もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

完璧な情報収集

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ばぁちゃんは、かえでが示した場所を赤丸で印をつけてタチバナさんに渡して、領主様がアジトに乗り込む日時の確認に行って貰った。

カヤさんは食材の買い足しに行こうとしてたんだけど、ヴァンがいないからまだ間に合うよ?

「あぁ、ヴァンが悔しがりそうだね、〝俺様が正義の味方なのに〞って。
なんなら、ここで構成員をちまちま削って、乗り込む日はヴァンが帰って来てからにして貰おうかね?」

「…ばぁちゃん、ヴァンに乗り込ませたら被害が甚大にならない?」

「そもそも犯罪組織だろう?二度と再建できないように、全てを木っ端微塵で良くないかい?
大丈夫だよ、周りへの被害がないようにアタシと松雪達で防御すれば」

「…ばぁちゃんは攻撃に回らないんだね?」

「ヴァンが居るならストッパーにならざるを得ないだろうよ」

「うーん、なら良いのかな?」
僕が腕を組んで悩んでると

「そもそも、領主様の作戦に参加する気満々なんですね?」
カヤさんが苦笑いしてる。

「4か所同時制圧なんて、イチ領主にゃ無理だろ!
あぁ、ここはダンジョンのある町だ。探索者を駆り出すのかい?それこそ統率がとれなさそうだし、寝返るヤツも出そうじゃないかねぇ?
そもそも、探索者を駆り出すなら、アタシでいいじゃないか」

「「なるほど」」
僕とカヤさんは納得してしまった。

「ワン!」
「おぉ、桜子!!お帰り!!お疲れ様、ありがとうよ!さぁ聞かせておくれ!」
急に桜子が現れたから、ばぁちゃんが盛大にもふって労い、桜子の報告を聞いている。

「おおぅ、桜子ちゃんがお帰りになったのですね。
最近慣れて参りましたが、ブルーメ様が笑顔で空中をワシワシしてるようにしか見えないのです。
あぁ、精霊様が見えるようになりたい…」

おっと、うちの子達が見えないとそうなるのか!

「えぇ、ユズリハぼっちゃんも、精霊様に抱き付かれて転んでるんでしょうが、笑顔で地べたを転げ回ってるようにしか見えません…」

そう聞くと、なんか、僕、おかしい子みたいだね?!

「センバ領では、皆気にしないとは思いますが、人間しかいない領地では、精霊様とのふれあいは、家の中だけに留めることをお勧めします」
カヤさんも苦笑いだ。

そんなことを話していたら「なんだって?!!」と、ばぁちゃんがもふもふする手を止めて驚いている。

「カヤ!!至急ギルドに走ってクマに伝えとくれ!!
アタシらが卸したダンジョンの獲物、横流しされてるかもしれないよ!!
猿どもの倉庫にサソリと大猿があるとよ!
アタシらへの支払いもまだなのに、もう誰かに、それも犯罪組織に売るか?クマが?!
間に他の貴族でも入って圧でもかけられたか?
しかも今夜、首都に向けて出るとよ!押さえるなら今しかないよ!場所は、あぁ、地図はタチバナにやっちまった!アタシがクマの所へ行って直接話そう!
じゃぁ、カヤは子供達と一緒にいて、猿共の襲撃が有ったら八つ当たりしといてくれ!」

「了解です!!」
カヤさんは走り出そうとしてたけど、敬礼してばぁちゃんに向き合う。

「ムクと楓は家の周りの警戒強化!侘助と紅葉はユズリハを守るんだよ!じゃぁ、行ってくるよ!
桜子!帰ってきて早々ですまないが、行くよ!!」

ばぁちゃんが慌ただしく出て行った。


うん、風の精霊に隠し事は出来ないね!!
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