もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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エルフの里

プロローグ

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「ああ…母さん、この子を…お願い、宝物よ…ユズ、リハ、し、あわ、せ、に…」

「ユズリハだね、わかった!任せときな。この子はアタシが絶対に幸せにしてやるから、安心おし!!」

「あんぎゃー!!あんぎゃー!!」








ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー

ベロン!
おぷっ!

「ユズリハ!朝だよ!起きて顔を洗いな!朝食を手伝っとくれ!」

ベロン!

「うんにょー!おきるから!今日はまつゆき?わかった、ありがとう、おきるから!おきたから!」

僕の顔をまだ舐めようと迫ってくる、ごーるでんれとりぃばぁを押し退けて起きる。


僕の名前はユズリハ。4歳。


「松雪!水を出してやったら桜子と交代だよ!桜子!ユズリハの顔を乾かしておあげ。
ああ、わかった、栗之助、泥遊びはご飯の後だろう?
朝の食事は大事だからね、1日が始まる大事なエネルギーだ、さぁユズリハ、お皿を出しておくれ」


そう、松雪まつゆきがさっき僕を起こしにきてくれた〝ごーるでんれとりぃばぁ〞氷や水を司る精霊。

桜子さくらこが、〝あきたいぬ〞で、風や雷を司る精霊。

そして土や鉱石を司る精霊の〝しべりあんはすきー〞栗之助くりのすけ


そしてばぁちゃんいわく、さいきょーでさいこーなハイエルフ、うちで一番強いブルーメばぁちゃんと僕の2人と3精霊で森の外れで暮らしている。


「あい!」
僕はばぁちゃんに言われた通り、お皿を用意する。

「くいのすけ、おねがい!」「わん!」

戸棚の前に、もこっと踏み台が現れる。

まだ4歳の僕に戸棚のお皿は届かないのだ。

「にょっこいちょ!ばぁちゃん!お皿!!」

「はいよ、ありがとう。栗之助も皆もありがとうね!
さぁ、朝ごはんだよ!今日も1日いい日になるように!沢山お食べ!!」

「いただちます!!」「「「わん!!」」」

「ばぁちゃん!ベーコンのうら、にぎゃいよ!!」
「うん、焦がしたね!死にゃしないよ!残さず食べな!」
「んもーー!自分が食べにゃいからって!」
「アッハッハッハッハ!早く自分で出きるようにおなり!」
「5歳になったら、じぇったい僕がする!じぇったい!ばぁちゃんよりおいちく作るからね!!」
「期待してるよ!」

ばぁちゃんは、なんというか、おおざっぱなのだ。

「ユズリハには、アタシの豪快さ、スケールのでかさがわからないかねぇ」
「ばぁちゃん、じぇったい違うとおもう!」
でも毎日の恵みに感謝して残さず食べるのだ。僕は、早く大きくなって、自分で美味しいものを作るのだ!

「ごちそうさまでちた!!」「「「わん!!」」」

さぁ、ご飯の後は、松雪達とめいっぱい遊ぶのだ!!

「今日はアタシも居るからね。
ユズリハ、遊びながら、魔力循環、魔力制御を覚るんだ。熟練度が上がれば、必ず役に立つ。精霊と契約できるのは本来なら10歳からなんだけどね、熟練度が上がれば精霊の方が放って置かないかもしれないよ?」

ふふふふふ、と、ばぁちゃんはいつも通り頭をなでてから

「さぁ、超大作を作ってみよう!」「おおーー!!」「「わん!」」
ばぁちゃんと僕は天高く拳を突き上げ、松雪と栗之助が元気よく返事をする。

「わふぅ」
桜子はやれやれ、という感じでちょっと離れて見ている。

「桜子は、日向ぼっこしながら、警戒をお願いするよ。
松雪は水を、栗之助は粘土を。
精霊の出した水や土は魔力の伝導率が高い。それを自分の魔力でこねくりまわし、ほどよく混ざったら、思い描く形に成形する!
さぁ出来た!我が愛しの孫と精霊達よ!!」

「うおおおおおお!!!」「「わんわん!!」」「…わっふぅ」

なんか、ばぁちゃんは、むずかしいことごちゃごちゃ言いながら、泥がうねうねしてると思ったら、僕と松雪達が出来上がった!!松雪と栗之助も大喜びだ!桜子は、あまり興味なさそうだけど。

「ばぁちゃん!すげー!すげー!」

「アッハッハッハッハ!アタシにかかれば立体造形も一瞬なんだがね、ユズリハに見せるために工程を長めにしてみたのさ。
どうだい、この細部までこだわった作り!うちの愛しの孫の可愛さを粘土で表現しきるのは、ッハ!色をつけるかい?釉薬まではまだ極めてない、ってか、これを焼く窯が必要じゃないか!」

「ばぁちゃん!」

「ッハ!違う違う、今日はユズリハの訓練だったね。
さぁ、行ってみよう!魔力制御泥遊びだ!!」

「おおーー!!」「「わんわん」」「……」

僕は魔力を出しながら、水と泥をまぜまぜする。
松雪は僕の側で見守ってくれている。
栗之助は自分で出した泥を掘って掘って掘りまくっている。
…桜子は寝ているようだ。

そんな姿をばぁちゃんはニコニコしながら見守ってくれてるな、と思ったら、いきなり意識がなくなってコロンと後ろに転がった。

「ユズリハ?!!」「わん!!」
「松雪!!なんだい、魔力切れかい?!自分の魔力の限界がまだわからなかったかい…」

僕はあったかいものに包まれて移動していくのを感じていた。



これは
大好きなばぁちゃんやもふもふに囲まれた、そんな僕のお話。
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