もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

タチバナは大型犬に進化!

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コンコンコン

ノックの音が響いたのでクマおじさんが「どうした?」と声をかけると

「失礼します。追加のタグプレートをお持ちしました。
あと…、
ああああああぁっ!!!!!私の隠しチョコレーーーーーートォぉぉ!!!!」
お姉さんが僕達が居たローテーブルにバシュっと駆け寄ってきた。

「知らねぇチョコだと思ったら、お前のかよ。俺の執務室に隠すな。俺が食って良いもんだと思ったじゃないか。諦めろ」
呆れたようにクマおじさんがお姉さんに声掛けする。

「だって、だって、ギルマスは自分でお茶の用意なんてしないじゃないですかぁぁぁ!!
よりによって、昨日隠したばっかりのチョコ、まだ1つしか食べてない、私のご褒美チョコぉぉぉ…」
お姉さんが膝から崩れ落ちている。

「そうか、ご褒美か、お前も良いことしたのか。うむ、ご褒美に最適な旨さだったぞ!!」
ヴァンは何故か胸を張っている。

「あのぉ…なんかいろいろカオスっぽいですが…。よろしいですか?」
扉からヒョコっと顔を出す人物。

「「タチバナ!!」さん!!」
僕とばぁちゃんが揃って声をあげる。

「ハイ!!タチバナでございます!
私、ブルーメ様方がダンジョンから出たと聞いて駆けつけて参りました!!
ブルーメ様!ギルマスとのお話、終わりました?
ダンジョンから出たばかりでお疲れではございませんか?!今日は旅の疲れを取るために最高級のお宿をご用意いたしま、おや、お子さまがお一人増えている?」
タチバナさんも、シュタっとばぁちゃんの側にやって来た。
なんか、タチバナさんの背後にブンブン大振りの尻尾が見えるのは気のせい?

「あぁぁ、そうなんだ、旅の仲間が一人増えたよ。
最高級の宿は却下だ。コイツに最上級の贅沢を先に覚えさせたら野宿なんてしそうにない。後が面倒だ。普通の宿にしてくれ。
それよりタチバナ、このチョコの店は知ってるかい?」
ニッコニッコのタチバナさんの提案をぶった切って、ばぁちゃんはテーブルの上、空になったチョコの箱を指差す。

「あぁ、はいはい、存じ上げておりますよ。最近出来たチョコレート専門店のチョコ詰め合わせセットですね。
どうかしましたか?」
こてんと首をかしげたタチバナさん。

「このお姉さんのだと知らずに、アタシらが全部食っちまったんだよ。この人に後でチョコを弁償してやっとくれ。
あと、一番大きいチョコの詰め合わせセット、5つ、用意して欲しいんだ。
クマと、もうちょっと話がある。その間に出来るかい?」

「お任せ下さい!!!では宿とチョコを手配してまた参上致します!
しばし御前失礼致します!!」
綺麗な礼をしたと思ったら、バビョンっと居なくなったタチバナさん。

うん、リー達と同じくらい素早いね!実は尻尾隠してるんじゃないかな?!

「すまないね、後でタチバナからチョコを受け取ってくれ。
さて、タグプレートを貰おうか」
ばぁちゃんがお姉さんに向けて手を出すと

「神様仏様ブルーメ大王様ぁ~!!無慈悲なギルマスより貴女についていきますぅ~」
お姉さんは泣きながらタグプレートをばぁちゃんの手に載せて、そのままガシっとばぁちゃんの手を握って拝みだした。

「ついて来ないどくれ。さぁさぁ、仕事にお戻りよ」

「はいぃぃ~失礼いたしますぅ」
お姉さんは半べそのまま、扉の前でばぁちゃんを再び拝んで出ていった。

「さぁて、やっともう一つの話が出来る。
クマに渡さなきゃいけない獲物があるが、ここじゃ無理だな。大きな倉庫かなんかないかい?」
ばぁちゃんが部屋を見回してから、クマおじさんを見て話す。

「おや?全部センバ商会に卸すと思ったが、こっちに融通してくれんのか?」
クマおじさんがちょっとびっくりしたように言うと

「これは、クマじゃなきゃダメなヤツなんだよ。

…探索者狩りをしてた巨大猿の群れだ。

猿は賢いからね、戦利品としてタグプレートで自分を飾っていやがった。けったくそ悪い」
ばぁちゃんが吐き捨てるように言う。

クマおじさんは絶句して、ばぁちゃんを凝視していた。
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