もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
72 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

ダンジョンに向けて準備

しおりを挟む
「お宝と言えば、ダンジョン内まれに宝箱が出現するそうでして。
そこには本当にお宝も入ってれば、ガラクタもあるそうで。
収納機能を兼ね備えた指輪やペンダントなどの装飾品が発見されてまして、もし、見つけたらお売り下されば高く買い取ります!!」
オロシさんを押し退けてタチバナさんがぐぐぐっと僕に顔を寄せてくる。

おや、精霊王様に貰ったペンダントがごまかせるかも?

ばぁちゃんがヒョイっとタチバナさんの首根っこを掴んで
「ユズリハから言質を取ろうとするんじゃないよ。
まぁ、そんな良いもん見つけたら、アタシとユズリハ分を確保した上で、さらに取れたら売ってやるよ。
ユズリハが逃げ切れそうな事はわかったし、攻撃力はアタシがいる。ユズリハの魔力切れだけ注意すれば行けそうかねぇ。
とりあえず1回入ってみよう。1日行けるとこまで行って、1泊して帰る。もっと行きたいか、深いところまで行くか、それには何が必要か考えて準備しようか。
よし、タチバナ、世話になったね!今日1泊して、明日獣人の街へ出発するよ」

「即決ですなぁ。
獣人の街に着きましたら、是非ともセンバダンジョン支店にお寄りくださいませ!そこでまた宿の手配などさせて頂きますよ!ダンジョンの戦利品もいくらでもお持ち込みください!あ、あとポーションも」

タチバナさんがばぁちゃんにぐいぐい迫る。

「ああ、もちろんさ、頼りにさせてもらうよ。オロシも世話になったね!
そいと決まればユズリハ、食料を買いに行こうか!」

「うわ、自分、3回契約でしたが1回しか見てないっす!」

オロシさんの視線がタチバナさんとばぁちゃんを往復してる。

「ああ、じゃぁ、これから時間は取れるかい?ユズリハにナイフと、ちょっとした防具や靴、装備品を見繕ってくれ。それでチャラにしよう。足りなければ出すよ」
「うちでご用立てしても?」
「もちろんさ」
「では、オロシ!ユズリハぼっちゃん確保して!さぁさぁ参りましょう!
ブルーメ様はお茶でも飲んでお待ちになりますか?」
「アタシもふらふら店を見させてもらうよ」
「了解です。カヤをお付けしますか?」
「いらないよ」
ばぁちゃんが、行っといで~と、手を振る中、僕はオロシさんにだっこされて、タチバナさん先導のもと、店に入っていく。

握りやすいナイフ2本と、それを腰に装備して、胸当てを調整してもらって、重くないけど丈夫な靴を履いて、リュックを背負う。
おおーー、全部僕専用だ!!

「小さな探索者の出来上がりですな!ユズリハぼっちゃん、カッコいいですよ!」
「たんさくしゃ?」
「ええ、ダンジョンに入る者達をそう呼びます。良いですか、ブルーメ様の指示にしたがって、無理をせず、無事にお店に報告に来てくださいね!」
「うん!」
「この格好でダンジョン支店まで行って、不都合な事があったら報告してください。調整を致しますから。ダンジョンに入る前にぼっちゃんの装備を自分のものに致しましょうね。
さぁ、ブルーメ様にお披露目に参りましょう!」
「うん!」
タチバナさんにわしわしと頭を撫でられ、ばぁちゃんを探しに行く。

「かえで!ばぁちゃんどこ!」「にゃ!」

広い店内、ばぁちゃんがいる所までかえでに案内してもらう。

何の迷いもなく走り出す僕にタチバナさんが「ぼっちゃん!」と慌てて呼び掛けるけど、かえでについていけば間違いないもの。
「ばぁちゃんこっちだよ!」
今度は僕が案内してあげようね!

ばぁちゃんは食料品を見ていた。

「ばぁちゃん!!」

ばぁちゃんが僕に振り向くと、にっこり笑って出迎えてくれた。

「おおーー!!カッコ良くしてもらっらじゃないか!一丁前の冒険者の出来上がりだね!」
「たんさくしゃ、って言うんだって!」
「タンサクシャ?ああ、探索、探索者ね。ここではそう言うのか。あ、ユズリハ、いいリュック背負ってるじゃないか。ベーコンの塊、入れな。
タチバナ!このベーコンの塊、1つユズリハのリュックに足しとくれ!足りないだろう?いくらだい?」

後ろから着いてきたタチバナさん
「ユズリハぼっちゃん、本当にブルーメ様まで一直線でしたね。
ってかブルーメ様、このベーコンの塊入れたらぼっちゃんのリュック、他にほぼ入りませんよ?!」

「あとは毛布を上に括りつけりゃ、ユズリハの荷物はそれでいいよ。ベーコンの負荷もかかって体力作りになるだろう」
あっけらかんとばぁちゃんが言う。

「ま、まぁ、ブルーメ様がそうおっしゃるなら?」
「いや、ベーコンの匂いさせながら森を歩くって?!」
納得してないけど仕方ない、というタチバナさんと、ビックリしてるオロシさん。

「ああ?なら、風の魔法の制御練習に調度いいじゃないか」
ばぁちゃんがなんて事はない、みたいに言うけどさぁ、ええ?歩きながらかえでの相手するの?変なものまた拾ってくるかもよ?

「けっこうスパルタだった?!」
さらにビックリするオロシさん。


大変なのは魔力制御じゃなくて、かえでの制御なんだけどね!!
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話

あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。

凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」 「それは良いですわね、勇者様!」 勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。 隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。 毎日の暴行。 さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。 最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。 今までの行いを、後悔させてあげる--

誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。 しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。 そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。 ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。 その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。

処理中です...