もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

文字の大きさ
185 / 190
道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

やる気に火をつけちゃった

しおりを挟む
「アタシはヴァンを迎えに行かなきゃいけないかと思ってたんだよ。
リーパーはここを知らなし、よく帰って来れたね?」
魚のフライをものすごい早さで平らげるヴァンにばぁちゃんが尋ねるけど、ヴァンはばぁちゃんを見たあと、魚フライをフォークに刺して、お口をモゴモゴさせるだけで話す気配がない。

「ヒン」『何言ってんだ、エルフのばぁさンぐふぁ』
「アタシの名前はブルーメだよ!!」
リーパーが口を出した瞬間、ばぁちゃんが後ろを振り返り、激辛魔力をリーパーに投げつけ、リーパーはまともに食らって悶絶してる。

「どぅどぅ、リーパー。なんで、皆ここを知ってるみたいな口ぶりなの?」
リーパーに風と水の属性を混ぜた魔力をあげて落ち着かせる。

「ヒン、…ヒヒン!」
『ふぅ、風と無属性が混ざってるのが良いんだがなぁ。まぁ許してやろう。
ってか、無属性も居るだろ?なんか知らんが精霊に意味もなく浄化ぶっ放してるヤツいたし。魔物じゃねぇのに何したいんだ、アレは?』
「意味もなく…?」
リーパーの言葉に崩れ落ちるオロシさん。ガンバ!

「ヒヒン…ヒヒン?」
『まぁいいや。お前ら全く気づいてねぇのな?
精霊魔法の巨大氷は常時展開されてるわ、精霊だけじゃなくて幻獣まで参加して魔法をガンガンぶっ放してるわ、
なんなんだよ、そのカラスに似た幻獣。ダンジョンに居た時より体現した精霊増えてっし。
ココ異様に魔素が濃いぞ?

ダンジョンを出て、野良精霊に〝最近ここに来たエルフ知らねぇか?〞って聞いたら大喜びで案内してくれたぞ?
近くに寄りたいけど、上位精霊が魔法の乱れ打ちしてるから怖くて寄れねぇって。
今、魔法打ってねぇから、ほれ、あの巨大氷に野良精霊集まってんだろ?』

ぶるん、と、リーパーが鼻を向ける方を全員で振り返ると、お猿さんの氷の檻がちょっと輝いてた。

「おぉう、なんてこった」
「言われて見れば?」
「あれ、光の加減じゃなかったんだ」
「アズがアズになる前のチカチカと同じだ!」
ばぁちゃん、僕、ウェル、リーがそれぞれ感想を言ってると

「あの巨大氷は良いが、その中に入ってる魔力は好かん。なんであんなもんを保管してるんだ?」
ごっくん、と、お皿に山盛りだった魚フライを食べ終えたヴェンが聞いてきて「おかわり」とお皿を差し出す。

寸胴あら汁と山盛り魚フライに釜のご飯も平らげたのよ?!

「ご飯はまだ少しある!おかずとご飯のおかわりも所望する!!」
堂々と釜の中を見せるヴァン。
うん、3口分ぐらいは有るけどさ!

「一度に食べ過ぎんじゃないよ!あとはアタシらと一緒の晩御飯まで待ちな!」
ばぁちゃんに言われて、ハッとするヴァン。

「そうか!仲良し皆でご飯は旨いな!よし、これから一緒に晩ご飯を食べよう!」
「まだ3時だよ!」
ばぁちゃんの3時というツッコミにすかさず反応したのがリー。

「なら!おやつ!3時のおやつ食べよう!おやつ!」
あー、と言って、額に手を当て天を仰ぐばぁちゃん。

「ダーッハッハッハハ!!食わせ甲斐のあるヤツばっかりだな!オレが居るんだ、腹一杯食わせてやるよ!」
すぐさま用意を始めるフエゴさん。

「俺様のはユズリハが作るんだぞ!」
はいはい、ヴァン、わかりましたよ。

「すぐ出来んのはパンケーキだな。ジャムもある。卵白泡立てて、ふわふわにしてやるよ」
フエゴさんが恐ろしい勢いで卵白をかき混ぜている。

それ、僕もやるの?!僕の腕、取れちゃうよ?!

「楓、小さい風のドームを作るんだ。その中に卵白を入れて、極小の竜巻を起こしてみな。
ほれ、フエゴのあの動きをドームの中で真似るんだよ。
そしたらユズリハの料理の手伝いが出来て、ユズリハの役に立つよ」
ばぁちゃんの言葉に、おおおぉ!と感心してしまった。風の竜巻にそんな利用法が!!

「んにゃ!!」『ユズリハの役に立つわ!!ユズリハ嬉しい?!!』
「もちろん!!」

「んん…にゃっはー!!」
かえでのやる気に火が付いた!

かえでがお座りの状態で、両手を上げると、頭の上に風の玉が出来た。

「ネコ版・オラに元気を分けてくれ?」

ばぁちゃんがボソボソ言ってるけど、今かえでに渡すのは元気じゃなくて卵白よ?
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草

ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)  10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。  親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。  同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……── ※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました! ※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※ ◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。 ◇なろうにも上げています。

最弱白竜ですが、なぜか学園最強の銀竜に番認定されました

斉藤めめめ
恋愛
竜の血を引く者だけが貴族になれるこの世界で、白竜は最も格の低い竜の証。 白竜の男爵令嬢リーゼロッテは、特待生として国内最高峰の王立竜騎学園に入学する。待っていたのは上位貴族からの蔑みと、学園を支配する四人の御曹司「四竜」。 その筆頭、銀竜公爵家の嫡男ルシアンに初日から啖呵を切ったリーゼは、いじめと嫉妬の嵐に巻き込まれていく。 それでも彼女は媚びない、逃げない、折れない。 やがてルシアンはリーゼから目が離せなくなり―― 白竜の少女が、学園と王国の運命を変える。 身分差×竜×学園ラブファンタジー、開幕。

悪役令嬢の慟哭

浜柔
ファンタジー
 前世の記憶を取り戻した侯爵令嬢エカテリーナ・ハイデルフトは自分の住む世界が乙女ゲームそっくりの世界であり、自らはそのゲームで悪役の位置づけになっている事に気付くが、時既に遅く、死の運命には逆らえなかった。  だが、死して尚彷徨うエカテリーナの復讐はこれから始まる。 ※ここまでのあらすじは序章の内容に当たります。 ※乙女ゲームのバッドエンド後の話になりますので、ゲーム内容については殆ど作中に出てきません。 「悪役令嬢の追憶」及び「悪役令嬢の徘徊」を若干の手直しをして統合しています。 「追憶」「徘徊」「慟哭」はそれぞれ雰囲気が異なります。

不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しい私の話

あんど もあ
ファンタジー
王太子が真実の愛とか言って婚約破棄を宣言。廃太子と決まりました。おかげで妹の私に王太子になれと言われたのですが、不器量で可愛げが無くて僻みっぽくて小賢しくて政略結婚の役にも立たないと言われていた私がですか?

とある中年男性の転生冒険記

うしのまるやき
ファンタジー
中年男性である郡元康(こおりもとやす)は、目が覚めたら見慣れない景色だったことに驚いていたところに、アマデウスと名乗る神が現れ、原因不明で死んでしまったと告げられたが、本人はあっさりと受け入れる。アマデウスの管理する世界はいわゆる定番のファンタジーあふれる世界だった。ひそかに持っていた厨二病の心をくすぐってしまい本人は転生に乗り気に。彼はその世界を楽しもうと期待に胸を膨らませていた。

大好きなおねえさまが死んだ

Ruhuna
ファンタジー
大好きなエステルおねえさまが死んでしまった まだ18歳という若さで

【完結】勇者と国王は最悪。なので私が彼らを後悔させます。

凛 伊緒
ファンタジー
「お前はこのパーティーに相応しくない。今この場をもって、追放とする!それと、お前が持っている物は全て置いていってもらうぞ。」 「それは良いですわね、勇者様!」 勇者でありパーティーリーダーのゼイスに追放を宣言された。 隣にいる聖女メーシアも、大きく頷く。 毎日の暴行。 さらに報酬は平等に分けるはずが、いつも私だけかなり少なくされている。 最後の嫌味と言わんばかりに、今持っている物全てを奪われた。 今までの行いを、後悔させてあげる--

誰にも口外できない方法で父の借金を返済した令嬢にも諦めた幸せは訪れる

しゃーりん
恋愛
伯爵令嬢ジュゼットは、兄から父が背負った借金の金額を聞いて絶望した。 しかも返済期日が迫っており、家族全員が危険な仕事や売られることを覚悟しなければならない。 そんな時、借金を払う代わりに仕事を依頼したいと声をかけられた。 ジュゼットは自分と家族の将来のためにその依頼を受けたが、当然口外できないようなことだった。 その仕事を終えて実家に帰るジュゼットは、もう幸せな結婚は望めないために一人で生きていく決心をしていたけれど求婚してくれる人がいたというお話です。

処理中です...