もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

幕間 猿の協力者

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ブルーメ視点


腹立つなー。

なんでこんなに面倒なことになったんだ。

まぁ、新参者で女子供だけのグループが町一番の商会の者を携えて爆買いしたのを隠しもしなかったのは、まぁ、反省しよう。
クマを急かしたのもタイミングが悪かったかもしれん。

だがしかし、悪いことを実行するヤツラが一番悪い。

ユズリハが欲しいもんを、金が入ったから買ったんだ。
ウェル達だってあんなに喜んでたじゃないか。
金を使えば経済だって回るだろう?

うん、そうだね、アタシゃ悪くない。


さぁて、そろそろ奪われたアタシの獲物を取り返そうか。


「松雪!馬と荷馬車をウォーターカッターで切り離す!おい、馬!大人しくしてな!
桜子!護衛のヤツラを領主軍へ吹っ飛ばしな!
栗之助!他に潜んでるヤツラはいないかい?あ?盗賊っぽいのがいる?首だけ出して埋めとけ!
御者が逃げたよ!松雪!捕獲しとくれ!」

まったく。
領主が絡むと時間がかかりすぎんだよ。


20秒で終わらせれんじゃねぇか。






タチバナ視点


ユズリハぼっちゃんが教えてくれた〝センバ商会が襲われる〞という情報。

ユズリハぼっちゃんの風の精霊様が他の精霊様と連携して掴んでくれた情報らしい。

なんとまぁ、精霊様は非常に優秀でいらっしゃる。

でもそれは、そこまで完璧に精霊様とコミュニケーションが取れるユズリハぼっちゃんという存在があってこそでしょう。

以前、ドワーフ支店で交友があった鍛冶屋の職人ドワーフ達も火の精霊様と鍛冶打ちをしていたが、指示を出すだけで、あんなに楽しそうに一緒に転げ回ってコミュニケーションを取っている様には見えなかったですし。

まぁ、私達には精霊様が見えないので、ユズリハぼっちゃんが一人、笑い転げているようにしかみえませんでしたが。

それが今回、精霊様がカヤを気に入ってくれたとのこと。
しかも、カヤに協力して欲しいとユズリハぼっちゃんが念を押して下さった!
どうやら精霊様は亀のお姿らしく、カヤは胸ポケットに入れたらしい。

「タチバナ、亀様専用の〝快適ウェストポーチ〞を作ろうと思うの!」
カヤが胸ポケットの上を撫でながらニコニコ宣言する。

「うむ!ちゃんと意見を聞いて、亀様の過ごしやすい環境を整えねばな!
というか、ユズリハぼっちゃんとまでいかなくても亀様と意思の疎通はキチンと出来ているのか?」
カヤに確認を取ってみると

「なんとなくの感情は伝わってくるの。今は責任感とワクワクが一緒になったような興奮かしら。
亀様!一緒に悪党どもをやっつけましょうね!
…まぁぁぁ!!手を上げて答えてくれたわ!!なんてお可愛らしい!!」
カヤが再び両手を掲げてくるくる回り出した。

うん、興奮するのもわかるが、見えてないと変な人だからやめなさい。

「亀様、外で亀様を愛でると私が変人扱いされるので、お部屋でおもいっきり愛でますからね!
あぁ、ユズリハぼっちゃんがもふもふをブラッシングするとおっしゃっていましたが、亀様は甲羅を磨けば良いのですかね?最高のブラシをご用意、いや、いろいろ試して一番磨き心地が良いものに致しましょうね!
ウフフ!楽しみすぎますね!」
カヤは人差し指で手のひらのちょっとうえの空間を撫でるように動かしている。

くぅぅぅ!
悔しくなんてないからな!

そして、一応ご領主様に今日センバ商会に襲撃があるらしい、と連絡したら、お忍びでご領主様本人がやって来た!

なんでも、自分が商談していた時に襲撃があれば、護衛もご領主様ご本人も問答無用で加勢できるだろ、って、
ご領主様、意外と武闘派ですか?

そして夕方。

「亀様がソワソワしてます!来る!」

本当にチンピラどもがやって来て
「町一番の商会ってなぁ、ここか?なんでも有るんだろうなぁ?!」「お客様の要望に答えてなんぼだよなぁ?!」「ギャハハハ!!」
と、大騒ぎしながら店内に普通に入ろうとするので

「本日、都合により休業しております」
と、オロシと一緒に立ち塞がる。
午後臨時休業にして良かった。他のお客様に被害が及んだらそれこそ大変。

「あぁぁあん?聞いてねぇよ!ひ弱な人属が何イキがってんだ。いくぞ、野郎共!!」
「「「「おおおぉぉ!!」」」」

問答無用で来るんかい!!

オロシが猿の獣人相手に健闘していたら、

「ワシの商談を邪魔するのはお前らかぁ!護衛達、行くぞ!!」

行くぞ、ってご領主様本人が先陣切るんかい!

「ブヘラっ」
腕の一振りで、猿が2人飛んでった。

やっぱ、熊族お強いですね?

その時、店の裏側で、ゴォォォォ!!!という爆音が響いたと思ったら、イタチ族とキツネ族が、的確に猿族の上に降ってきた。

「確保ぉぉぉお!!!」

あっという間に護衛の熊族達が猿やらイタチやらキツネやら縛り上げていく中で。

「そのイタチ達は、店の裏で放火しようとしてました!亀様は見逃さないのです!!」
カヤが屋根の上から叫んでいる。

あぁ、亀様がイタチ達をここまで飛ばして下さったのか。

「なんと!暴行だけでなく放火の現行犯か!!よし!取調べだな!腕がなるぞ!!」

腕まくりしてブンブン腕を回してますが、
そ、そうですか、ご領主様そこも自ら先陣切るんですね?

えぇ、もうお任せ致します。

大活躍の亀様と、情報を教えてくださったユズリハぼっちゃんにお礼をしなくてはいけませんね!
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