もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

するべきことをしたから、ご褒美があるのだ

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クマおじさんの執務室に通された僕達。

お茶とジュースを提供してもらって、ほっと一息ついたところで

「俺様はちゃんと静かに待っていたぞ?約束のおやつはどうした?」
ヴァンがばぁちゃんに向けて言う。

「ああ、そうだったね、おやつの約束をしたんだった。んー、焼き菓子なら少し残ってはいるが…
クマ、お前、何かないかい?」
ばぁちゃんが正面のソファに座っているクマおじさんに振る。

「オレかよ?!初めましてのおチビの紹介もなく、ここで菓子かよ?!
あー…紅茶に入れる蜂蜜ならあるぞ。焼き菓子に蜂蜜かけてやろうか?」
ちょっとのけ反ったクマおじさん。でも、ちゃんと答えてくれる辺り、やっぱこのクマさんはいい人だ。

「アッハ!クマにハチミツ!定番が出てきたね!
しかし、焼き菓子にかけたら甘すぎやしないかね?試しに少しやってみるか。
紅葉!
この焼き菓子を少し温めてみておくれ。そうそう、上出来だ。それに、…おいクマ、ハチミツはどうした?」
皿の上の焼き菓子をもみじに温めさせてたばぁちゃんが急に顔を上げてクマおじさんを催促する。

「おおぅ、すぐかよ。
確かココに…あったあった。あ、チョコもあった。え?オレ知らんぞ?まぁここにあるんだ。食うか?」
「「「「食べる!!!」」」」
クマおじさんはチョコも出してくれた。

ハチミツがけ焼き菓子をフォークに刺してそのままかぶりついたヴァン。
「ダッハッハッハッハ!この〝はちみつ〞とやらは旨いな!これだけで食いたいぐらいだ!」

「うん、お口の周り拭こうね?」
僕は、べっとべっとなヴァンのお口周りを拭いてあげる。

「おお、さっぱりしたな!さすがユズリハ。次はこの黒い物体だな!」

「ストップ!ヴァン、これはフォークで刺せないから、手で食べて良いよ!」
チョコをフォークで刺そうとしたら飛んでくからね!

「そうか!手で食べても良いのか!それは良いな!
うぉぉぉ!素晴らしいぞ!!ブルーメ!!〝ちょこ〞だ!!この〝ちょこ〞大量に買ってくれ!!ってか買いに行くぞ!!
うむ!俺様は満足だ!クマとやら、素晴らしい歓待だったぞ!!さぁ、ブルーメ、ちょこだ、ちょこ!!!」
とんでもなくチョコを気に入ったヴァン。立ち上がり、ばぁちゃんの袖を引っ張って出ていこうとする。

「まだだよ!一つも用事は終わってないよ!
それに、チョコはご褒美おやつだ。良いことや何か頑張った時にご褒美として食うもんだ。
ユズリハだって、そうそうチョコなんて食ってないよ!」
ばぁちゃんはヴァンを抱きあげて、ボスンとソファに戻した。

「うん、なかなか食べれないね!」
僕だってチョコ大好きだよ!

「「初めて食べた…」」
ウェルとリーは、ほっぺを押さえて感動で涙目になっている。

「そうか、ご褒美か!なるほど、俺様が静かに待っていたからこそのご褒美なんだな!
よし、じゃぁまた、用事とやらが終わるまで待っていたら食えるのだな?!よし、待っていてやろう。さぁ、早く終わすのだ!!」
ビシっと背筋を伸ばして座り直すヴァン。

チョコが貰えるなら僕だって!!

僕もウェル達もビシっと座り直した。

「お、おおぅ…チョコの威力は絶大だったよ。
用事が終わったら、そうだね、1箱づつチョコを買ってやる。ダンジョンから無事に帰ったお祝いも兼ねようか。
大人しく待っといてくれればいいから、姿勢は、まぁ、楽にしな。

おいクマ、これはどこのチョコだい?確かに旨い。箱くれ。タチバナに聞いてみるよ。

さぁて、こんなに頑張って待ってる子供達がいるからね、さっさと済ませよう。

クマに話すべきは36階以降のダンジョンの情報。

それから、クマ、お前に渡すものがある」


ばぁちゃんが真剣な顔でクマおじさんに向き合った。
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