?」
「うん、お願いね」
軽くウィンクしてその場を離れる同僚に、俺は小さく舌打ちしそうになるのをこらえた。無言のまま、渡されたものに視線を落とす。……はぁ、とひと息つき、表情を整えるように口元に手をやった。
「……行ってきます」
淡々と呟いて、奥のテーブル席へと足を向ける。
椅子に座ったまま スマホをいじっていたイオリがこちらに気づき、顔を上げる。
そして、一拍遅れて――ぱあっと花が咲くみたいに、嬉しそうに笑った。
「……えっ、シキ様!?」
思いのほか驚いたように目を見開いて、それから、まるで何かを噛みしめるように声を落とす。
「わざわざ来てくれたんですか?嬉しい……もう一回、お顔が見られるなんて思ってなかったです」
まっすぐ向けられる笑顔に、心なしか俺の声も少しだけ柔らかくなる。
「別に。交代させられただけ」
テーブルの前で膝を折りながら、わざと素っ気なく返して伝票を差し出す。
イオリはそれにも全く動じず、むしろその俺の態度にすら嬉しそうに笑って、伝票に書かれた数字に視線を向けスマホを取り出す。
「タッチでお願いします」
「かしこまりました」
そう応えて決済端末に金額を打ち込むと、イオリがふと口を開いた。
「それでも俺は嬉しいです。オーダー取ってもらったあと、ホールで見かけなかったから……」
ほんの少しだけ、言葉を切ったのが気になり、『カードをどうぞ』と表示された決済端末から目を離し、思わずイオリを見上げる。視線がバチッと合い、それが合図だとでもいうように微笑みつつも結ばれていた唇が開かれた。
「俺、本当にシキ様のこと、大好きだから。こうやって帰る時までシキ様とお話しできて、今日はいつもよりも特別な日になりました」
まっすぐ向けられるその言葉と笑顔に何かを奪われたように、俺はその場から動けなくなってしまう。
窓から差し込む陽の光が、彼の金髪を白銀にも似た色に照らしていた。心外にも綺麗だと、思ってしまった。
その笑顔は、いつもより少しだけ柔らかくて。本当に俺だけに向けられてるように見え、胸の奥がじわりと熱を帯びていく。
(……なんなんだ、こいつ)
不意に自分の顔が熱を帯びていくのを感じてしまう。勝手に動揺してる自分が馬鹿みたいで悔しい。
ここで働いてイケメンには慣れたはずなのに、面と向かって口にされた”好き”という言葉が脳内で反芻される度に鼓動をいつもよりも大きく感じる。
何度も言われて慣れているはずの言葉が、今日に限ってどうしてこんなに刺さってしまったのか自分でもわからない。心臓がうるさい。
「……ああ」
硬直していた俺が絞り出せたのはそんな一言だけだった。目を逸らせないまま、言葉にもなっていない声をぽつりと落とすと、イオリは目を何度か瞬かせて笑みを浮かべる。
その顔を見て笑顔にも段階があるんだなと冷静に思ってしまった。
「今日は本当に、特別な日ですね。シキ様が真っ直ぐ俺の方を見てくれてるなんて、ね?」
その言葉に、一瞬、何かを見透かされたような気がして、指先がわずかに震えた。
ピーッと鳴った小さな電子音に、俺は慌ててイオリから視線を逸らし、手元の端末へ意識を戻す。気づけばイオリは、もうスマホをかざしていて、端末には決済完了の画面が表示されていた。
「ありがとうございます。……じゃあ、俺、そろそろ行きますね」
立ち上がったイオリは、椅子を丁寧に戻しながら、最後にゆっくりとこちらへ振り返った。
「また来ます。その時も今日みたいに俺のこと、ちゃんと見てくれたら嬉しいです」
変わらぬ笑顔を浮かべたまま、彼は背を向け、出入口へと歩き出す。
それに気づいた他のキャストが、いつも通りの声で声をかけた。
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
それに気づいた他のキャストが「いってらっしゃいませ、ご主人様」といつも通りの声をかける。
その声に続いて、ドアベルが控えめに鳴った。
けれど、その音は妙に長く、胸の奥に引っかかって離れなかった。
本来なら、会計を担当したキャストが扉の外までお見送りをするのが決まりだ。
けれど、今日はどうしても体が動かなかった。
決済を終えた端末を手にしたまま、ただその場に立ち尽くしていた。
さっきまで目の前にいた男の言葉も、視線も、微笑みも。
どれもこれも、なぜかいつもよりずっと、静かに胸の奥に残っていた。
(……何やってんだ、俺)
誰にも聞こえないように、低くぼそりと呟く。
ため息を吐き、軽くまばたきをして、気持ちを切り替えるように姿勢を正す。
そして――何事もなかったように、いつもの俺を装って、カウンターへと戻っていった。
ここは、都内の路地裏にひっそりと佇む執事喫茶『Licht(リヒト)』。
小さな真鍮のベルがついたドアをくぐれば、甘く香ばしい香りとともに、品のある執事たちが「おかえりなさいませ、ご主人様」と微笑みを添えて出迎えてくれる。
深緑のカーテン、温かみのある照明、艶を帯びた木のカウンターに、磨き込まれた銀のトレイ。
女性客だけでなく、スーツ姿の男性や若いカップルの姿もちらほらと見えるこの店は、日常からそっと切り離された“隠れ家”だ。
俺が初めてこの店に足を踏み入れたのは、就職活動で気持ちが煮詰まっていたある日のことだった。
――「仕事探してるなら、ちょうどいい場所がある」
姉にそう言われ、半ば強引に連れてこられたのが始まりだった。
最初はただのヘルプのつもりだった。それが、気づけばもう――二年が過ぎようとしている。
『この子、シキっていうんだけど、今日からここで働かせてくんない?』
姉はそう言って、まるでものを渡すみたいに俺を差し出した。
突然のことにぽかんとする俺をよそに、店の奥から顔を出した男性があっさり頷いた。
『接客業したことある?まぁ、なくてもオーナーからの推薦なら断れないな』
その口ぶりは淡々としていたけれど、どこか面白がっているような、いたずらっぽい笑みを浮かべていたのが今でも印象に残っている。
さらに姉が「こいつ、うちの弟だから。絶対辞めさせないし、よろしく~」と手を振れば、話はあれよあれよと進んでいった。
「じゃあ今日から」と制服のサイズを測られ――気がつけば、ここで働くことが“決定事項”になっていた。
正直、あのオタク気質の姉が執事喫茶を運営してるだなんて、死んでも思わなかった。
後から聞いてみると、「原石を発掘して、マネージメントしてみたかった」とのことだった。
確かに、ここで働いている執事たちはみんな顔が整っている。……納得しかなかった。
姉は死ぬほど面食いだったから、合法的にイケメンたちに囲まれたかったんだろう。
……まあ、俺もその血を継いでるので、顔のいい男は嫌いじゃない。
だからこそ、ここに入った当初は人見知り全開だった。まぁ、今でも人見知りは治ってないが。顔面偏差値の高すぎる職場なんて、最初は気後れして当然だった。
そんな始まりだったが、今では週に4日ほどこの空間で“執事”としての顔を作ることが日常になっている。
もちろん接客中は徹底して敬語だし、やわらかく微笑むということを意識している。
あの姉からも「お前はその口の悪さを直せば彼女ができるのに残念だ。」と呆れられていたので、できるだけ素を出さないようにこころがけていた。
「戻りました」
カウンター裏に戻って声をかけると、同僚がすかさず手を振ってくる。
「シキくんお疲れ様~!ちょっとこっち変わって~!!」
「了解です」
手際よくポジションを交代し、慣れた動作でおしぼりを用意しながら、店内の空気に意識を馴染ませていく。
照明の落ち着いた店内、カップの音、クラシックの旋律――全部が、“執事”としての俺を支えてくれる。
(……あとちょっと、頑張るか)
心の中でひと息ついた、そのときだった。
――チリン。
控えめながら、確かに耳に届いたキャスト呼び出し用のベル。
それが設置されているのは、店の奥まった位置にある、静かなテーブル席の一角だけ。
顔を上げた俺の代わりに、近くにいたキャストが「行きますねー」と軽く合図して足を向けた。
俺はそのままカウンター周りを整えながら、なんとなくその方向を気にしていた。
数分後――さっきのキャストが戻ってきて、にやけた顔で声をかけてきた。
「シキくん、イオリさん帰るって。せっかくなら最後にもっかい顔見せてあげなよ」
そう言って、伝票と決済端末を俺の前に差し出す。
口元には、明らかに意味ありげな笑み。
「……俺?」
「うん、お願いね」
軽くウィンクしてその場を離れる同僚に、俺は小さく舌打ちしそうになるのをこらえた。無言のまま、渡されたものに視線を落とす。……はぁ、とひと息つき、表情を整えるように口元に手をやった。
「……行ってきます」
淡々と呟いて、奥のテーブル席へと足を向ける。
椅子に座ったまま スマホをいじっていたイオリがこちらに気づき、顔を上げる。
そして、一拍遅れて――ぱあっと花が咲くみたいに、嬉しそうに笑った。
「……えっ、シキ様!?」
思いのほか驚いたように目を見開いて、それから、まるで何かを噛みしめるように声を落とす。
「わざわざ来てくれたんですか?嬉しい……もう一回、お顔が見られるなんて思ってなかったです」
まっすぐ向けられる笑顔に、心なしか俺の声も少しだけ柔らかくなる。
「別に。交代させられただけ」
テーブルの前で膝を折りながら、わざと素っ気なく返して伝票を差し出す。
イオリはそれにも全く動じず、むしろその俺の態度にすら嬉しそうに笑って、伝票に書かれた数字に視線を向けスマホを取り出す。
「タッチでお願いします」
「かしこまりました」
そう応えて決済端末に金額を打ち込むと、イオリがふと口を開いた。
「それでも俺は嬉しいです。オーダー取ってもらったあと、ホールで見かけなかったから……」
ほんの少しだけ、言葉を切ったのが気になり、『カードをどうぞ』と表示された決済端末から目を離し、思わずイオリを見上げる。視線がバチッと合い、それが合図だとでもいうように微笑みつつも結ばれていた唇が開かれた。
「俺、本当にシキ様のこと、大好きだから。こうやって帰る時までシキ様とお話しできて、今日はいつもよりも特別な日になりました」
まっすぐ向けられるその言葉と笑顔に何かを奪われたように、俺はその場から動けなくなってしまう。
窓から差し込む陽の光が、彼の金髪を白銀にも似た色に照らしていた。心外にも綺麗だと、思ってしまった。
その笑顔は、いつもより少しだけ柔らかくて。本当に俺だけに向けられてるように見え、胸の奥がじわりと熱を帯びていく。
(……なんなんだ、こいつ)
不意に自分の顔が熱を帯びていくのを感じてしまう。勝手に動揺してる自分が馬鹿みたいで悔しい。
ここで働いてイケメンには慣れたはずなのに、面と向かって口にされた”好き”という言葉が脳内で反芻される度に鼓動をいつもよりも大きく感じる。
何度も言われて慣れているはずの言葉が、今日に限ってどうしてこんなに刺さってしまったのか自分でもわからない。心臓がうるさい。
「……ああ」
硬直していた俺が絞り出せたのはそんな一言だけだった。目を逸らせないまま、言葉にもなっていない声をぽつりと落とすと、イオリは目を何度か瞬かせて笑みを浮かべる。
その顔を見て笑顔にも段階があるんだなと冷静に思ってしまった。
「今日は本当に、特別な日ですね。シキ様が真っ直ぐ俺の方を見てくれてるなんて、ね?」
その言葉に、一瞬、何かを見透かされたような気がして、指先がわずかに震えた。
ピーッと鳴った小さな電子音に、俺は慌ててイオリから視線を逸らし、手元の端末へ意識を戻す。気づけばイオリは、もうスマホをかざしていて、端末には決済完了の画面が表示されていた。
「ありがとうございます。……じゃあ、俺、そろそろ行きますね」
立ち上がったイオリは、椅子を丁寧に戻しながら、最後にゆっくりとこちらへ振り返った。
「また来ます。その時も今日みたいに俺のこと、ちゃんと見てくれたら嬉しいです」
変わらぬ笑顔を浮かべたまま、彼は背を向け、出入口へと歩き出す。
それに気づいた他のキャストが、いつも通りの声で声をかけた。
「いってらっしゃいませ、ご主人様」
それに気づいた他のキャストが「いってらっしゃいませ、ご主人様」といつも通りの声をかける。
その声に続いて、ドアベルが控えめに鳴った。
けれど、その音は妙に長く、胸の奥に引っかかって離れなかった。
本来なら、会計を担当したキャストが扉の外までお見送りをするのが決まりだ。
けれど、今日はどうしても体が動かなかった。
決済を終えた端末を手にしたまま、ただその場に立ち尽くしていた。
さっきまで目の前にいた男の言葉も、視線も、微笑みも。
どれもこれも、なぜかいつもよりずっと、静かに胸の奥に残っていた。
(……何やってんだ、俺)
誰にも聞こえないように、低くぼそりと呟く。
ため息を吐き、軽くまばたきをして、気持ちを切り替えるように姿勢を正す。
そして――何事もなかったように、いつもの俺を装って、カウンターへと戻っていった。
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