もふもふ至上主義ですが、なにか?

犬丸大福

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道中、ばぁちゃん無双。いえ、孫もです

ご褒美、くれるの?!

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むにむにむにむに

ものすっごくほっぺを揉まれている。

そこに手を伸ばすと、もふもふに触れた。

「にゃ!にゃにゃ!!」『ユズリハ起きた!やっぱりアタクシの肉球は至極でしょう!!』

かえでがほっぺをフミフミしてたらしい。

僕の周りももぞもぞしだした。

「わん!」『ユズリハ、やっと起きた!』
「メェ!」『おはよう!』
「きゃん!」『もみじはおなかにいたにょよ!』

「おはよう、皆、僕のそばに居てくれてありがとう!」

「わん!」「メェ!」「にゃ!」「きゃん!」『『『『もちろん離れないわ!!』』』』

ああ、なんて可愛い僕のもふもふ達!!

皆をぎゅうぎゅうと抱き締めていると

「ユズリハ、起きたかい?身体はどうだい?
2日連続で魔力切れで倒れたんだ。一晩で回復するとは思わなかったよ。
さぁ、ご飯にしよう!」

ばぁちゃんが顔をだしてきた。

「なんともなさそうだが、まぁでも一応、今日は1日もふもふに囲まれてゆっくり体力を回復させると良いさ」

「うん!!」
1日中、皆を順番にブラッシングしよう!


と、思っていたら。


「起きたわね!さぁ行くわよ!!」
ご飯がちょうど終わったころ、リスさんが迎えに来た。

「嫌だね。ユズリハに2日連続で無理させたんだ。今日は1日のんびりするんだよ」
ばぁちゃんが一刀両断する。

「精霊王がお礼をする、って言ってるのよ?!ありがたく来なさいよ!」
リスさんは、シュタタタタっと僕の頭の上に登って地団駄を踏む。
痛いんだけど?!

「にゃ!」『そこはアタクシの場所よ!』
かえでが降ってきて頭に衝撃が来たと思ったら、リスさんが落ちてきた。
うん、かえでに猫パンチされたのね?

「はぁ。なんか、面倒くさそうな事は、先に終わらせるかい?
ユズリハ、体調はなんともないかい?大丈夫なら、仕方ないから精霊王の所に行くか」
ため息混じりのばぁちゃんに対し

「仕方ないってなによ、仕方ないって!!」
と、ご立腹のリスさん。

「はいはい。じゃぁユズリハ、行こうか。皆も一緒に行くよ!」
「キーー!なんでアンタが仕切るのよ!」
ばぁちゃんの号令で皆で出発。
リスさんは、ばぁちゃんに首根っこ掴まれて、ぷらんぷらんしながら怒っていた。


「精霊王達!連れてきたわよ!!」
精霊樹の所に着いたら、ぷらんぷらんしたリスさんが叫んだ。

あれ?精霊樹に大きな穴が空いてる?

【おおぉ!来たか!!】

なんか、お腹に響くような声と共にその穴からぞろぞろ人が出てきた。

金色のお兄さん。青色のお姉さん。銀色の少女。赤色の少年。
皆、ものすごい綺麗なお顔で、全体的にキラキラしてるんですけど?!

「え?精霊樹に穴?精霊王さま達のお家になったの?」
ぽかーんとお口を開けてた僕だけど、我に返って出た言葉が精霊王さま達のお家の事だった。

【ふっふっふ。そうか、我らの家か。まぁ、百年以上この中に居たからな、愛着もわくか。
精霊樹がスカスカだったからな、このように巨大な木のうろが出来てしまっての、まぁ、居心地も良いのでこの中におっただけじゃ。
そなた達のお陰で、我らも助かり、新たな精霊樹も芽生え、あと50年もすれば新たな精霊も生まれるだろう。
感謝するぞ】
金色のお兄さんがニコニコしながら僕達に話しかけてくる。

「あと50年も新たな精霊が生まれないのかい?そりゃ大丈夫なのかい?」
ばぁちゃんがびっくりして聞いている。

【まぁ、この百年以上も生まれとらん。契約しとる精霊は何も問題なく過ごしとるし、形を成していない精霊は自然界にちらほらおるし。そして我らが戻ったんじゃ、大丈夫じゃろ】
金色のお兄さんが言うと

【そうよ!やっと動き回れるの!百年以上も動けなかったのよ!これから大陸中を動いて回って、魔力を動かすわ!!】
銀色の少女はくるくると宙返りしながら飛び跳ねている。

【風のが大気を、水のが水脈を巡れば、停滞気味のこの大陸も動き出そうぞ。
分体達、細い繋がりは残るからな、お前達も世界を見て学んで来るが良い。
我らもあと千年ぐらいは役割を果たせそうじゃ】
金色のお兄さんはニコニコとムクの頭を撫でている。

なんか、綺麗なお顔のお兄さんが、のじゃのじゃ言ってるの、微妙に違和感が?

【うむ、それでの、タダ働きという単語が聞こえたからな、こんだけ頑張ってもらってそれもないじゃろうと思っての、なにか、我らに出来る事はないかなーと思っての、】

「ならば!!ユズリハにこれと似たようなものは貰えないかい?!!」
腕を組んで話す金色のお兄さんの話を遮って、ばぁちゃんが声をかける。


そして、首から、あのペンダントを取り出して掲げて見せた。
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