もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

第一獣人発見!ってか、向こうから来た!

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翌日、僕は買って貰ったばかりの装備品に身を包み、意気揚々と宿を出発。

したけれど。

今までリュックなんて背負って歩かなかったから、ベーコン重い。

「ばぁちゃん、リュック背負った背中の汗が気持ち悪い」
僕は早々に音を上げた。

「本来なら、旅の人間はもっと荷物を持って歩くんだよ。これも体力作りだと思って頑張りな。珍しくアタシも背負ってるんだ。獣人の街まで普通なら2日。ダンジョンで収納を手に入れたっていう建前を得るまで我慢しな」
ばぁちゃんは、ズルをさせてくれなかった。


ドワーフの街から獣人の街まで街道は出来上がっていたが、時々脇に反れて薬草を摘んでいく。

「多分、獣人の街じゃポーションの需要が高まってるんだ、街に近くなるにつれ、ほぼ取りつくされてるだろう。先に採取しておいて、薬草は収納に入れておきな。街に入ってから作ろう」

薬草を摘みながら歩くこと3日目。
街道を反れた森の中薬草を摘んでたら「肉のニオイ!!兄ちゃんこっち!!」と声がしたら

「にっくーーーー!!!」

ナニかが飛び掛かってきたと思ったら、目の前に土壁が出来てドンと、それにぶつかった音がした。

僕の隣にいたムクを抱き締める。ムク、ありがとう。

壁の脇から顔を出してみると、顔面を赤くした茶色?灰色?おかっぱ頭の上にこれまた茶色?の三角お耳がへにょんと垂れた僕と同じくらいの子供がしりもちをついていたけど、僕が顔をのぞかせたら

「肉のニオイ!!」
と目をキラキラ、口からちょっとよだれが垂れて、立ち上がって来そうだった所に

ゴン!!
「やっぱ人が居るじゃんか!人の肉、強奪したら捕まるんだよ!!」
同じように灰色の短髪と三角お耳がピンっと立った僕より大きな少年が、よだれの子供にゲンコツを落としてこっちを見て

「驚かせてすまない。もしかしてアンタ達旅の人?この壁は魔法なのかな?肉、持ってたりする?」
申し訳なさそうに聞いてくる。

「ベーコンを持ってたりするけど…」
僕も顔だけ壁から出して答えた瞬間

ギュルルゴギュルルルルー…

2人のお腹が盛大に鳴った。

「「「………」」」

3秒ほど、おもいっきり顔を見つめ会ってしまったら、

「なんだい、腹減らした子供ってか?」
ばぁちゃんが登場した。


「アンタ達、鳥とかは捌けるのかい?」
ばぁちゃんが聞くと「「ハイ!!」」元気良く答える2人。

「じゃ、ちょっと待ってな。松雪!鳥かウサギを頼むよ。栗之助は香草を頼めるかい?」
「「わん!!」」
松雪と栗之助はあっという間に森の奥へ駆けて行く。

「さぁて、タダで飯を食わせる訳にゃいかないねぇ。
アンタ達にはユズリハの魔法の実験台になってもらうよ!!」
ばぁちゃんがニヤっと悪い顔で、威圧感たっぷりに2人を見る。

「ヒィッ!!」「おおおおおおお、俺が実験に付き合う、だ、だだだから、妹は見逃してくれ!!」

「「妹?!」」
ばぁちゃんと一緒に驚いてしまった。

よくよく見たら、ガリガリに痩せた2人はなかなかに小汚い。うおおおーー!しっぽ、しっぽがあるよ!!

「少年2人だと思っちまってたよ。まぁ、じゃ兄貴の方から行こうか。
ユズリハ、侘助と一緒にこの子の顔より下を水球でくるむんだ「こう?」「ワン」
紅葉!その水を少し温かくしてやんな。熱すぎちゃダメだよ!「わんわん♪」
侘助、水球の中に水流を作るんだよ、そんでこの子の体を洗うんだ。そうそう、ユズリハのイメージが良いね!ジェットバスじゃないか!」
僕達が一生懸命イメージしてる間、少年はふわーっとした顔になってきた。

「よしよし、綺麗になってきたね、次は頭だ。顔は覆わず頭だけ、髪の毛と頭皮を同じように水流で洗う!」
と思ったら

「耳の中に水ぅーーー!!」
ブルブルブルブルっと少年が身体を震わせる。
ああ、わびすけ達が水滴を飛ばすあの犬のブルブルと一緒のやつだ!

「ああ、すまん、耳はダメか。いや、アンタ達どうやって頭洗うんだい?」
「下を向いて、頭から水をかけるんだ」
「じゃ、かけるか。侘助、やってみよう。ああ、ユズリハのイメージはシャワーか。うん、節水節水。おい、少年、自分でゴシゴシ擦りな!
ムクは地面のびちゃびちゃを無くしとくれ。
さぁ、楓!アンタが一番難しいよ!
この子を服ごと乾かすんだ!ただ、爆風はこっちにも被害が出るからやめとくれ!」
「んにゃ!!」

かえでは嬉々として少年に風を当てる。

最初は普通に立ってた少年。

段々前屈みになってきて、両腕で顔を守る体勢、って「かえで、ストーーーップ!!」

「かえで、楽しくなってきちゃったでしょう!爆風はダメって言ったじゃん!」

「んにゃ!」『抵抗するんですもの、どこまで耐えるかやってみたくなるじゃない!』

「ヤバかった…」
頭がボサボサになった少年。

気づけば、驚きの白さになっていた。
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