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第2章
第14話:魔術を覚えよう! いざ勝負!
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「わっ」
頭上から緑色の液体が落ちてきた。
ぎりぎり避けることが出来たが、落ちた地面は薄っすらと溶けていった。
「……!?」
虫の大きな口にある牙からポタポタと垂れていた。
あれに当たったら俺もあの地面と同じようになってしまうのか。
「……」
ごくんと生唾を飲み込む。
怖い、この戦いは文字通り生死をかけているのだ。
リリーが危険だと思った時は助けてくれると言っていたが、彼女の言う『危険』が一体どこからなのかは分からない。
そして俺は虫にダメージを与える術を見つけられないでいた。
「逃げてばかりじゃ駄目だ! 魔術を使うんだ!」
「……」
魔術を使えと言われても……。
前に勝手に身体が動いて偶然魔術を発動させた事はあるが、自分の意志で発動させた事は一回も無いのだ。
前回は一体どうやってやったっけ?
いきなり身体が熱くなったのだ。
そうしたら身体が勝手に動き出して、俺の手が放電し始めたのだ。
どうやってやったのかは全く分からない、欠片も分からない、ちっとも分らない!
虫はそんな俺にも少しも容赦は無かった。
羽をせわしく動かして上空に飛んだかと思ったら口から液を吐き出す。
俺はそれをぎりぎりで避けるのが精一杯だ。
「うわぁっ!」
と思った矢先、足元に違和感を感じた。
見るとべちゃっと何かが付着していた。
ガムのような物が靴の下に踏まれていた。
「くそっ!」
足を剥がそうとするがうまく剥がれない。
やばいやばいやばいやばいやばい……。
刹那、ピトと俺の背中に何かが付着した。
見るとそこには、
「ひっ……」
大きくて長い、少しぬめっとしている棒があった。
俺の背中から糸を引きながら少しずつ這って行っている。
「っ!?」
気持ち悪すぎる!
足は取れないし、背中はぬめぬめしているし最悪だ!
しかも何だこの匂いは。
背中にから凄い変な匂いがする。
ピト。
次は正面のお腹に。
棒を目で辿っていくと、そこは虫の腰当たり、というか下半身……?
え、嫌な予感するんだけど。
下半身から延びる複数の長くてぬめっとしている棒、さらには変な匂いもする……。
「……え」
俺は蟲姦触手プレイには全く興味はないんだが?
「……ちょっと」
身体に触手のような物が巻き付いてくる。
背中からお腹から。
気持ちの悪い体温を持ったぬめっとした液体に俺は吐き気を覚える。
「……ぉえ」
涙目で二人の観客の方を見る。
正直もう助けてほしい。
「いやぁ、最高の眺めだ! サキュバスが触手に……。嗚呼、なんてエロい!」
そこには変態がいた。
意味の分からない事を天に向かって叫んでいた。
ていうかあいつ、これが見たいが為に虫に変身させたんじゃないか?
え、最悪なんだけど。
人を何だと思ってるんだよ、悪魔だけど。
「うっ」
下腹部に嫌な感触を感じた。
さっきよりも直接感じるこの気持ち悪さ。
下を見るとそこから肌色が覗いていた。
服が溶けている、のか……?
我ながらすべすべで柔らかそうな肌だ。
もう少し溶けるとセクシーなおへそが見えてしまう。
って、それどころじゃないだろ!
「んーっ!」
とりあえすこの触手を振りほどきたい。
前から後ろから絡みつかれてはもうたまったもんじゃない。
「ひゃっ!?」
翼に触手が絡みついた。
なんだ、すごく敏感になっている。
俺は変な声を出して顔が熱くなるのを感じた。
「いい声だねぇ! いいぞ! いいぞ!」
リリー、あの変態の事殴ってくれないかな、マジで。
リリーは黙って真剣な表情で見ているというのに、この変態ときたら!
ぬちゃぬちゃと、エロ漫画の擬音のような音がしている。
翼を触手で撫でられると背筋がぞわっとしてしまう。
服はもう全部溶けかけている。
背中ではもろに触手を感じ、前側は服の下のセクシーブラジャーが少しずつ溶けている。
男の時は裸になっても羞恥心なんて感じなかったのに、今は凄く恥ずかしい。
顔が熱くなって、身体が震える。
特にブラの中身をあの変態だけには見せたくなかった。
「くっ……」
触手は滑るし、汚いし、臭いし!
「うわぁぁぁぁああああああ!」
身体を適当にばたばた動かす。
もう暴れるしかない。
万が一ブラが溶けても良いように、変態には背中を向ける。
「あぁ、綺麗な背中だ……」
「ちっ」
こんなに自然に舌打ちが出たのも初めてだ。
「うぅ……」
この時俺はあることに気が付いた。
背中に触手とは別の物が当たった。
ぴこぴこと何かが当たっている。
今回はぬめぬめもしていない。
「あっ……」
尻尾だ、俺にはまだ尻尾がある……!
これは賭けてみる価値はあるかもしれない。
頭上から緑色の液体が落ちてきた。
ぎりぎり避けることが出来たが、落ちた地面は薄っすらと溶けていった。
「……!?」
虫の大きな口にある牙からポタポタと垂れていた。
あれに当たったら俺もあの地面と同じようになってしまうのか。
「……」
ごくんと生唾を飲み込む。
怖い、この戦いは文字通り生死をかけているのだ。
リリーが危険だと思った時は助けてくれると言っていたが、彼女の言う『危険』が一体どこからなのかは分からない。
そして俺は虫にダメージを与える術を見つけられないでいた。
「逃げてばかりじゃ駄目だ! 魔術を使うんだ!」
「……」
魔術を使えと言われても……。
前に勝手に身体が動いて偶然魔術を発動させた事はあるが、自分の意志で発動させた事は一回も無いのだ。
前回は一体どうやってやったっけ?
いきなり身体が熱くなったのだ。
そうしたら身体が勝手に動き出して、俺の手が放電し始めたのだ。
どうやってやったのかは全く分からない、欠片も分からない、ちっとも分らない!
虫はそんな俺にも少しも容赦は無かった。
羽をせわしく動かして上空に飛んだかと思ったら口から液を吐き出す。
俺はそれをぎりぎりで避けるのが精一杯だ。
「うわぁっ!」
と思った矢先、足元に違和感を感じた。
見るとべちゃっと何かが付着していた。
ガムのような物が靴の下に踏まれていた。
「くそっ!」
足を剥がそうとするがうまく剥がれない。
やばいやばいやばいやばいやばい……。
刹那、ピトと俺の背中に何かが付着した。
見るとそこには、
「ひっ……」
大きくて長い、少しぬめっとしている棒があった。
俺の背中から糸を引きながら少しずつ這って行っている。
「っ!?」
気持ち悪すぎる!
足は取れないし、背中はぬめぬめしているし最悪だ!
しかも何だこの匂いは。
背中にから凄い変な匂いがする。
ピト。
次は正面のお腹に。
棒を目で辿っていくと、そこは虫の腰当たり、というか下半身……?
え、嫌な予感するんだけど。
下半身から延びる複数の長くてぬめっとしている棒、さらには変な匂いもする……。
「……え」
俺は蟲姦触手プレイには全く興味はないんだが?
「……ちょっと」
身体に触手のような物が巻き付いてくる。
背中からお腹から。
気持ちの悪い体温を持ったぬめっとした液体に俺は吐き気を覚える。
「……ぉえ」
涙目で二人の観客の方を見る。
正直もう助けてほしい。
「いやぁ、最高の眺めだ! サキュバスが触手に……。嗚呼、なんてエロい!」
そこには変態がいた。
意味の分からない事を天に向かって叫んでいた。
ていうかあいつ、これが見たいが為に虫に変身させたんじゃないか?
え、最悪なんだけど。
人を何だと思ってるんだよ、悪魔だけど。
「うっ」
下腹部に嫌な感触を感じた。
さっきよりも直接感じるこの気持ち悪さ。
下を見るとそこから肌色が覗いていた。
服が溶けている、のか……?
我ながらすべすべで柔らかそうな肌だ。
もう少し溶けるとセクシーなおへそが見えてしまう。
って、それどころじゃないだろ!
「んーっ!」
とりあえすこの触手を振りほどきたい。
前から後ろから絡みつかれてはもうたまったもんじゃない。
「ひゃっ!?」
翼に触手が絡みついた。
なんだ、すごく敏感になっている。
俺は変な声を出して顔が熱くなるのを感じた。
「いい声だねぇ! いいぞ! いいぞ!」
リリー、あの変態の事殴ってくれないかな、マジで。
リリーは黙って真剣な表情で見ているというのに、この変態ときたら!
ぬちゃぬちゃと、エロ漫画の擬音のような音がしている。
翼を触手で撫でられると背筋がぞわっとしてしまう。
服はもう全部溶けかけている。
背中ではもろに触手を感じ、前側は服の下のセクシーブラジャーが少しずつ溶けている。
男の時は裸になっても羞恥心なんて感じなかったのに、今は凄く恥ずかしい。
顔が熱くなって、身体が震える。
特にブラの中身をあの変態だけには見せたくなかった。
「くっ……」
触手は滑るし、汚いし、臭いし!
「うわぁぁぁぁああああああ!」
身体を適当にばたばた動かす。
もう暴れるしかない。
万が一ブラが溶けても良いように、変態には背中を向ける。
「あぁ、綺麗な背中だ……」
「ちっ」
こんなに自然に舌打ちが出たのも初めてだ。
「うぅ……」
この時俺はあることに気が付いた。
背中に触手とは別の物が当たった。
ぴこぴこと何かが当たっている。
今回はぬめぬめもしていない。
「あっ……」
尻尾だ、俺にはまだ尻尾がある……!
これは賭けてみる価値はあるかもしれない。
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