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エルフの里
ストレス
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「ブルーメさまぁ!ユズリハぁ!開けてくださいませぇ~!」
朝早く、ドンドンと玄関を叩く音がして、朝ごはんを作っていた僕は慌てて玄関に行った。
「あ!ユズリハ!ブルーメ様は?松雪は?これ見て!私の契約精霊なのよ!可愛いでしょう!!!」
「…ユズリハ、ごめん」
そこに居たのは、テンション高めにもっふもっふな生物に抱きつくオギンちゃんと、めちゃくちゃ渋り顔のヤシチくんだった。
「なんだい、2人ともこんな朝早くに。
とりあえず入りな。メシは食ったのかい?サラダ食うかい?」
「いただくわ!!」「…私も」
そう言ってオギンちゃんとヤシチくんは家の中に入ってきた。
「卵はないけど、ベーコンなら切ったらあるよ?食べる?」
僕が聞いてみると
「食べられないわ?」「…なるほど、これがエルフとの違い」
オギンちゃんは首をかしげ、ヤシチくんは深くうなずいている。
「あー、ユズリハ。ハイエルフだけじゃなく、エルフも肉類は食べられないよ。卵とミルクは食べられるがね。じゃなきゃお菓子も食えないさ」
「そうなの?!ばぁちゃんみたいなハイエルフだけ食べないのかと思ってた!」
「アタシも食べたいんだよ!こんがり美味しそうな匂いさせてるベーコン!!でも食べたら胸やけが酷い上にお腹壊したんだよ!チクショー!こんないい匂いのものが目の前にあって食べられないなんて、なんて拷問だい!!」
「「ブルーメ様、試したの?!!」」
「当然だろう!」
「さすがブルーメ様!」「…普通やらない」
「出来ないと思ってるだけなのか、本当に出来ないのか、試してみなきゃわからんだろう?
さぁ、ユズリハ特製ドレッシングたっぷりのサラダだ。おあがりよ」
「いっただっきまぁす!」「いただきます」
オギンちゃんは美味しい美味しいと言いながら、ヤシチくんは一心不乱に脇目もふらず食べている。
ご満足頂けたようで良かった。
「で、どうしたんだい?」
朝ごはんも終わり、お片付けも済ませてお茶を入れると、ばぁちゃんが切り出した。
「私の契約精霊をブルーメ様とユズリハに見せたかったの!本当はすぐにでもこのもふもふを自慢したかったのに、お城のオジサン達が毎日家に迎えに来るんですもの!
オジサン達が来る前に家を飛び出してきたわ!
さぁ見て!私のもふもふ!」
オギンちゃんはもっふもっふな精霊に抱きつきながら話す。
「すごいもふもふだね!!いいね、オギンちゃん!素敵だね!僕も触っていい?!!」
「もっふるよ!さすがユズリハ、このもふもふも良さがわかるわよね!城のオジサン達は妖精型じゃないとかなんとかうるさいのよ!私のもっふるよ!オジサンのじゃないわ!!
もっふる?ユズリハに触らせてあげてもいいかしら?貴女のもふもふを自慢したいのよ!!」
もふもふちゃんがうなずいてくれたので、遠慮なく!!
「んっきゃーー!!ふわっふわのもっふもふぅ♪」
「見事なアルパカじゃないか。オギン、すごいね!!この子は…風かい?ん?既に上位精霊かい?アタシも撫でていいかね?」
僕がもっふるちゃんに抱きつき顔を埋めると、ばぁちゃんも寄ってきた。
「ユズリハのもふもふ大図鑑を見た時に、これだ!って思ったのよ!ブルーメ様も、もっふるの良さがわかるわよね!」
オギンちゃんは興奮したようにばぁちゃんに聞いてくる。
「もちろんさ。アルパカを選ぶたぁ、ツウだね!ああ、良い子さね。オギンの事が大好きだね。よしよし、オギンを守っておやりよ。
何か言われたかい?
頭の固い城のジジィどもの言うことなんざ気にしなくていいさ」
「ブルーメさまぁぁ!!!」
オギンちゃんはばぁちゃんに、ぎゅうぎゅう抱きついてる。もっふるちゃんはそんなオギンちゃんにスリスリしてる。
「私達、今、宮廷精霊遣いに習っているんです」
ヤシチくんが語り始める。
「なんか、エルフの精霊はみんな妖精型らしくて、動物型が不穏だって、ブルーメ様の精霊だって犬型で、あんなに優秀なのに。
オギン以外は2精霊と契約して、あ、カク様は3精霊です。片方は妖精型、片方は動物型なんですが、オギンはこの子だけで。
しかも、オギンが一番年下じゃないですか。ちょっとでも連携出来なかったら、ほらみろみたいな。
それにオギンの我慢の限界が来ていて。
でも、もっふるは上位精霊でしょう?
魔力暴走とか起こしたらオギンが危ないから、ブルーメ様に見てもらおうって、ハチが言い出したんです。
もう、つれてくるしかないでしょう。でもハチはカク様達についててもらいました。あの陽気さはカク様達にこそ必要ですから」
ヤシチくんが話してる間、オギンちゃんはばぁちゃんに抱きついたまま、もっふるちゃんも寄り添い続け。
「頭の固いクソジジィどもが!!」
ばぁちゃんが吐き捨てるように言い、オギンちゃんともっふるちゃんを抱きしめる。
こんなに素敵なもっふるちゃんを悪く言うの?!
ってか、ヤシチくんがココまで長くしゃべるの、初めて聞いたかも!!
朝早く、ドンドンと玄関を叩く音がして、朝ごはんを作っていた僕は慌てて玄関に行った。
「あ!ユズリハ!ブルーメ様は?松雪は?これ見て!私の契約精霊なのよ!可愛いでしょう!!!」
「…ユズリハ、ごめん」
そこに居たのは、テンション高めにもっふもっふな生物に抱きつくオギンちゃんと、めちゃくちゃ渋り顔のヤシチくんだった。
「なんだい、2人ともこんな朝早くに。
とりあえず入りな。メシは食ったのかい?サラダ食うかい?」
「いただくわ!!」「…私も」
そう言ってオギンちゃんとヤシチくんは家の中に入ってきた。
「卵はないけど、ベーコンなら切ったらあるよ?食べる?」
僕が聞いてみると
「食べられないわ?」「…なるほど、これがエルフとの違い」
オギンちゃんは首をかしげ、ヤシチくんは深くうなずいている。
「あー、ユズリハ。ハイエルフだけじゃなく、エルフも肉類は食べられないよ。卵とミルクは食べられるがね。じゃなきゃお菓子も食えないさ」
「そうなの?!ばぁちゃんみたいなハイエルフだけ食べないのかと思ってた!」
「アタシも食べたいんだよ!こんがり美味しそうな匂いさせてるベーコン!!でも食べたら胸やけが酷い上にお腹壊したんだよ!チクショー!こんないい匂いのものが目の前にあって食べられないなんて、なんて拷問だい!!」
「「ブルーメ様、試したの?!!」」
「当然だろう!」
「さすがブルーメ様!」「…普通やらない」
「出来ないと思ってるだけなのか、本当に出来ないのか、試してみなきゃわからんだろう?
さぁ、ユズリハ特製ドレッシングたっぷりのサラダだ。おあがりよ」
「いっただっきまぁす!」「いただきます」
オギンちゃんは美味しい美味しいと言いながら、ヤシチくんは一心不乱に脇目もふらず食べている。
ご満足頂けたようで良かった。
「で、どうしたんだい?」
朝ごはんも終わり、お片付けも済ませてお茶を入れると、ばぁちゃんが切り出した。
「私の契約精霊をブルーメ様とユズリハに見せたかったの!本当はすぐにでもこのもふもふを自慢したかったのに、お城のオジサン達が毎日家に迎えに来るんですもの!
オジサン達が来る前に家を飛び出してきたわ!
さぁ見て!私のもふもふ!」
オギンちゃんはもっふもっふな精霊に抱きつきながら話す。
「すごいもふもふだね!!いいね、オギンちゃん!素敵だね!僕も触っていい?!!」
「もっふるよ!さすがユズリハ、このもふもふも良さがわかるわよね!城のオジサン達は妖精型じゃないとかなんとかうるさいのよ!私のもっふるよ!オジサンのじゃないわ!!
もっふる?ユズリハに触らせてあげてもいいかしら?貴女のもふもふを自慢したいのよ!!」
もふもふちゃんがうなずいてくれたので、遠慮なく!!
「んっきゃーー!!ふわっふわのもっふもふぅ♪」
「見事なアルパカじゃないか。オギン、すごいね!!この子は…風かい?ん?既に上位精霊かい?アタシも撫でていいかね?」
僕がもっふるちゃんに抱きつき顔を埋めると、ばぁちゃんも寄ってきた。
「ユズリハのもふもふ大図鑑を見た時に、これだ!って思ったのよ!ブルーメ様も、もっふるの良さがわかるわよね!」
オギンちゃんは興奮したようにばぁちゃんに聞いてくる。
「もちろんさ。アルパカを選ぶたぁ、ツウだね!ああ、良い子さね。オギンの事が大好きだね。よしよし、オギンを守っておやりよ。
何か言われたかい?
頭の固い城のジジィどもの言うことなんざ気にしなくていいさ」
「ブルーメさまぁぁ!!!」
オギンちゃんはばぁちゃんに、ぎゅうぎゅう抱きついてる。もっふるちゃんはそんなオギンちゃんにスリスリしてる。
「私達、今、宮廷精霊遣いに習っているんです」
ヤシチくんが語り始める。
「なんか、エルフの精霊はみんな妖精型らしくて、動物型が不穏だって、ブルーメ様の精霊だって犬型で、あんなに優秀なのに。
オギン以外は2精霊と契約して、あ、カク様は3精霊です。片方は妖精型、片方は動物型なんですが、オギンはこの子だけで。
しかも、オギンが一番年下じゃないですか。ちょっとでも連携出来なかったら、ほらみろみたいな。
それにオギンの我慢の限界が来ていて。
でも、もっふるは上位精霊でしょう?
魔力暴走とか起こしたらオギンが危ないから、ブルーメ様に見てもらおうって、ハチが言い出したんです。
もう、つれてくるしかないでしょう。でもハチはカク様達についててもらいました。あの陽気さはカク様達にこそ必要ですから」
ヤシチくんが話してる間、オギンちゃんはばぁちゃんに抱きついたまま、もっふるちゃんも寄り添い続け。
「頭の固いクソジジィどもが!!」
ばぁちゃんが吐き捨てるように言い、オギンちゃんともっふるちゃんを抱きしめる。
こんなに素敵なもっふるちゃんを悪く言うの?!
ってか、ヤシチくんがココまで長くしゃべるの、初めて聞いたかも!!
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