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エルフの里
僕のこと
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「いいかい皆、今日はユズリハの5歳の誕生日だ!気合い入れていくよ!!」
「おおー!!」
「ワン」「わほぉー!」「わふ」
今日は僕の5歳誕生日。
ばぁちゃんは張り切って獲物を狩りに行くのかと思いきや。
「松雪!ユズリハが食べるのになんか良い感じの肉を狩ってきておくれ。あ、ちゃんと凍らせて持ってきておくれよ。
栗之助は、ユズリハの護り石になりそうなものを探してきておくれ。
お前達にしか出来ない事だ。よくよく頼むよ!」
「「わんわん!」」
松雪と栗之助は張り切って駆け出して行った。
「桜子は、いつも通り周りの警戒をお願いするよ。
さぁ、ユズリハ。よく顔を見せておくれ。
お前もようやく5歳になった。5歳までは、すぐに神の身元に召されてしまう事が多いから神の子としてお預りしている、と大事に大事に育てるんだよ。
5歳になったらようやく自分達の子供として育てるんだ。
よくここまで無事に育ってくれた。うちの子に来てくれてありがとう。
これからはビシバシしごくから覚悟おし」
そう言って、ばぁちゃんは僕をぎゅっと抱き締めてくれた。
「うん、僕もばぁちゃんの子でよかった!!」
「ちょっと待て、お前はアタシの子じゃないよ!」
「んにゃぁっ?!僕、余所の子なの?!」
「違うよ!正真正銘アタシの孫だよ!!アタシがケルネからこの手で取り上げたんだ、間違いない!!」
「???」
「そうだね、お前ももう5歳だ、お前の話をしよう。
いいかい、アタシは子供だからって、優しく教え諭すようなことはしない。
お前は聡い子だ。すぐに成長して理解できるようになるさ。それまで何度でも同じ話をしてあげるからね」
ばぁちゃんは優しく僕の頭を頭をなでて、そして語り始めた。
「人は母親から産まれてくる。
それはわかるね?
お前の母親は、ケルネという名前の、私と人間との間に生まれた娘さ。
エルフってのはやたらめったら自尊心が高くてね、自分達が高等生物、それ以外の種族は下等なもの、という選民意識が強くて、そんなエルフ達がアタシは大っ嫌いでね、里を飛び出し、世界を見て回った。
そこで出会った人間との間に出来たのがケルネ。
もう、可愛くて可愛くて。この世にこんなに愛しい生き物が居るのかと驚愕したよ。
でも、人間はエルフほど長生きしない。
すーぐ死んじまってね、ケルネにエルフの知識を教えるためにも一度里に戻ってケルネを育てた。
けれどケルネは半分だけエルフのハーフエルフと呼ばれてね、エルフの里でいじめられてたのさ。
口だけ達者なクソ兄貴を筆頭に、里を滅ぼしてやろうかとも思ったんだけどね、まぁ、それは見逃してやった。
だから、アタシはここに家を作ってケルネとここで暮らした。
ケルネにエルフの知識を詰め込んで50年、やっぱりアタシの娘だね、ケルネも外の世界を見たいと飛び出して行った。
そして30年後、身重のケルネがボロボロになって帰ってきた。
なんかねー、ケルネの惚れた男ってのが、隣の大陸、ああ、海を挟んで両隣に大陸があるんだが、まぁ、地理の勉強はこれからしような。
魔人族の王位継承権で敗れた、っつーか、放棄したのに無駄に能力が高くて狙われたらしくてね、ケルネを逃して死んじまったんだって。
惚れた女を守りきった事は認めてやるが、テメェが死んでどうする!!
ああ魔人族かい?
魔法に長けて精霊を見る事が出きる人間が、人間社会から逃げ出して出来た部族だね。それが迫害がなくなって大きくなって、国を作ったんだよ。
左隣の大陸の一番でかい国だね。
右隣は人間が支配する大陸だね。
うんうん。アタシの夫だった人間は右隣の大陸の人間だよ。
海を越えるのはなかなかに大変なんだが、アタシは右隣、ケルネは左隣と、同じように大陸移動するなんて、流石親子だと思わないかい?
そんでケルネだけどね、ボロボロだったからね、アタシの可愛い娘をこんなにした魔人族を滅ぼしに行こうかと思ったんだけどね、ボロボロの娘を放って置けないだろう!
しかも、体調が戻りきる前に産気づいてね、お前が生まれた。
その時、ケルネはアタシにお前を託してこう言ったんだ。
〝ユズリハ、私の宝物。幸せにおなり〞、とね。
ユズリハ、お前は望まれて生まれてきた。
お前の母親は、それこそ命がけでお前の誕生を望み、祝福をしたんだ。
改めて言うよ、ユズリハ、うちの子に来てくれてありがとう!!」
そう言って、ばぁちゃんは、ぽっかーんとお口を開けて、ばぁちゃんの話を聞いていた僕をぎゅっと抱き締めた。
そうか、僕はお母さんに望まれて生まれてきたんだ。
ばぁちゃんは、僕からちょっと離れて、「あ」と言って、僕の顔をマジマジと見つめると
「ユズリハ、そう言われたらお前、隣の国で王子様になってたかもしれないよ?
ってか、まぁ、アタシがハイエルフだからね。
口だけの弱っちぃクソ兄貴もエルフの里の王様だけどね!
なんだい、エルフの里、欲しいかい?
まぁ、あんまり気は乗らないけど、ユズリハが欲しいならクソ兄貴をぶっ飛ばして、誕生日に王位を貰ってきてやろうか?」
ちょっと良くわからないところも多かったけど。
1こだけ確かな事がある。
「エルフの里とか、じぇっっっっっっったいに、いらない!!!」
僕は断言した。
「おおー!!」
「ワン」「わほぉー!」「わふ」
今日は僕の5歳誕生日。
ばぁちゃんは張り切って獲物を狩りに行くのかと思いきや。
「松雪!ユズリハが食べるのになんか良い感じの肉を狩ってきておくれ。あ、ちゃんと凍らせて持ってきておくれよ。
栗之助は、ユズリハの護り石になりそうなものを探してきておくれ。
お前達にしか出来ない事だ。よくよく頼むよ!」
「「わんわん!」」
松雪と栗之助は張り切って駆け出して行った。
「桜子は、いつも通り周りの警戒をお願いするよ。
さぁ、ユズリハ。よく顔を見せておくれ。
お前もようやく5歳になった。5歳までは、すぐに神の身元に召されてしまう事が多いから神の子としてお預りしている、と大事に大事に育てるんだよ。
5歳になったらようやく自分達の子供として育てるんだ。
よくここまで無事に育ってくれた。うちの子に来てくれてありがとう。
これからはビシバシしごくから覚悟おし」
そう言って、ばぁちゃんは僕をぎゅっと抱き締めてくれた。
「うん、僕もばぁちゃんの子でよかった!!」
「ちょっと待て、お前はアタシの子じゃないよ!」
「んにゃぁっ?!僕、余所の子なの?!」
「違うよ!正真正銘アタシの孫だよ!!アタシがケルネからこの手で取り上げたんだ、間違いない!!」
「???」
「そうだね、お前ももう5歳だ、お前の話をしよう。
いいかい、アタシは子供だからって、優しく教え諭すようなことはしない。
お前は聡い子だ。すぐに成長して理解できるようになるさ。それまで何度でも同じ話をしてあげるからね」
ばぁちゃんは優しく僕の頭を頭をなでて、そして語り始めた。
「人は母親から産まれてくる。
それはわかるね?
お前の母親は、ケルネという名前の、私と人間との間に生まれた娘さ。
エルフってのはやたらめったら自尊心が高くてね、自分達が高等生物、それ以外の種族は下等なもの、という選民意識が強くて、そんなエルフ達がアタシは大っ嫌いでね、里を飛び出し、世界を見て回った。
そこで出会った人間との間に出来たのがケルネ。
もう、可愛くて可愛くて。この世にこんなに愛しい生き物が居るのかと驚愕したよ。
でも、人間はエルフほど長生きしない。
すーぐ死んじまってね、ケルネにエルフの知識を教えるためにも一度里に戻ってケルネを育てた。
けれどケルネは半分だけエルフのハーフエルフと呼ばれてね、エルフの里でいじめられてたのさ。
口だけ達者なクソ兄貴を筆頭に、里を滅ぼしてやろうかとも思ったんだけどね、まぁ、それは見逃してやった。
だから、アタシはここに家を作ってケルネとここで暮らした。
ケルネにエルフの知識を詰め込んで50年、やっぱりアタシの娘だね、ケルネも外の世界を見たいと飛び出して行った。
そして30年後、身重のケルネがボロボロになって帰ってきた。
なんかねー、ケルネの惚れた男ってのが、隣の大陸、ああ、海を挟んで両隣に大陸があるんだが、まぁ、地理の勉強はこれからしような。
魔人族の王位継承権で敗れた、っつーか、放棄したのに無駄に能力が高くて狙われたらしくてね、ケルネを逃して死んじまったんだって。
惚れた女を守りきった事は認めてやるが、テメェが死んでどうする!!
ああ魔人族かい?
魔法に長けて精霊を見る事が出きる人間が、人間社会から逃げ出して出来た部族だね。それが迫害がなくなって大きくなって、国を作ったんだよ。
左隣の大陸の一番でかい国だね。
右隣は人間が支配する大陸だね。
うんうん。アタシの夫だった人間は右隣の大陸の人間だよ。
海を越えるのはなかなかに大変なんだが、アタシは右隣、ケルネは左隣と、同じように大陸移動するなんて、流石親子だと思わないかい?
そんでケルネだけどね、ボロボロだったからね、アタシの可愛い娘をこんなにした魔人族を滅ぼしに行こうかと思ったんだけどね、ボロボロの娘を放って置けないだろう!
しかも、体調が戻りきる前に産気づいてね、お前が生まれた。
その時、ケルネはアタシにお前を託してこう言ったんだ。
〝ユズリハ、私の宝物。幸せにおなり〞、とね。
ユズリハ、お前は望まれて生まれてきた。
お前の母親は、それこそ命がけでお前の誕生を望み、祝福をしたんだ。
改めて言うよ、ユズリハ、うちの子に来てくれてありがとう!!」
そう言って、ばぁちゃんは、ぽっかーんとお口を開けて、ばぁちゃんの話を聞いていた僕をぎゅっと抱き締めた。
そうか、僕はお母さんに望まれて生まれてきたんだ。
ばぁちゃんは、僕からちょっと離れて、「あ」と言って、僕の顔をマジマジと見つめると
「ユズリハ、そう言われたらお前、隣の国で王子様になってたかもしれないよ?
ってか、まぁ、アタシがハイエルフだからね。
口だけの弱っちぃクソ兄貴もエルフの里の王様だけどね!
なんだい、エルフの里、欲しいかい?
まぁ、あんまり気は乗らないけど、ユズリハが欲しいならクソ兄貴をぶっ飛ばして、誕生日に王位を貰ってきてやろうか?」
ちょっと良くわからないところも多かったけど。
1こだけ確かな事がある。
「エルフの里とか、じぇっっっっっっったいに、いらない!!!」
僕は断言した。
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