もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

ウニザル

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フエゴさん特製あら汁を飲みながら、ほっこりしていた時

「ヒヒーーーーン!!!」

リーパーのけたたましい叫び声が上がった。

「おぉ!!俺様の出番が来たか!!」
「あら汁でほっこりしてる場合じゃなかったの!リーも出動なのよ!兄ちゃんマント!!」
「そうだった!正義の味方はマントを翻して颯爽と登場せねばな!行くぞ、リー!!」
「うん!!」

マントというかローブだけどね?

「いいか、生け捕りだからな!加減が大事だぞ!」
ウェルがリーにローブを渡しながら念を押す。

「うん!でも既にリーパーが暴れてない?」
「俺様も負けてられないな!暴れるぞ、リー!!行け!」
「うん!!」
そう言うと、ヴァンはリーの背中に飛び乗り、おんぶ状態でリビングを飛び出していった。

「「え??」」
僕とウェルは同時に固まる。

うん、リーはヴァンをおんぶして戦うの?
両手使えないじゃん?!

「オイお前ら!固まってないで見に行くぞ!」
フエゴさんの叫び声で我に返って3人で慌てて庭に出る。

と。

「わん♪」
「ダーーーーーッハッハッハッハ!!ひれ伏すがいい!!」
「どぉりゃぁ!!」
「ヒヒーーーン!!」
「んにゃ!にゃにゃにゃにゃ!!!」

もみじがファイアボールを空に浮かせて庭を明るく照らし

ヴァンは空中に高く放り出され、落ちながら上からウォーターショットを連発。

リーは地上にいるお猿さんを蹴散らしながら、ヴァンの落下点に来ると、再びヴァンを高ぁく放り投げる。

リーパーは縦横無尽に走り回りお猿さんをはね飛ばし

かえでが、リーがヴァンを放り投げるのを邪魔しようとするお猿さんに向けて雷を落としてる。
え、かえでまで混ざってるの?

ってことは…

「わっふぅ!」「わんわん♪」「カー♪」「ウォーーン!」
『『『『僕達も遊びたい!!!』』』』

わびすけ、もみじだけじゃなく、ドーラとアズまで僕の前でキラキラした目で整列してる。

おぉぉう、これはどうしたもんか…

「オイオイオイオイ、猿、多すぎねぇか?!!」
フエゴさんが驚いてるけど、確かに。
今まで捕まえたお猿さんと同じくらいか、ちょっと多い?

「なんか、生け捕りで加減しろ、って言ったせいか、猿たちが攻撃受けても立ち上がって来てるんだよなぁ。
捕縛しないと減らないぞ、これは」
ウェルも腕を組んで悩んでいる。

捕縛…つまり、1か所に捕まえておけば良いんだよね?

よし!!

「作戦変更!!!

わびすけとヴァンは巨大な水球を1個づつ作成維持!!

うちのもふもふはわびすけの水球に、
リー、ドーラ、アズ、リーパーはヴァンの作った水球に向けてお猿さんを投げ入れる!!

わびすけとヴァンは捕まえたお猿さんが溺れないように頭だけ出す!
でも頭を出してうるさかったら、たまに水球の中に激流を作成!もみくちゃにする!

今日来たお猿さん、全部捕まえたら、どっちが多かったか数を数えよう!
多くお猿さんを捕獲出来たチームの勝ちだよ!
もふもふが勝てばポーション、ヴァンのチームが勝てばチョコレートが貰えるよ!

行くよ!よーーーーい、どん!!」

「「チョコ!!!」」「カー♪」「ウォーーン!」「ヒヒン?」
『『『『イヤッホーーー!!』』』』

リーパーがちょっと怪訝な顔をした以外は、皆大喜びで駆け回り始め、ヴァンとわびすけは、そりゃぁ大きな水球を作る。

リーはお猿さんを掴んでは投げ、掴んでは投げて、もう全力の力技。
ドーラが頭に火を付けチリチリなったお猿さんの逃げ道をアズが誘導、自ら水球に飛び込むお猿さん。
リーパーは後ろ足で蹴りあげ、ゴールを決めるように、お猿さんを水球へ一直線。
ヴァンは新しいお猿さんが入る度に、楽しそうに、水球を一回もみくちゃに回す。

そしてうちのもふもふは。

もみじがお尻に火をつけて追い回し、
ムクは足をがっちり地面に沈ませると、そのまま水球へ一直線に高速移動、
かえでは竜巻でお猿さんを巻き上げ、水球の上に落っことす。

なんて優秀!!

あー、でも、捕まえるってなると、リーとリーパーの力技の方が早いんだねぇ。



30分もすると

庭には、

ぐったりしたお猿さんの頭が大量に突き出た水球が、2つだけになり、

それぞれのチームの水球の前で胸を張る、ちみっこともふもふが整列している。

「後ろにウニのように猿の頭が出た変な水球がなきゃ、微笑ましい光景なんだがなぁ?」
頬を搔きながら苦笑いしてるフエゴさんと反対に

「我が妹ながら、リーの力技がハンパねぇな!良くやったリー!それからドーラ!」
大喜びのウェル。

「うちのもふもふも頑張ったねぇ!

でも、ごめんね、勝負だからね。ヴァンチームの勝ちだったよ!

すごかったよ!皆の活躍見てたからね!カッコ良かったよ!ヴァンの水球の制御もすごかったよ!」

「そうだろう、そうだろう!まぁ、俺様にかかればあの程度と、ちょいちょいだ!!」

皆で皆を褒めまくる。

さぁ、お家に入ってまったりしよう!!

「オイ!!あのウニザルどうすんだよ!」
フエゴさんが焦って聞いてくるけど


ちゃんと生け捕りにしたもの、ばぁちゃんが帰って来るまであのままだよ?
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