君を必ず

みみかき

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二つの世界

Side-After

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 目を覚ました私はゆっくりと体を起こした。朝日を拝むには早すぎる時間だった。

 私の横には、すぅすぅと寝息をたててまだ寝ている妻がいた。

 先ほど見た夢は、鮮明に私の記憶に残っている。いや、あれは本当に夢ではなかったのかもしれない。

 別の世界の私。大切な存在を失ってしまった世界の私。
 その悲しみの深さは、同じ「私」という存在である私であっても想像することは難しい。

 私が別の世界の私にしてあげれることは何もない。もう二度とお互いが干渉しあうこともない。

 だが、ひとつだけ、たったひとつだけ今の私ができることがあるとするならば、カナと子供たちを幸せにし続けること。

 別の世界の私と約束したこのことを未来永劫守り続けること。

 それが別の世界の私にしてあげることだと思う。

「この先もずっと幸せにし続けるよ」

 小さな声でつぶやいた私は妻をそっと抱きしめ、もう一度眠りへついた。
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