もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

この世界の犯罪者は

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少々グロい表現が有ります。ご注意下さい。

***********************




「あの白狼の嬢ちゃん、スゲーな?」「「それな!」」
もぐもぐとパンを食べながら、もう他人事のような最初の3人組。

確かに。
もう、リーの無双状態。

3方向から同時に襲いかかられても、リーの方が全然早いから、クルンと回転した時には3人がぶっ飛んでる。
「はい、3丁あがりぃ♪」
それを即座に回収するウェル。

「ねー!うちのリーはすごいんだよ!アレを見てて、よく挑もうと思うよね?」
「「「それな!!」」」
陣地の土壁に寄りかかって話しかけると、普通に応じてくる3人組。

すると、

「あぢ、あっっっっっぢぃぃぃ!!」「んなぁ?!」と叫び声が聞こえたのでそっちを見たら、
お尻に火が付いて転げ回ってるお猿さんと、
庭の柵に手を付き足をかけた状態のまま、首から下が柵と一緒に凍ってるお猿さん。

「あー、逃げ出そうとしたヤツラだね。精霊が逃がすわけないのにねぇ…」
ばぁちゃんも陣地の土壁に腰掛けながら、憐れみを含んだように言う。

そんな時、

「ブルーメ様!」
「暇かと思ったが、護衛の見せ場が有ったわー」
「グッ、ガッ、ぐぐふぉ」
カヤさんが慌てたように叫ぶ声とオロシさんの声、それから苦しそうな声がしたので振り返えろうとしたら、ばぁちゃんに抱き締められて前が見えなくなった。

「ユズリハは見なくていいよ。なヤツラだ。
松雪!!患部を凍らせて止血、今はそのまま放置。
リーの鬼ごっこが終わったら、…犯罪者はギルドかい?領主ん所かい?」
「領主ですね。タチバナももうすぐ戻るかと」
ばぁちゃんとカヤさんの会話の途中で

「オイオイオイオイ、過保護過ぎやしないか?このぼっちゃんにもアンタらのしてる現実、見せるべきじゃねぇ?」
「「そうだ!そうだ!」」
「おだまり!!犯罪者にうちの教育方針をどうこう言われたかないね!!」
3人組とばぁちゃんが言い争ってるけど、うーん、今回は3人組に同意かなぁ。

「ばぁちゃん、ってなに?僕もちゃんと知りたいよ?」
「…グロいよ?まぁ、傷口は見えなくなったが。栗之助。血溜まりを地面に埋めとくれ」
「だからぁ、過保護だっての」
「うるさいよ!」
そんな会話のあと、僕の視界が開けると

「イギギ、ぁぅ…」「お、オレの、手ぇぇェェ」
地べたにうずくまってる2人のお猿さん。

「2階の窓から侵入しようとしていました」
「護衛は刃物持ってるっつーの。そもそもだって言われたルール違反を選択したのはお前らだろ」
ゴミを見る目で2人を見下ろすカヤさんとオロシさん。

うずくまってる2人のお猿さんは、手首から先がなかった。

「人様の迷惑になる手癖の悪い手なんざ、無い方が世のため人のためだよ。
松雪の止血は完璧。死にゃしないよ。凍らせてあるから、痛みも少しはマシじゃないかね?犯罪者の扱い方にしちゃ、だいぶ優しいんじゃないかと思うんだがねぇ?」
ばぁちゃんの声がする。

「慈悲しかありません」
カヤさんはキッパリ言いきってる。

「ブルーメ様がコイツらに普通にパンまで与えて、こぉんなユルい状態を放任してたから、もたいしたことないと思ったんじゃねぇか?
リーなんて本気で殴ってるし、柵越えの対応してる精霊見たらそうでもなさそうって気付かねぇもんかね?
コイツらも若干ぽやっとしてるし、猿は危機意識低いのか?」
オロシさんも、ため息混じりに言ってる。

「まぁ、コイツらの対応は領主に任せるさ。さぁ!あと1分だよ!!残り何人だい?!!」
「あと3人!!すぐ捕まえる!」
ばぁちゃんの残り時間の宣言に、リーはすぐさま反応している。


そんな中

僕は、

両手のないお猿さんから目が離せなかった。
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