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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです
幕間 真っ当な権力者一族
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ブルーメ視点
「ブルーメだよ。クマ、ギルドマスターに緊急の用件なんだ。急いで取り次いでおくれ」
ギルドに入って、受付嬢に駆け寄って言ったんだがね
「えぇ?急にそう言われましても、只今ギルドマスターには大切なお客様がいらしていて、お会い出来ません」
ものすごく胡散臭そうに拒否されたよ。
なんだいクマ、アタシの事まだギルド内で周知されてないのかい?
「クマにブルーメが来た、って伝えてくれりゃ抜け出してくれるよ。時間がないんだ!5分でいい、クマに会わせとくれ!!」
イライラして受付嬢の後ろの職員に向かって叫んじまった。
「あ!!クマの執務室にチョコ隠してたお姉さん!!クマ呼んどくれ!!」
ビックゥってなって振り返ったお姉さん。そうそう、アンタだよ。
お姉さんは、こっちに駆け寄ってきて、小声で教えてくれたのが
「おおぅ、ブルーメ様…それ、バラします?
実は今、お忍びで領主様がいらしてるんですよ。なんでもギルマスに極秘の相談とかで…」
「それだよ!」
思いっきりお姉さんの顔に人差し指を突き付ける。
「めっちゃ都合がいい。タチバナも来てないか?」
指を突き付けられて、のけ反った状態のお姉さん。
「タチバナ、さん?あぁ、領主様の従者の方がいつもと違った黒髪の人は、その方だったり?」
「そうそう、その件でアタシも来たよ!案内しとくれ!!」
そこまで言われたお姉さん、クマの執務室へようやく案内してくれた。
コンコンコン
「なんだ!!今は誰も取り次ぐなと言ったはずだ!」
部屋の中からクマの怒鳴り声が聞こえてくるが
「うっさいな!!今お前らが相談してる案件の重要事案を持ってきたんだよ!!」
まどろっこしい、バーーンと扉を開けて、ズカズカ中に入ってやった。
「大王?!」「ブルーメ様?!」「…ブルーメさん?なるほど?」
クマとタチバナが驚きの表情で振り返り、上座に座ってる、なんとまぁ、クマにそっくりの獣人が腕を組んで首をかしげてる。
「お姉さん、ありがとう。もういいよ」「あ、はい」
お姉さんがそそくさと戻って行くのを確認してから、
「さぁ、クマ?身内に裏切り者がいるのか、アンタ自身ギルドをが裏切ってるのか。それとも単純に泥棒に入られたのか。どれにしろギルドの管理体制がざるだよ」
「はぁぁぁあああ?!!
大王だって言って良いことと悪いことがある!!どういう意味だ?!!」
立ち上がり激昂するクマ。
うん、クマはシロか。
「アンタが領主様かい?アタシが今、クソ猿共にイラついてるブルーメだ。
アレを潰すのに協力は惜しまないよ。
そんでまず聞け、クマ。
クソ猿共が管理してる倉庫をうちの風の精霊が見つけてきた「なに?!倉庫だと?!」
そうだよ、領主様。
そんで、もっと悪いことに、そこには、今回アタシがギルドに卸した大猿とサソリが置いてあったんだとよ」
「マジか…繋がった…」
クマは額に手を当て天を仰いだ状態で、ドサっとソファに崩れ落ちた。
「数が、数が合わなかったんだよ。
最初に数えたジャイアントモンキーとサソリの数、そして、解体が終わったジャイアントモンキーを査定した数。
そして、職員が必死で終わらせてるサソリのハサミの数。
そう、両方1体分づつだ。
だから、あまりに忙しい寝不足の状態での仕事が続いたから1体ぐらい数え間違ったんじゃないか、って解体現場の責任者が言うから、まぁ、そうかもな、って苦笑いしてたんだが、
最初に数を数えた職員がなぁ
〝最初は、あまりの数の多さに圧倒されただけで疲れてないし、2回数えた、間違ってない!!〞
って言い張るのを責任者がやたらなだめてたんだよ。
皆必死で働いてる時に、くすねたヤロウがいるのか…!!」
最後は握り拳で「許さん…」と、つぶやくクマ。
調査はそっちでやっとくれ。
「更に良くない知らせだ。
今晩、大猿とサソリを首都へ向けて出発させるらしい。
領主、アタシは今からそこの倉庫を凍らせて来るが、構わないね?」
「待て待て!構うぞ?!」
領主は両手を前に出し、慌ててアタシを止めようとする。
なんでだよ、止めるんじゃないよ。
「兄貴、大王は止めてもムダだ」
「アニキぃ?!」
クマと領主を2度見しちまった。
「そうだよ。俺たちは兄弟だ。
止めてもムダって言われてもだな、4か所も一斉に制圧するのに、正規軍だけでは間に合わないからな、信用出来る探索者を紹介して貰って依頼をしようかと思っていたのだよ!
倉庫だけ先に制圧?予定が狂うじゃないか?!」
「アタシに依頼を寄越しな!アタシ1人で全部片付けてやるよ」
「アンタ1人でか?!!」
「アタシ1人で十分…まぁ、ヴァンがうらやましいがるだろうね?それも面倒っちゃ面倒なんだが」
腕を組んでヴァンを思い出してちょっと渋い顔になっちまった。
「では、こういうのはどうでしょう?」
タチバナが手を上げて、発言の許可を求める。
「大猿とサソリは予定通り出発させましょう。
品物はブルーメ様が途中で回収してしまい、運搬してる人員は領主様が捕まえるのです。
それから、捕まえた人員からも取り調べして、ギルマスもギルドからの盗みの取り調べを行えば、1週間ぐらいすぐではないですか?
そしたらヴァン殿が戻って来られるのではないですかね?ヴァン殿も交えて一斉検挙を行う。
ほら、皆さんに良いことづくめでは?」
「「「おおおぉぉぉ!!!!」」」
アタシ、クマ、領主は拍手でタチバナを讃えた。
よし、それで行こうか!!
「ブルーメだよ。クマ、ギルドマスターに緊急の用件なんだ。急いで取り次いでおくれ」
ギルドに入って、受付嬢に駆け寄って言ったんだがね
「えぇ?急にそう言われましても、只今ギルドマスターには大切なお客様がいらしていて、お会い出来ません」
ものすごく胡散臭そうに拒否されたよ。
なんだいクマ、アタシの事まだギルド内で周知されてないのかい?
「クマにブルーメが来た、って伝えてくれりゃ抜け出してくれるよ。時間がないんだ!5分でいい、クマに会わせとくれ!!」
イライラして受付嬢の後ろの職員に向かって叫んじまった。
「あ!!クマの執務室にチョコ隠してたお姉さん!!クマ呼んどくれ!!」
ビックゥってなって振り返ったお姉さん。そうそう、アンタだよ。
お姉さんは、こっちに駆け寄ってきて、小声で教えてくれたのが
「おおぅ、ブルーメ様…それ、バラします?
実は今、お忍びで領主様がいらしてるんですよ。なんでもギルマスに極秘の相談とかで…」
「それだよ!」
思いっきりお姉さんの顔に人差し指を突き付ける。
「めっちゃ都合がいい。タチバナも来てないか?」
指を突き付けられて、のけ反った状態のお姉さん。
「タチバナ、さん?あぁ、領主様の従者の方がいつもと違った黒髪の人は、その方だったり?」
「そうそう、その件でアタシも来たよ!案内しとくれ!!」
そこまで言われたお姉さん、クマの執務室へようやく案内してくれた。
コンコンコン
「なんだ!!今は誰も取り次ぐなと言ったはずだ!」
部屋の中からクマの怒鳴り声が聞こえてくるが
「うっさいな!!今お前らが相談してる案件の重要事案を持ってきたんだよ!!」
まどろっこしい、バーーンと扉を開けて、ズカズカ中に入ってやった。
「大王?!」「ブルーメ様?!」「…ブルーメさん?なるほど?」
クマとタチバナが驚きの表情で振り返り、上座に座ってる、なんとまぁ、クマにそっくりの獣人が腕を組んで首をかしげてる。
「お姉さん、ありがとう。もういいよ」「あ、はい」
お姉さんがそそくさと戻って行くのを確認してから、
「さぁ、クマ?身内に裏切り者がいるのか、アンタ自身ギルドをが裏切ってるのか。それとも単純に泥棒に入られたのか。どれにしろギルドの管理体制がざるだよ」
「はぁぁぁあああ?!!
大王だって言って良いことと悪いことがある!!どういう意味だ?!!」
立ち上がり激昂するクマ。
うん、クマはシロか。
「アンタが領主様かい?アタシが今、クソ猿共にイラついてるブルーメだ。
アレを潰すのに協力は惜しまないよ。
そんでまず聞け、クマ。
クソ猿共が管理してる倉庫をうちの風の精霊が見つけてきた「なに?!倉庫だと?!」
そうだよ、領主様。
そんで、もっと悪いことに、そこには、今回アタシがギルドに卸した大猿とサソリが置いてあったんだとよ」
「マジか…繋がった…」
クマは額に手を当て天を仰いだ状態で、ドサっとソファに崩れ落ちた。
「数が、数が合わなかったんだよ。
最初に数えたジャイアントモンキーとサソリの数、そして、解体が終わったジャイアントモンキーを査定した数。
そして、職員が必死で終わらせてるサソリのハサミの数。
そう、両方1体分づつだ。
だから、あまりに忙しい寝不足の状態での仕事が続いたから1体ぐらい数え間違ったんじゃないか、って解体現場の責任者が言うから、まぁ、そうかもな、って苦笑いしてたんだが、
最初に数を数えた職員がなぁ
〝最初は、あまりの数の多さに圧倒されただけで疲れてないし、2回数えた、間違ってない!!〞
って言い張るのを責任者がやたらなだめてたんだよ。
皆必死で働いてる時に、くすねたヤロウがいるのか…!!」
最後は握り拳で「許さん…」と、つぶやくクマ。
調査はそっちでやっとくれ。
「更に良くない知らせだ。
今晩、大猿とサソリを首都へ向けて出発させるらしい。
領主、アタシは今からそこの倉庫を凍らせて来るが、構わないね?」
「待て待て!構うぞ?!」
領主は両手を前に出し、慌ててアタシを止めようとする。
なんでだよ、止めるんじゃないよ。
「兄貴、大王は止めてもムダだ」
「アニキぃ?!」
クマと領主を2度見しちまった。
「そうだよ。俺たちは兄弟だ。
止めてもムダって言われてもだな、4か所も一斉に制圧するのに、正規軍だけでは間に合わないからな、信用出来る探索者を紹介して貰って依頼をしようかと思っていたのだよ!
倉庫だけ先に制圧?予定が狂うじゃないか?!」
「アタシに依頼を寄越しな!アタシ1人で全部片付けてやるよ」
「アンタ1人でか?!!」
「アタシ1人で十分…まぁ、ヴァンがうらやましいがるだろうね?それも面倒っちゃ面倒なんだが」
腕を組んでヴァンを思い出してちょっと渋い顔になっちまった。
「では、こういうのはどうでしょう?」
タチバナが手を上げて、発言の許可を求める。
「大猿とサソリは予定通り出発させましょう。
品物はブルーメ様が途中で回収してしまい、運搬してる人員は領主様が捕まえるのです。
それから、捕まえた人員からも取り調べして、ギルマスもギルドからの盗みの取り調べを行えば、1週間ぐらいすぐではないですか?
そしたらヴァン殿が戻って来られるのではないですかね?ヴァン殿も交えて一斉検挙を行う。
ほら、皆さんに良いことづくめでは?」
「「「おおおぉぉぉ!!!!」」」
アタシ、クマ、領主は拍手でタチバナを讃えた。
よし、それで行こうか!!
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