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エルフの里
幕間 初恋は実ら、いや、あと100年もあれば?
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カクトゥス視点
私が7歳の時、ブルーメ様に出会った。
出会いは強烈だった。
「ガキども!!!いい加減におし!!!
ピーピーギャーギャーと、こっちが大人しくすりゃ調子に乗りやがって、アンタ達がアタシに勝てるとでも思ってるのかい!!」
髪の毛が逆立って激怒する人間を初めて見た。
しかも、その怒りは自分達に向いている。
こんなに怒られるのも初めてだった。
でも、あの人は、なんの誤魔化しもせず、ダメなものは何でダメなのか、疑問に答えてくれたし、他の大人達のように、そのうちわかるから言うことを聞け、ハイエルフはこうあるべき、王族として立派な行動を、とか言わなかった。
変なあだ名で私達を呼ぶし。
ビルケスや年下のタルネ達とも年齢差があるのに手加減とかもなし。
「学びな!そして、自分で考えな!」
突き放してるようで、ちゃんと見守っててくれたし、
失敗したって、ハイエルフなのに出来ないのか?なんて怒らない。
大笑いして「何が悪かったんだろうねぇ?」ってニヤニヤとするだけ。
子供だぞ、ちゃんと教えろよ、とも思ったけど、スケ達と一緒に考えたり実験するのは楽しかった。
チビのユズリハだって、最初は私達が〝穢れた子〞なんて悪口を言いまくってたのに、それの何が悪いのか、ブルーメ様は教えてくれたし、まぁ、最初は意味が分からなかったが、一緒に遊んで学んで行くうちに、何でユズリハをあんなに嫌ってたのか分からなくなった。
アイツの発想力は面白かったし、羨ましかったけど、「ぼく、ばぁちゃんの孫だもん!」でなんか全部納得してしまった。
精霊と契約して、宮廷精霊遣いが教えるとか言われて、
1人に1人付きっきり。
ブルーメ様から習ってた時は、見てもらうのに順番待ってたりしたからすぐ聞けていいかと思ったけど、逆に、ビルケス達と一緒に考える事も出来ない。
相談しても、こういうものです、これが出来るようになってください、だけ。
習ってても全然楽しくないし、それどころか私達の精霊を妖精型か動物型かで差別するし、パルメなんかアルパカ型1体だったから、ずっとけなされてた。
だからパルメが離脱して、ブルーメ様の所に言った時、めちゃくちゃ羨ましかった。
週1でブルーメ様の所に行きたい!と、全員でめっちゃお願いしたのに
○○が出来るようになったら、とか言って、頑張っても、全然完璧じゃないでしょう?とか、ビルケス達は出来てませんよ?お1人で行くのですか?とかって、全然約束を守ってくれない。
そして、ビルケスがキレて魔力暴走を起こして、タルネ達が共鳴した時も
助けてくれたのはブルーメ様だった。
「宮廷精霊遣いなんて大層な肩書きの役立たずども!
子供達はアタシが貰っていくよ!」
颯爽と現れたブルーメ様。
「ブルーメ様!!みんなを助けて!」
って叫んだ私の声に
「もちろんさ!アタシと松雪達に任せな!」
って、本当に皆を助けてくれた。
宮廷精霊遣い達なんて、4人も居たのに、それぞれ2体づつとか精霊も居たのに、私を羽交い締めにして遠巻きにするだけで何もしなかったのに。
それから。
圧倒的な力の差を見せつけたブルーメ様との訓練がまた出来るようになって。
魔力量も順調に増えて。
ブルーメ様に、20歳ぐらいまでには全員上位精霊まで成長出来るんじゃないか、って言われた時は、本当に嬉しかった。
楽しい時間はずっと続くものだと思っていた。
12歳になって、勉強の方に力を入れるようにと、王族としての教育を本格的にしなければダメだと言われて。
私には打算があったんだ。
ユズリハが私達と一緒に学べば、ユズリハ大好きブルーメ様も一緒に来てくれるんじゃないか、って。
魔法や薬の知識を、城でもブルーメ様が教えてくれるんじゃないか、って。
だから、ユズリハはブルーメ様の孫だけあって頭も良いし、魔法の使い方も凄いからビルケス達と同じように私の側近に迎えたい、だから一緒に勉強したいって父上にお願いした。
父上と宰相が何か話し合って、ユズリハを迎えに行く、私に一緒に来るように、って言った時の宰相の笑顔が歪んでいた時も、
見ないふりして、ユズリハの家に行ったんだ。
まぁ、一度、城にユズリハは来たけれど。
「隷属の腕輪なんて、あんな物騒なもんまで出してくるなんざ思わなかった。
ここでもっと学ばせてやりたかったが手段を選ばなくなってきてる。
ここを出よう。旅にでよう。
そして、世界を知って、ユズリハの住む場所を、ユズリハに合った場所を探そう」
…隷属の腕輪?旅に出る?
「大人を振り切る力と知識を身につけたら。
アンタ達がそれでもアタシ達を覚えていてくれたなら。
世界で、合おうじゃないか!」
そう言って、ブルーメ様はユズリハをおんぶして飛び出した。
部屋が壊れたから、父上にイロイロ説明をしたり、隷属の腕輪って何?!!って聞いてもはぐらかされたり。
2日後。
皆でブルーメ様の家に行くと、家の中は何にも無くなってて。
でも、家の外には、
ブルーメ様が作った
私達がポーズを決めるエルフレンジャー、拍手するユズリハ、隣でお座りする松雪、走り回る栗之助、お昼寝する桜子の土人形は残ってて。
でも、ブルーメ様が仁王立ちで大笑いしてる土人形って無いんだな、とか思ってしまって。
全員で呆然とそこに突っ立って。
パルメとかもっふるに抱きついて泣き出して。
…ちきしょう。
オレが作ってやる。
そんで、それが出来るぐらいになったら、ブルーメ様を探しに行ってやる。
何年で行ける?いくら寿命の長いハイエルフでも100年は待てないよな?
そうだ、20歳までに全員上位精霊になれると言われたじゃないか!
やってやる。
この日。
初恋のブルーメ様は居なくなってしまった。
私が7歳の時、ブルーメ様に出会った。
出会いは強烈だった。
「ガキども!!!いい加減におし!!!
ピーピーギャーギャーと、こっちが大人しくすりゃ調子に乗りやがって、アンタ達がアタシに勝てるとでも思ってるのかい!!」
髪の毛が逆立って激怒する人間を初めて見た。
しかも、その怒りは自分達に向いている。
こんなに怒られるのも初めてだった。
でも、あの人は、なんの誤魔化しもせず、ダメなものは何でダメなのか、疑問に答えてくれたし、他の大人達のように、そのうちわかるから言うことを聞け、ハイエルフはこうあるべき、王族として立派な行動を、とか言わなかった。
変なあだ名で私達を呼ぶし。
ビルケスや年下のタルネ達とも年齢差があるのに手加減とかもなし。
「学びな!そして、自分で考えな!」
突き放してるようで、ちゃんと見守っててくれたし、
失敗したって、ハイエルフなのに出来ないのか?なんて怒らない。
大笑いして「何が悪かったんだろうねぇ?」ってニヤニヤとするだけ。
子供だぞ、ちゃんと教えろよ、とも思ったけど、スケ達と一緒に考えたり実験するのは楽しかった。
チビのユズリハだって、最初は私達が〝穢れた子〞なんて悪口を言いまくってたのに、それの何が悪いのか、ブルーメ様は教えてくれたし、まぁ、最初は意味が分からなかったが、一緒に遊んで学んで行くうちに、何でユズリハをあんなに嫌ってたのか分からなくなった。
アイツの発想力は面白かったし、羨ましかったけど、「ぼく、ばぁちゃんの孫だもん!」でなんか全部納得してしまった。
精霊と契約して、宮廷精霊遣いが教えるとか言われて、
1人に1人付きっきり。
ブルーメ様から習ってた時は、見てもらうのに順番待ってたりしたからすぐ聞けていいかと思ったけど、逆に、ビルケス達と一緒に考える事も出来ない。
相談しても、こういうものです、これが出来るようになってください、だけ。
習ってても全然楽しくないし、それどころか私達の精霊を妖精型か動物型かで差別するし、パルメなんかアルパカ型1体だったから、ずっとけなされてた。
だからパルメが離脱して、ブルーメ様の所に言った時、めちゃくちゃ羨ましかった。
週1でブルーメ様の所に行きたい!と、全員でめっちゃお願いしたのに
○○が出来るようになったら、とか言って、頑張っても、全然完璧じゃないでしょう?とか、ビルケス達は出来てませんよ?お1人で行くのですか?とかって、全然約束を守ってくれない。
そして、ビルケスがキレて魔力暴走を起こして、タルネ達が共鳴した時も
助けてくれたのはブルーメ様だった。
「宮廷精霊遣いなんて大層な肩書きの役立たずども!
子供達はアタシが貰っていくよ!」
颯爽と現れたブルーメ様。
「ブルーメ様!!みんなを助けて!」
って叫んだ私の声に
「もちろんさ!アタシと松雪達に任せな!」
って、本当に皆を助けてくれた。
宮廷精霊遣い達なんて、4人も居たのに、それぞれ2体づつとか精霊も居たのに、私を羽交い締めにして遠巻きにするだけで何もしなかったのに。
それから。
圧倒的な力の差を見せつけたブルーメ様との訓練がまた出来るようになって。
魔力量も順調に増えて。
ブルーメ様に、20歳ぐらいまでには全員上位精霊まで成長出来るんじゃないか、って言われた時は、本当に嬉しかった。
楽しい時間はずっと続くものだと思っていた。
12歳になって、勉強の方に力を入れるようにと、王族としての教育を本格的にしなければダメだと言われて。
私には打算があったんだ。
ユズリハが私達と一緒に学べば、ユズリハ大好きブルーメ様も一緒に来てくれるんじゃないか、って。
魔法や薬の知識を、城でもブルーメ様が教えてくれるんじゃないか、って。
だから、ユズリハはブルーメ様の孫だけあって頭も良いし、魔法の使い方も凄いからビルケス達と同じように私の側近に迎えたい、だから一緒に勉強したいって父上にお願いした。
父上と宰相が何か話し合って、ユズリハを迎えに行く、私に一緒に来るように、って言った時の宰相の笑顔が歪んでいた時も、
見ないふりして、ユズリハの家に行ったんだ。
まぁ、一度、城にユズリハは来たけれど。
「隷属の腕輪なんて、あんな物騒なもんまで出してくるなんざ思わなかった。
ここでもっと学ばせてやりたかったが手段を選ばなくなってきてる。
ここを出よう。旅にでよう。
そして、世界を知って、ユズリハの住む場所を、ユズリハに合った場所を探そう」
…隷属の腕輪?旅に出る?
「大人を振り切る力と知識を身につけたら。
アンタ達がそれでもアタシ達を覚えていてくれたなら。
世界で、合おうじゃないか!」
そう言って、ブルーメ様はユズリハをおんぶして飛び出した。
部屋が壊れたから、父上にイロイロ説明をしたり、隷属の腕輪って何?!!って聞いてもはぐらかされたり。
2日後。
皆でブルーメ様の家に行くと、家の中は何にも無くなってて。
でも、家の外には、
ブルーメ様が作った
私達がポーズを決めるエルフレンジャー、拍手するユズリハ、隣でお座りする松雪、走り回る栗之助、お昼寝する桜子の土人形は残ってて。
でも、ブルーメ様が仁王立ちで大笑いしてる土人形って無いんだな、とか思ってしまって。
全員で呆然とそこに突っ立って。
パルメとかもっふるに抱きついて泣き出して。
…ちきしょう。
オレが作ってやる。
そんで、それが出来るぐらいになったら、ブルーメ様を探しに行ってやる。
何年で行ける?いくら寿命の長いハイエルフでも100年は待てないよな?
そうだ、20歳までに全員上位精霊になれると言われたじゃないか!
やってやる。
この日。
初恋のブルーメ様は居なくなってしまった。
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